得意なイラストで、世界中のニーズにこたえる : Anne Bracker # AdobeStock
Adobe Stock コントリビューターのご紹介
Adobe Stockは写真だけではなくイラストやベクターの取り扱いも行っていることをご存知ですか?日本のクリエイターからの作品は人気が高く、常に高いニーズが見込まれます。このブログでは、イラスト作家としてAdobe Stockでも成功を収めているAnne Bracker (bearsky23) さんをご紹介します。
彼女はカンザスに拠点を置くグラフィックデザイナー兼ベクターアーティスト。フルタイムでデザイナーとして活動する傍ら、ストックのコントリビューターとしても成功をおさめています。2017年の Adobe MAX でも参加してもらい、彼女の経験やこの業界で成功するコツを共有してもらいました。今回は彼女のバックグラウンド、そしてそもそもなぜストック業界に足を踏み入れたのかについてお話頂きましょう。
Adobe Stock: 自己紹介をお願いします。
**Anne Bracker: **Anne Bracker、カンザス市出身です。デザイン業界には15年ほどいて、プリプレスからエージェンシーへのプロダクションまですべて行います。現在は、フルタイムのグラフィックデザイナー、そして夜や週末には生活の足しにするためにベクターアートワークを作成しています。「なにかをつくる」という作業が大好きで、仕事としてだけではなくストレス発散にもなっています!
Adobe Stock: プロのクリエーターになることをずっと夢見ていましたか?
**AB: **子供の時からアートやお絵描きは大好きでした。でもアートだけで食べていくのは難しいと思っていましたし、周りも同じ意見だったので最初は少し心配でした。大学に入るとグラフィックデザインに出会い、絵画や陶芸よりもそちらの道に進みたいたいと思いました。インターネットの発達によりデザイン分野でのキャリアが随分広がりました。いまはグラフィックデザインを選んで本当に良かったと思います。
Adobe Stock: なぜストック業界に足を踏み入れたのですか?
**AB: **数年前、カンザス市にある小さなエージェンシーで働き始めたとき、クライアントへの提案に多くのストック画像とベクターを使っていたんです。わたしはまさにこのような素材探しを日々行っていたので、コントリビューターにならない手はないとその時思いました。現在、1,000枚以上の作品を預けていますが、オンラインで自分の仕事ができるということは素晴らしいことです。いまは自分の力だけでは到達することのできなかったお客様に自分の作品を見てもらうことができています。
Adobe Stock: 自分の作品をAdobe Stockで利用できる利点はどのようなものですか?
**AB: **まず、PhotoshopとAdobe Stockが統合されているという点は素晴らしいと思います。直接アプリケーションから画像を検索したり試したりできるという点はデザイナーにとって作業が容易になるため、他のストックサイトと比べ大きなアドバンテージとなっていると思います。そしてAdobe Stockというブランド力で得られるユーザーの規模も魅力的です。個人ウェブサイトで販売しようとしても、世界中のユーザーに見てもらうというのはほぼ不可能ですしね。
Adobe Stock: オフィスでの仕事と、ストック市場へのコンテンツを作成するという仕事のバランスはどのようにとっていますか?
**AB: **たまに難しいと感じることがあります。1日に最低1枚新しい作品をつくるようにしているのですが、これがきつい時があります。 でも体を休める時間を惜しんででもこの1日1枚のノルマは守るようにしています。ストックではつくりたいものをつくりたい時につくれますしね。映画を流しながらスケッチをしたり、コーヒーを飲みに行くついでにそこで作業をしたり、他のデザイナーと ”フリーランス & ストック画像 ナイト” と称して、パソコンを持ってキャッチアップしたり、そのような感じで作業をしているので、結局は仕事をしていると感じることがほぼないんです。
Adobe Stock: どのような画像が一番売れていますか?
**AB: **一番売れているものは、特定の業界をターゲットとした画像です。例えば、ヘルスケアやビジネス。わたしは個人的にアイコンセットをつくるのが好きです。どんなビジネスでもウェブサイトが必要ですし、ウェブサイトにはアイコンが必要ですしね。デザイナーやエンドユーザーがどんなものを求めているかはなんとなく推測でつくっています。
Adobe Stock: 具体的な例として、ストックポートフォリオからシェアしてもらえるものはありますか?
**AB: **このグラフィックは日食のときに作成したものです。日食の絵としては全く正しくないのですが、人々には日食として認識され売上にもつながりました。イベント事や休日をテーマとしたものはよく売れる傾向にあります。
コンセプトに焦点を当て、そのコンセプトに沿っていくつか作品をつくることもあります。そして作品づくりのときはターゲットマーケットであるグラフィックデザイナーを念頭に置いています。以下のグラフィックは既成テンプレートを探しているデザイナー向けに作成したものです。このすでに出来あがっているグラフィックを使用することで、彼らの作業時間が30分以上短縮されます。そして本とボタンは簡単に離すこともできます。デザイナーにとって何かを追加したり、削除したりする作業が簡単であることを特に心掛けています。
Adobe Stock: これからストックポートフォリオの作品数を増やそうとしているコントリビューターたちにアドバイスをお願いします。
**AB: **”1週間で何枚” や ”1日で何枚” というような具体的な数字の目標を立てて作品づくりをすることをお勧めします。わたしの目標は ”1日1枚”、でもみなさんにとっては違うペースがあるかもしれません。もしそれが ”1週間に3枚”、だとしたらそれを続けることです。でもそれが ”1週間に1枚” だとしたら、売上として大きな額を求めるのは難しいと思います。
もうひとつ大切なことは、きちんとキーワードをつけるということ。画像を検索する側はキーワードであなたの作品を探し出します。Adobe Stockでは1枚の画像につき50までキーワードを付与することができますが、50すべて埋めるというよりも関連性のあるキーワードをきちんと的確につけるということを意識しましょう。
Adobe Stock: 来年力を入れたいプロジェクトやスキルアップしたい部分はありますか?
**AB: **PremiereとAfter Effectsはみっちり習得したいです。デザイナーに求められるスキルとしてビデオはこの先不可欠になってくると思うので、そろそろそのトレンドに乗っからないとと思っています。
Anneの作品は Adobe Stock からご覧になれます。
また、Adobe Stockで作品を投稿したい方は、こちらからコントリビュータ―としての第一歩を進みましょう。Adobe Stockのコントリビュータープログラムの詳細はこちらからご確認ください。皆様からの作品を関係者一同心よりお待ちしております。
この記事は2017年10月4日に Adobe Stock Team により作成&公開された Contributor Spotlight: Anne Bracker の抄訳です。