Motion Plus Design日本初開催!モーショングラフィックスの祭典 イベントレポート
みなさん、ご機嫌いかがでしょう。
Creative Cloud Community Mgr.のShioriです。
まだほんのり残る桜の季節を楽しんでいますか?
4月第1週の金曜日にモーショングラフィックスの祭典、Motion Plus Designが日本で初開催されました。企画から関わり始めたのが2年前、あっという間に当日を迎え、日本を代表する映像作家さんやアメリカからのスペシャルゲストをお招きして金曜日の熱い夜をお送りしました。
Motion Plus Designとは?
Motion Plus Designはフランスのパリに本社を置くモーションデザイン会社。2011年、タイトルデザイナーのKook Ewoによって設立された。一般の方々はもちろん、プロフェッショナル、そして学生まで幅広い層に様々なアーティストを紹介し、お互いを引き合わせるお手伝いをすることでモーションデザインアートの素晴らしさを世界中に伝えることが彼らの目標である。
「モーションデザインとは何か」を紹介する映像がMotion Plus Designの初ヒットとなった。
Motion Plus Design’s Meet-UP in パリイベント予告動画編
Motion Plus Design’s Meet-UP in パリPR動画
Motion Plus Design’s Meet-Up Tokyo 2017 from Motion Plus Design on Vimeo.
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会場の様子。参加の皆さんも準備万端!
OPENING:
今回イベントを通して、私と一緒にMCを担当してくれたのはプロデューサーズカンパニーHatch Inc.の本間さん!
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Photo by Olivier Reynaud
MOTION PLUS DESIGN 創立者スピーチ:
昨年大成功を収めたパリ開催の後、なぜ日本なのかを「Originally」という言葉で語りました。欧米はMotion Graphicsを学ぶ教育環境がある程度確立されているのに比べて、日本はまだその基盤がこれからということ。そのため日本のクリエイターの作品はとても独創性に溢れている。エリートパスがない環境から生まれた日本ならではのdetail-orientedな表現方法に魅了されたと言います。冒頭、勇敢にも彼は日本語でのスピーチにトライしてくれました。彼の日本語でのジョークがどれだけの人に伝わったのかはわかりませんでしたが(笑)、来年も是非日本開催を!ということなので目が離せません!
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創立者のKook登場!
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Photo by Olivier Reynaud
ROUND TABLE:
オープニングから早速ラウンドテーブルをお届け。ラウンドテーブルでは、日本を代表する独創性に富んだ4名のクリエイターをお招きして、彼らのバックグラウンド、こだわりやインスピレーションの源、制作工程、今後やってみたいことなど様々なお話をモデレーターを交えたトークセッション形式で⾏いました。
ラウンドテーブル:(順不同)
細金卓矢 Takuya Hosogane
平岡政展 Masanobu Hiraoka
橋本麦 Baku Hashimoto
田島太雄 Tao Tajima
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会場の様子。ラウンドテーブル早速スタート!
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予期せず出てくるコメントにスピーカー同士も思わずにんまり。(左から)細金さん、平岡さん、田島さん、橋本さん。
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Motion Plus Designのブランドカラーはブラックということで。ステージはシック!(右から)HOEDOWNの古屋さんとライターの斎藤さん
モデレーターの斎藤明子さん、古屋蔵人さんのゆるやかな会話術のおかげで、色々な観点から彼らの素の部分に触れることが出来るラウンドテーブルとなりました。細金さんの「曲にあまりこだわりはない、波形を見て基本決める、肌触りの良い波形が好み」との言い回しにさすがビジュアルアーティスト!と納得したり、光の魔術師田島太雄さんが実は過去に「健康番組の血管の映像を作っていた」など裏話の連発。また、First Avenue Machineを尊敬する麦さんの率直で鋭いコメントに会場がざわついたり、平岡さんの流れるような映像美に会場全体がトランス状態になったり。終始、聞き手のものづくりの人たちにとって、聞きたかったあんなことこんなことが飛び出した時間でした。制作の裏側がもっと聞きたかったという声も多かったので次回はそんなお話ももっと聞きたいですね!
BEEPLE CONFERENCE:
そしてこの日のためにアメリカから来日してくれたのは、Flying Lotusの映像なども手掛けるBEEPLEことMike Winkelmann!ステージに呼ばれ、にこやかに登場です。
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何と言ってもまず驚いたのが彼のプレゼンスライド。今回初めての日本ということで日本の参加者にどう伝えようと考えているうちに、「日本と言ったら絵文字だ!」(ホントか?!)ということで、全プレゼンスライド30枚をすべて絵文字で紹介!彼の作品紹介から二人のお子さんと奥さんとのウィスコンシンでの生活など。生活が制作に直結している彼の目線での日々をお話ししてくれました。
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彼のプロジェクトで「everyday project」というものがあり、毎日その日をイラストに起こすというもの。かける時間はその時に応じて変動するが、なんと来月で10周年を迎えるとのこと。「いきなりの成長を見ようとすることは難しいが毎日続けることで自分の作品の変化が少しずつ見えてくる」と、まるで「継続は力なり」という侍スピリットをお持ちのBEEPLEさんは、自身の作品をVJやクリエイティブプロフェッショナル向けに、BEEPLE VJ Clipsとしてフリーで提供してくれているのでこちらも要チェック!
Q&Aで参加者から出てきた様々な質問に対しても、終始、にこやかなのに鋭く本質について答えてくれました。彼がインスピレーションを探す時は、Behance(BEEPLEのBehanceページ)やVimeoも、もちろんチェックするとのこと。作品が素晴らしいのはもちろんですが、ステージ上でも支えてくれる家族にきちんと感謝出来ることや、人とのコミュニケーションの仕方を通し彼の人柄に触れて、「クリエイターとして自分らしく」でいられることが彼の1番の強みなのだと改めて感じました。
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Q&Aタイム。なんとこのイベント参加のためにヨーロッパや他のアジア圏の国から参加してれた方々も多数いました。
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Q&Aに素顔で答えるBEEPLE
Adobeのお仕事を通して、色々な企画を今まで行って来ましたが、モーションデザインに特化した海外イベントを日本に持ってくるのは私にとっても初体験だったため、全てが手探りで勉強となる経験でした。参加の皆さんからのコメントの多数が「また次回楽しみにしている!」というものだったのでホッとしています。イベントでの出会いを皮切りに新たな繋がりがたくさん生まれたことを願っています。
Motion Plus Design’s Tokyo Meetupを個性豊かな今回のチームで開催できたこと、本当に光栄でした。国を超えて想いの共有が出来るのは本当に幸せなことですね。
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運営チーム+スピーカーの皆さん(なんと本間さんが仮眠中でいないw)
次回のMotion Plus Designはロマンチックな初秋のパリとなります。私も参加する予定なのでお近くの方は次回パリでお会いしましょう◎
また今回のスピーカーのインタビュー映像も後日アップされるということなので、そちらもお楽しみに♪
おまけ:Sotarouさんの粋な計らいでヘアメークのMikaさんに私も春らしくしてもらいました♪