多様なツールの統合を容易にする、Adobe Cloud Platform Launchの提供を開始
webベースのマーケティングテクノロジーの数は過去6年間に5,300%近く<!––>増加–>(英語)しています。これは間違いではありません、約5,300%です。マーケティング担当者向けのツールが増え、説得力のある顧客体験の構築と提供における選択肢が増えている 反面、ツールが増えたことで、うまく連動できない複数の製品を併用したり、多数ある異種のデータソースの追跡や統合が必要だったりと、問題が多く生じています。
アドビのお客様は、平均して20種以上の異なるツールをwebサイトに導入していることが明らかになっています。それら多様なwebツールの導入は、かつてタグ管理ツールの登場によって簡素化されましたが、それがボトルネックにもなっています。なぜなら、タグ管理ベンダーがタグのテンプレート開発の主導権を握り、アップデートの時期やツールの操作方法をコントロールしているからです。しかしマーケターにとっては、タグ管理ツールがそうした拡張機能の構築やアップデートをコントロールしているのは困りものです。そのようなシステムは拡張性が乏しいからです。
そうした理由から、アドビはこのたび、Adobe Cloud Platform上に直接構築された次世代のタグ管理ツールであるAdobe Cloud Platform Launchの一般提供開始を発表します。
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Launch by Adobeとは
Launch by Adobeは、現行のタグ管理ツールであるDynamic Tag Managementを単にアップデートしたものではありません。これはまったく新しいシステムで、一から新たに構築されています。ブランド企業がwebベースのマーケティングツールのオーケストレーションとアクティベーションを行えるようにするものです。Launch by Adobeは、現在出回っている他社のタグ管理ツールとは異なり、ブランド企業にとって以下のようなメリットがあります。
- 統合を容易に:自社による拡張機能の構築とアップデートが可能
Launch by AdobeはAPIファーストのアプローチで構築されているため、現在入手可能なものの中で最もオープンかつ拡張可能なタグ管理ツールです。サードパーティのタグ管理プロバイダーが拡張機能の構築/維持を行うのでなく、お客様とパートナー企業が直接Adobe Cloud Platform内で拡張機能の構築/管理を独自に行うのに必要なツールをすべて得られるようになりました。タグ管理ベンダーによる対応を待つ必要はありません。これにより、規模が拡大されるとともに、新しい拡張機能やアップデートをリリースするまでの時間が短縮されます。そして、IT部門とマーケティング部門との摩擦も軽減されます。Launch by Adobeの主要コンポーネントはGitHubとnpmを介してオープンソースとして提供されるため、ブランド企業は既存品にはない必要なものを構築することもできます。
- データを統合:いっそう正確で一貫性のある情報を取得
webページのそれぞれのタグが、特定のwebアプリに対してデータを生成します。仮に、それらのうち3つのタグは、そのページが生み出す収益を追跡していたとしましょう。しかし、それぞれのタグが少しずつ違った方法で収益を得ているのもよくあることです。その場合、収益を追跡する3つのwebアプリはどれも異なるデータを使用しています。Launch by Adobeを使用すれば、マーケティング担当者は、データ(このケースでは収益)を得る方法を定義し、その後マーケティングツールを適切なデータポイントに指定することができます。また、Launch by Adobeにより、マーケティングツールがいつ顧客体験に介入すべきか(あるいは介入すべきでないか)を決定できます。これによって、複数のマーケティングツールが一緒にアクションを起こしたり、互いにデータを共有したりすることが可能になります。
- より迅速に:主要テクノロジープロバイダーによる拡張機能
最後に、Launch by Adobeの新しいインターフェイスによって、ブランド企業は、アドビやサードパーティの開発者によるwebアプリのブラウジング、構成、導入を今までより簡単に行えます。サードパーティの開発者はLaunch by Adobe Extension Catalog上に構築した統合を共有できるようになります。するとブランド企業は、ヘルプ文書を取捨選択してテクノロジーの稼働に必要なコードを探すのでなく、わずか数クリックで統合を簡単に発見/導入できるようになります。 アドビはこのたび、33 Sticks、Clicktale、Decibel Insight、DialogTech、Dun & Bradstreet、Evidon、ForeSee、LinkedIn、PebblePost、QuestionProおよびTrustArc.といった主要テクノロジープロバイダーによる新しい拡張機能を追加しました。
タグを超越したエクスペリエンスを提供
これからのタグ管理は、単なるタグのことではなく、卓越したエクスペリエンスのための適切なデータの構成を意味します。データの統合、統一、整理ができるオープンかつ拡張可能なソリューションを活用することで、ブランド企業は最高の顧客体験を実現し、提供にあたりより多くの選択肢を得ることができます。Launch by Adobeは、Adobe Experience Cloudのお客様向けに無料で順次、一般提供を開始します。アクセスの承認は、適宜行われます。詳細はAdobe Cloud Platform Launchをご覧ください。
※本記事は、2017年11月8日にアドビシステムズ プラットフォーム/サービス担当プロダクトマーケティングマネージャー ジョン ビレー(Jon Viray)が投稿したブログの抄訳版です。