おすすめ雪景色スポット ‐ 中部・関西編 #AdobeStock

連載

PASHADELIC による風景写真の極意

雪風景というと、どうしても北日本のイメージが強くなると思いますが、中部地方や関西方面にも雪景色が美しいロケーションはたくさんあります。それぞれの地域ならではの景観と雪との組み合わせは、目で見てもまさに眼福の光景ですが、もちろん写真の題材としても素晴らしい被写体になってくれます。

今回は、「おすすめ雪景色スポット‐東北編」に続き、中部地方・関西方面における雪や冬の風物詩との組み合わせが美しいスポットをご紹介します。

長野県 霧ヶ峰高原

まず一つ目のスポットは長野県の霧ヶ峰高原、そちらで見るダイヤモンドダストです。ダイヤモンドダストは、通常は -15度以下まで気温が下がったときにしか見られない現象ですので、この風景に出会える場所自体が非常に限られています。


https://pashadelic.com/photo?id=1007264

Kenji Yamamura / PASHADELIC

撮影上の工夫としては**、ダイヤモンドダストの背景にトーンを落とした場所を使う**と、輝きを強調することが出来ます。また、望遠レンズできらめきを圧縮するのも良いでしょう。玉ボケを効果的に使うと、リアリティは薄れますがファンタジックな雰囲気の演出も可能です。

気温が下がった朝に日が差すことがダイヤモンドダストに出会うための最低条件ですが、この条件を満たしても出ないときには全然出てくれない、撮影には運も必要な現象です。ダイヤモンドダストの一粒がキラッと光るのは一瞬だけですので、見た目の印象よりも写真の仕上がりは地味になり気味、という点も覚えておかれると良いと思います。

**100%確実に極寒の中での撮影になりますので防寒対策もガッチリお忘れなく。また、Adobe Stockで霧ヶ峰の冬の風景をご覧になりたい方はこちら**をどうぞ。

滋賀県 余呉湖

中部地方より西の地域では高い山脈がありませんので、冬に日本海から入り込む雪雲は太平洋側まで流れ込んできます。高い山脈で雪雲がシャットアウトされる関東や東海とは異なり、条件さえ整えば思いのほか色々な場所で雪景色に出会うチャンスがあります。

そんな関西の雪景色の美しさを感じられるスポットの一つが、滋賀県北部の余呉湖です。風のない日には余呉湖の別名「**鏡湖」**を文字通り表すような景観が広がります。


https://pashadelic.com/photo?id=307805

Bessho Takahiro / PASHADELIC

Adobe Stockで現在取り扱い中の余呉湖の冬の風景は**こちらになります**。

滋賀県 マキノ メタセコイア並木

関西で冬に雪が期待できる場所の一つが、滋賀県の高島市です。ここにある「マキノピックランドのメタセコイア並木」、こちらも新緑の季節や紅葉時期だけではなく雪化粧した木々の雰囲気が美しい場所です。平成6年には読売新聞社の新・日本の街路樹百選にも選ばれ、人気スポットとなりました。

雪の降りしきる中のこの風景を目にしたら、どこか別の世界に続くトンネルのように見えるかもしれませんね。印象的な1枚を仕上げられそうです。


https://pashadelic.com/photo?id=306116

Takayuki Koike / PASHADELIC

Adobe Stockでマキノメタセコイヤ並木の風景をご覧になりたい方は**こちら**をにになるます。

京都府 渡月橋

京都の渡月橋はどのシーズンでもそれぞれの美しさが味わえるポイントですが、雪との組み合わせもやはり抜群です。雪をかぶった橋、山、民家、川と素晴らしいモチーフが詰まった場所ですので、どのような構図が最も美しい景観になるか、色々と考えると写真を撮る楽しみが増しますね。


https://pashadelic.com/photo?id=89425

Hisakazu Ohata / PASHADELIC

雪の降りしきる中であれば色の彩度が自然に落ちた水墨画的な絵柄が撮れますし、作例のように朝日の色に染まる雪の様子もまたとても美しいものです。

Adobe Stockで渡月橋の冬の風景をご覧になりたい方は**こちら**をどうぞ。

京都府 二寧坂

京都の二寧坂界隈は、多くの人がイメージする日本的な景観と雪の取り合わせが狙えるロケーションになります。

観光地らしく日中にはたくさんの観光客が訪れる場所ですが、早朝など人の少ない時間帯には作例のような雰囲気のある写真を狙うことも可能です。


https://pashadelic.com/photo?id=1007181

Shinichi Yamaguchi / PASHADELIC

「雪蛍」による演出も面白いと思います。これはストロボを焚いて雪からの反射を玉ボケにする表現ですが、やり過ぎると主被写体が何なのか分かりにくくなることがありますので、効果の効かせ方はほどほどに抑えるのがコツになると思います。

Adobe Stockで二寧坂の冬の風景をご覧になりたい方は**こちら**をどうぞ。

山梨県 精進湖から見る富士山

河口湖からの富士山の撮影も人気ですが、少し違ったアングルで富士山をとらえられるのが山梨の精進湖からです。

冬のハイシーズンに訪れれば、結氷を始めた湖面との取り合わせが狙えます。風がないときの湖面の水鏡を使ったシンメトリー構図も美しいものですが、冬の寒さ、厳しさを伝えるにはこういった狙いもありだと思います。


https://pashadelic.com/photo?id=1007998

Shiro Oyama / PASHADELIC

Adobe Stockで精進湖から見る富士山の冬の風景をご覧になりたい方は**こちら**をどうぞ。

まとめ

雪の中では、普段見慣れたロケーションも他の季節と全く違った表情を見せてくれ、撮影することが出来ます。雪景色に出会える機会が多くはない地域もあると思いますので、チャンスは逃さず狙っていきたいところです。雪に慣れていない方は歩きでの移動も車での移動もご注意ください。また雪の中での撮影では、カメラの水濡れや結露にも配慮が必要です。これらにも気をつけた上で素敵な一枚をものにしてください。

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