おすすめ雪景色スポット – 東北編 #AdobeStock

連載

PASHADELIC による風景写真の極意

このブログでは、風景写真専門のオンラインフォトコミュニティPASHADELIC (パシャデリック)から、絶景風景の撮影スポットをご紹介いただきます。

本格的な冬はもう間近、今回は東北の雪景色が美しいポイントを6つピックアップします。冬には寒さ、北国ではそれに加えて降雪によって、写真撮影に出かけること自体がおっくうになるケースもあるかもしれません。ですが、それを乗り越えて写真を撮りに行くだけの価値がある風景があちこちで待っています。

日本は四季のコントラストが非常にはっきりとしている、とても写真撮影には恵まれた自然環境を持つ国です。これをフルに活かして四季折々の美しい写真をものにしていきたいところです。

八甲田ロープウェイ山頂公園駅

青森県の八甲田山にかかるロープウェイの山頂駅から、とても東北の冬らしい雪景色を狙うことが出来ます。かなりの降雪量がある地点で、ハイシーズンにはこの地点からも多くのスノーモンスターと呼べそうな樹氷を撮影することが出来ます。

青森市から比較的近く、冬期間でもロープウェイを利用出来ますので、アクセスが良いところも特徴です。


https://pashadelic.com/photo?id=311717

Kanae H. / PASHADELIC

蔵王温泉スキー場

スノーモンスターと呼ばれるほど大きく成長した樹氷の本場といえば、最初に名前が出てくるのはやはり蔵王温泉スキー場でしょう。

かつては樹氷が撮影出来る地点まで上るには、朝早くに並んでロープウェイの整理券を入手しておく必要がありましたが、今は循環式のゴンドラタイプのロープウェイに設備が更新されていますので、そういった苦労はなくなっています。

樹氷のライトアップやスキー場の圧雪車を活用したナイトツアーなども行なわれており、見どころ・撮りどころは豊富です。


https://pashadelic.com/photo?id=316386

智之 田口 / PASHADELIC

にかほ市 冬師からの鳥海山

東北の景色で外せないロケーションの一つが、山容の美しい鳥海山です。その鳥海山を水鏡を使ったシンメトリー構図で狙えるポイントがあるのが、にかほ市の冬師地区です。

冬景色も撮影は可能ですが、真冬の積雪が多くなった時期には撮影に適したポイントまで入り込むことが難しくなります。初冬、山が雪化粧を始めたあたりを狙う方が良いかもしれません。


https://pashadelic.com/photo?id=191730

Akifumi Homma / PASHADELIC

銀山温泉

自然の景色とは一転して、日本的な家屋の建ち並ぶ昔ながらの温泉街的雰囲気の写真を狙えるところの一つが銀山温泉です。それぞれのお宿も景観を意識して建物を設計しているのでしょう。

雪の季節にもピッタリマッチする雰囲気を演出してくれます。


https://pashadelic.com/photo?id=208577

Nao Yasu / PASHADELIC

上の写真で玉ボケになっているのは降っている雪です。

適度に絞りを開けた上でストロボをたいて撮影すると、雪の結晶にストロボの光が反射する形でこのような写り方をします。キレイに丸いボケを作るためには、円形絞りを採用したレンズで効果が出る範囲の絞りを使うのが定石です。

撮影上必要な被写界深度とのトレードオフとなる部分がありますので、絞りを変えて複数のバリエーションを撮影しておきましょう。

大内宿

非常に雪深いところで、日本的イメージを持つ街並みと雪の取り合わせを狙うことができます。

雪まつりの時期に撮影すれば、人の賑わいと街並みを重ね合わせた作品も作ることが出来ます。家屋の屋根の雪下ろしの風景なども面白いモチーフになるかもしれません。


https://pashadelic.com/photo?id=224948

Muneki Iida / PASHADELIC

鶴の湯温泉

秋田にある鶴の湯温泉も雪の多い場所で、日本の冬のアイコンの一つであるかまくらと風景の取り合わせも狙える場所の一つです。

こちらも温泉街が一体となって、景観を守っている地区なのだと思います。多くの人のイメージの中にある「日本的風景」の景観を今も見ることができる場所の一つです。


https://pashadelic.com/photo?id=223702

Akifumi Homma / PASHADELIC

まとめ

まだまだ他にも多くの雪景色が美しいところはあります。特に冬に雪のない地域の方たちにとっては、どこもとても印象的な風景になってくれると思います。

雪は撮影対象の中では最も白いオブジェクトの一つですので、特に昼間の撮影では露出レベルには注意した方が良いでしょう。肉眼と写真との明るさに対するダイナミックレンジの違いで表現に悩むところも出てくるかもしれません。また、寒い屋外で撮影を行なって冷え切ったカメラを車内や室内に持ち込むと簡単に結露を起こします。当然のこととは思いますが、雪の降る中の撮影では機材の水濡れにも配慮が必要です。

これらの点にも注意をした上で、とっておきの一枚をものにしてください。

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TOP写真: ota shun