第1回 基本をおさえてレッツ動画作成
スマホで簡単撮影、Premiere Proで動画を作ってみよう!
最近動画コンテンツを良く見かけるようになりました。
実は、スマホで撮った動画でも素敵なコンテンツが作れるんです。
動画の切り抜きや合成も実はとっても簡単。さあ、そこのあなたもチャレンジ!
この連載では、3回に分けて、初めての人でも素敵な動画を作成できるようになる方法を紹介します。第1回は、「基本をおさえてレッツ動画作成」です。難しく考えずに、とにかく動画を撮って、実際に編集をしてみましょう。
========================================== 第1回 基本をおさえてレッツ動画作成 第2回 「ロトブラシ」で動画をチョキチョキ切り抜き 第3回 アルファ付き動画でスマホでリッチな表現に挑戦
はじめに
スマートフォンの普及により、「動画」を目にする機会がとても増えましたね。みんなどうやって動画作ってるの?私だって動画に挑戦してみたい!でも手持ちはiPhoneしかないし、作るの難しそう・・・ってあきらめてるみなさん必見!
スマートフォンで撮って、Adobe Premiere Proで動画をつくるのって案外簡単なんです。
今回は、映像制作初心者なリッチラボ 永井が、実際にPremiere Proで映像制作に挑戦してみて、わかったポイントなどをまとめてお伝えします。
1. 動画素材を用意
素材がないことには映像がつくれませんね。手持ちのスマートフォンでいくつか撮影してみましょう。対象は、友達、ペット、何でも構いません。今回はiPhone7の4Kモードで撮影したのですが、ビデオカメラ顔負け。とってもきれいに撮れます!
今回は「おなやみ相談バラエティ」というテーマで、友達にモデルをやってもらって撮影しました。オープニング、おなやみ問答シーンなど構成を考え、ボツ動画も含め、37テイク撮影しました。
膨大な動画数にみえるかもしれませんが、大抵は「あーーこんなシーンも撮っておけば良かった><」と後で後悔することがしばしばあります。これでもかというくらい撮っておくのがお勧めです。それに、動画を複数編集するのはとても簡単です。実際にPremiere Proに取り込んで編集してみましょう。
2. 素材を取り込もう
Adobe Premiere Proを起動しますと、スタート画面が表示されますので「新規プロジェクト」をクリックしましょう。
プロジェクト名と作業ファイルの保存場所を設定するウィンドウが立ち上がります。ひとまずプロジェクトの名前(ここでは「テスト」とさせていただきます)とフォルダ名を設定して「OK」をクリックします。
その他細かい設定はデフォルトのままにしておきます。初心者の場合は特に気にしなくても大丈夫です。
OKをクリックすると、プロジェクトが作成され、いよいよ作業画面に移ります。
初めてPremiere Proの作業画面をみると「どれが何するところなの・・・」と戸惑いますよね。作業画面の中には、基本となるパネル4つが並んでいます。
それぞれのパネルの主な役割としては、
- 「ソースパネル」(左上)は、読み込んだ個々の素材を再生して確認するモニター
- 「プログラムパネル」(右上)は、編集した動画の仕上がりをプレビューで確認するモニター
- 「タイムラインパネル」(右下)は動画や音声を時間の進行に沿って並べる作業場
- 「プロジェクトパネル」(左下)は読み込んだ素材を一覧表示して管理します。まずはここにファイルを追加するところから始めましょう。
早速、さきほど撮影した複数の動画ファイルを、プロジェクトパネルにドラッグ&ドロップして読み込んでみましょう。
今回は音声もつけたいので、音声ファイルも一緒に選択しておきます。
今回は、音声は別撮りで録音、また効果音などはクレジットなしでもフリーで使用できる効果音ラボさんからいくつか用意しました。
プロジェクトパネルにファイルの一覧が表示されたら読み込み完了です。
3. 動画を編集しよう
タイムラインに素材を配置する
プロジェクトパネルから動画素材をひとつ選びます。選んだ動画素材をダブルクリックすると、ソースパネルで中身を確認できます。良さそうだったら、タイムラインパネルに動画素材をズリッと配置します。すると、おおっ!プログラムモニターに表示されましたね。
その下のタイムラインパネルにも、よく見るとなにか追加されています。上が映像のトラックで、下が音声のトラックです。トラックの上にある黄色い線は、動画の始まりから終わりまでの長さを示しています。
「この動画ちょっと長いな、短くしたいな」と思った時はトリミングツールを使ってカットしちゃいましょう。トリミング操作を行う際は、タイムラインパネルの左にあるツールの中から、矢印マークの「選択ツール」で行います。
短くしたいクリップの端にカーソルを合わせるとあらすごい、カーソルの形が変わります。そのままクリック、そしてズリズリとドラッグして調整していきます。プログラムモニターの再生ボタンを押すと、どのくらい短くなったのか確認できます。こうやってお気に入りの部分だけ取り出しましょう。
音声素材を追加する
動画素材の音声に何が別の音を追加したい場合ってありますよね?音声素材を追加する場合も、動画素材同様に、タイムラインパネルにドラッグ&ドロップします。
この際に気をつけて欲しいポイントがあります。動画は V1、V2、V3… と表示されているタイムラインにしか入れられなくて、オーディオトラックは A1、A2、A3 …と表示されているタイムラインにしか入れられません。
A1は元素材の音声で埋まっていますので、今回はA2にいれます。音声素材を選んで、A1の下にドラッグ&ドロップします。
実際に入れるとこのように、音声は波形で表示されます。
動画をつなげる
せっかくたくさんの動画を撮ったので、ほかの動画も最初に配置した動画の後につなげてみましょう。新しい動画素材を選んで、タイムライン上の動画の右側にドラッグします。
動画同士を近づけるとなんと自動的にスナップしてくれるので、スキマが空くのを防げます。後から追加した動画も好きな場面だけに短くして、前の動画にスナップしてみましょう。
プログラムモニターでは、つなげた動画を再生して様子を確認できます。
この調子でタイムラインにどんどん動画素材や音声素材を配置してつなげたり、編集してお気に入りのカットを見つけていくことで、動画ができていきます。夢中で編集していると、あっという間に時間が過ぎていきますね。
4.動画を書き出し
ついに最後のステップです。書き出して、映像を完成させましょう。ツールバーの「ファイル」→「書き出し」をクリック、そして「メディア」を選択しましょう。
メディアをクリックしますと、書き出し設定のウィンドウが立ち上がりますので、作成するムービーに合った形式やプリセットを選択します。
今回はyoutubeにアップする想定で、形式を「H.264」プリセットを「Youtube HD 1080p 」で書き出します。
「出力名」の欄ではファイル名の確認をしておきましょう。ファイル名をクリックすると保存先を指定するダイアログが表示されます。
設定が終わったら、書き出しボタンを押すとエンコードが始まります。
エンコードが完了したら、さきほど設定した保存先ディレクトリを見てみましょう。
おおおおおおおおおーーーー出来てる!!出来てるぞーーーー!!!!
おっと、興奮しすぎましたね。仕上がりはこんな感じになりました!綺麗に書き出せましたね。
動画編集は何から初めて良いかとっつきにくいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、いざエイヤッと挑戦してみると、「わーーわたしでもつくれる!もっとこんな表現がしてみたい!」とどんどん欲がでてくる深い世界です。
最初は、詳しい機能の使い方がわからなくても、まずはこの記事を参考に複数の動画編集をしてみてはいかがでしょうか。みなさんもぜひトライしてみてください!