Adobe Stock 注目のコントリビューター:Helen Fields

by Ryusei Yoshimoto

Posted on 03-17-2017

連載

Adobe Stock コントリビューターのご紹介

Helen Fields(またの名をHotelfoxtrot69)はイギリスに拠点を置くビデオグラファー。Adobe Stockのコントリビューターでもあり、実は元・弁護士。彼女はよりクリエイティブな道を追求するために法のキャリアを後にし、ビデオ制作者への華麗なる転身を遂げました。写真家Eve Saint RamonとデザイナーTina Touli、Jing Zhangと共に、現在「女性クリエイター」として注目を集めています。そんな彼女にストック動画の世界へ足を踏み入れることになった経緯についてきいてみました。

Adobe Stock(以下 AS): あなたのこと、そしてストック業界に足を踏み入れることになったきっかけを教えてください。

Helen Fields(以下 HF): 私は10年以上に渡り、犯罪と民事に携わってきました。カメラオペレーターである夫Davidと共にWailing Banshee Ltdというプロダクション会社も一緒に経営し、子供が生まれた時にクリエイティブなキャリアに完全にシフトしました。当初、クライアントの多くはハイエンドブランドや大手企業様でした。しかし私たちがやりたかったのはもっと自由でクリエイティブなこと・・・ つまりクライアントを持つということから離れ、自分たちがつくりたいものをつくりたい時につくるということでした。ですから、それが可能なストック業界にシフトするということは自然な流れだったと思います。スタンダードな広告業界のスタイルから抜け出した後の自由な撮影は心から楽しめています。わたしたちにとっての本当のご褒美は、自分たちの作品を色々な場所で見かけられること。タイムズスクエアの大画面で見かけたり、テレビで流れているのを目にしたり、さらには映画の中でも!

https://player.vimeo.com/video/205603286

AS: 法の世界からビデオ制作にキャリアチェンジした際の最大の課題は何でしたか。

HF: フルタイムでWailing Bansheeの仕事をすることに違和感は全くありませんでした。顧客とのコミュニケーション、撮影や台本書きを含む会社の業務には元々数年前から携わっていましたし、裁判所に出向くあの躍起だった感じは懐かしく思いますが、Wailing Bansheeの仕事がとても忙しくなってきていましたし、私も何か新しいものを求めていたので、この新しい始まりをとても楽しみにしていました。

AS: 「クライアントありきの撮影」から「ストック撮影」への変化をどうとらえましたか。

HF: クライアントを相手にする撮影スタイルからストックのみの撮影への切り替えは、正直なところ、わたしたちにとても合っていると思います。他人のコンセプト、要求、ブランディングなどの制限から解放され、自由な作品づくりができています。 自分たちの作品数が増え、売上が上がり始めるまでの数日間は少し心配していましたが、その心配はすぐに吹き飛びました。 いまは毎日がとても充実していますし、日々の撮影を楽しみにしています。

https://player.vimeo.com/video/205604311

AS: 最初にストック業界に入った時と比べ、市場はどのように変化しましたと感じますか。

HF: 私たちがストック業界に入った頃に比べると、コンテンツの供給数はどんどん増え、その結果として価格は著しく下がってきています。 つまりクオリティの良いものを手頃な価格で提供することが重要となります。様々なソフトウェアもバージョンアップし、海外市場の需要と供給のバランスも常に変わり続けますが、その不安定な世界で勝ち続けるためにはハイクオリティなコンテンツをつくり続けることとクリエイティビティの面で人の一歩先を行くことではないでしょうか。

AS: 一番よく売れている動画はどのようなものですか。それらに共通点はありますか。

HF: 売れ筋の動画はいつも同じものという訳ではありませんが、常に販売回数上位に位置するテーマはビジネス、ライフスタイルやスポーツです。 その中でもモデル、光、背景などがうまく配置された作品はやはりよく売れています。 自然にキャプチャされ、ありのままの姿を表現した作品が人々の心をつかむのでしょうね。特に上空から撮影したロンドン、ニューヨーク、カリフォルニアなどの動画はそれら表現がうまくされ、スペシャルな作品に仕上がっています。

https://player.vimeo.com/video/205603383

AS: 女性クリエイターであることをどう思いますか。

HF: 私はある意味、女性のために今のこの仕事をしているのかもしれません。男女問わず色々な人からの意見、批評や賞賛を受け、常に成長したいと思っています。女性と男性の脳からは違うアイディアが生まれると思うので、女性の脳から生まれる男性とは違った何か面白いものを世の中に出し続けたいと思います。

AS: ストック業界に携わる女性はどのように表現されるべきだと思いますか。

HF: 現代に生きる私も常に「平等」というテーマと戦っていますが、まだまだ理想には程遠いと感じることが多いのが事実です。 そんな中で石油リグや軍隊など女性の活躍がマイナーなテーマをとらえた作品の中で強い女性の姿を見かけたりするととても嬉しくなります。どちらかというと男性的な社会的役割を果たしている女性を見かけると見入ってしまいますし、そんな彼女たちのことを誇りに思います。 性別による世の中の役割分担はゆっくりと変化し、少なくとも正しい方向へ向かっていると感じます。

https://player.vimeo.com/video/205604879

AS: クリエイティブな世界にいるどの女性があなたにインスピレーションを与えますか。

HF: 1人はアカデミー賞で「ベスト・ディレクター賞」を受賞した「ハート・ロッカー」のディレクター Kathryn Bigelowです。 ものすごく男性的なこのような映画を指揮した彼女は、映画業界の性別に関する固定観念に大きな衝撃を与えたと思います。 もう1人は素晴らしいポートレート写真を撮る Annie Leibovitz。

AS: ストック業界に足を踏み入れたばかりのフォトグラファーやビデオグラファーになにかアドバイスをお願いします。

HF: 良い機材への投資を惜しまないでください。 もし買う余裕がないのであれば、レンタルという方法もあります。作品の販売回数を上げるには、ハイクオリティの映像をつくることです。 そして成果は一夜では出ません。自分の作品数を増やすには時間がかかりますし、長期的な計画が必要です。 市場を観察し、常に最新の情報を知っておきましょう。他人に「あなた出遅れてるわよ」なんて言われないよう、自分で業界引っ張っていく勢いでいましょう。

https://player.vimeo.com/video/205603994

いかがでしたでしょうか?Adobe Stockで作品を販売するには、コントリビュータープログラムをご確認ください。皆さまからの作品をお待ちしております!(この記事は2017年3月13日に Adobe Stock Team により作成&公開されたContributor Spotlight: Helen Fieldsの抄訳です)

また、もっとHelenの作品を見たい方は、こちらAdobe Stockよりご確認ください。

Topics: Stock, クリエイティブ, ビデオ

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