おすすめ撮影スポット‐絶景の山々 #AdobeStock

2018年はAdobe Stockで自慢の作品を販売してみませんか?このブログでは、風景写真専門のオンラインフォトコミュニティPASHADELIC (パシャデリック)から、絶景風景の撮影スポットをご紹介いただきます。

日本は山と海から成り立っており、どこでどう写真を撮ってもたいていは背景に山が入り込みます。地平線まで山が見えないことが逆に特徴的なランドマークとなるぐらいに山との縁が深い国です。標高の高い山に登山して行う撮影は容易ではないこともありますが、そのような場所でこそ絶景は撮れるもの。なかなか見られない景色だからこそ人々の目を引く写真となります。

各地それぞれにランドマークとなり得る特徴的な山容の山々の中から、今回は6箇所をピックアップしてご紹介します。

八ヶ岳(横岳からの赤岳と阿弥陀岳)

春、雪解けがある程度進んだ季節の八ヶ岳連峰のうち、横岳から見た赤岳、阿弥陀岳の景観です。険しい山容を持つ八ヶ岳連峰の中でも非常に美しい山々です。

真っ白な雪と針葉樹の緑、山の岩の色彩の取り合わせが美しい景色を生み出すのも、雪解けの季節ならではです。


https://pashadelic.com/photo?id=235460

Takahiro Shiraki / PASHADELIC

秋の紅葉も素晴らしいですが、森林限界を超える高度の撮影地点ですので、山肌と紅葉の色をうまく取り合わせるにはフレーミングの工夫が必要です。

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中央アルプス 千畳敷カール

中央アルプス宝剣岳の下に広がる千畳敷カールは、夏にはお花畑を巡るトレッキングコース、秋には雄大な山々と紅葉、冬には独特の地形と真っ白な雪との取り合わせで、1年を通じて素晴らしい景観を狙えるロケーションです。

作例写真は、まさに降るような星空と星明かりに照らされた山容を写した、この場所でしか撮れない絶景です。


https://pashadelic.com/photo?id=1007130

PASHADELIC

そしてこの場所の特筆すべき特徴は、カールの入り口まで公共交通機関のみでアクセス可能なことです。JR飯田線の駒ヶ根駅からバスやロープウェイを乗り継いで1時間前後で千畳敷カールの直下、標高2,612m地点まで登ることが出来ます。宿泊施設もありますので作例写真のような夜景も狙いやすいポイントです。

星景写真は天文写真的に考えると背景の夜空は真っ黒が基本ですが、風景写真的にとらえるならバックグラウンドをわずかに青っぽく仕上げる方が雰囲気を出しやすくなります。

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白馬村青鬼地区からの北アルプス

八方尾根など日本有数のスキー場をいくつも持つ白馬村。冬の景色も美しいですが、春の残雪がある北アルプスと緑の萌え始めた下界の景観との組み合わせも非常に美しいものになります。

作例写真は完全に風が凪いだ瞬間の完璧な水鏡状態をシンメトリー構図で捉えています。


https://pashadelic.com/photo?id=330039

Kazuhiro Yoda / PASHADELIC

このような絵作りには、山々の残雪の具合が出来上がりを左右します。偶然の出会いにかける撮影も面白そうですが、確実にイメージ通りの作品を狙いたいときには雪解け情報のチェックを事前に行ないましょう。

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嬬恋村からの浅間山

関東からも比較的アクセスが容易な場所にあるのが浅間山です。車では長野自動車道などが活用でき、公共交通機関では長野行きの新幹線を利用すると、短時間で撮影に出向くことが可能です。


https://pashadelic.com/photo?id=223690

Hideyoshi Yuki / PASHADELI

星景写真の基本として、手前の景色と星空のトーンのバランスをどうとるか星を止めるか軌跡として残すか、このあたりを撮影者がどう判断して表現するかです。前景を完全にシルエットに落とす、星明かりで浮かび上がらせる、その部分の表現が中途半端にならないよう調整しましょう。

このロケーションは真冬、気温が非常に下がる可能性のある場所です。作例写真のような星景が撮れる天候条件の時は、放射冷却現象で特に気温が低下しますので、防寒対策は徹底しておこなってください。

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大山(弥山)

中国地方の最高峰で山陰のほぼ中央にそびえる山、大山山頂直下からの景観です。雪の季節にしか撮れない神々しさがありますね。

風で巻き上がる雪煙は冬山の厳しさを表現する恰好の演出です。風のある日に山の稜線付近などに出やすいものですので、カメラに収める際には登山ルートとの兼ね合いを考えておきましょう。


https://pashadelic.com/photo?id=206441

Satoru Watanabe / PASHADELIC

作例写真は12月末の朝7時45分後ごろの朝焼けの景色です。角度的には一般的な弥山登山ルートの9合目~山頂直下あたりからの撮影で、雪煙の巻き上がり方がわりと穏やかです。より強い地吹雪になった方が、朝焼けをより強く映し込む色合いやトーンが出ますが、その分、登山自体の条件が非常に厳しくなります。

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由布岳

湯布院盆地を一望できる展望台である狭霧台付近から撮影した由布岳です。

山頂付近には冠雪または樹氷が出ています。冬の本当に冷え込んだときにはこのような写真が狙えますが、地域的にかなり貴重な機会ですので出会えたときには必ずシャッターを切りましょう。

U N / PASHADELIC

狭霧台は湯布院盆地の雲海を狙うのにとても良い展望ポイントですが、残念ながら湯布院盆地の風景と由布岳を重ねることは出来ません。そういった構図を狙うには、盆地を挟んで逆の位置にある蛇越展望所が適しています。朝焼けをバックにした由布岳を狙うこともでき、駅からのアクセスも良いおすすめスポットの一つです。

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冬山の写真のちょっとしたコツ

風がなく雪がしんしんと降り積もったときには木々の枝に雪がキレイに残り、山の林や森がいっそう真っ白な様相を見せてくれます。風が数メートルあるだけでもその白さは少し失われてしまいます。また、そうやって降り積もった雪も日が昇って気温が上がり始めると、枝から少しずつ落ちて山の白さは薄れていきます。本当の山の雪の白さを出したいときには、タイミングを逃さないように気を付けてください。

注意点

最後に、山の上からの絶景を撮影に行くときには出かける先が山であることはお忘れなく。冬山に十分な注意が必要なのは当然ですが、夏でも高山は天候の悪化で簡単に命にかかわる状況が生まれます。今回ご紹介した撮影ポイントのいくつかも「登山」が必要なロケーションです。事前に入念な準備をし、絶景を楽しみましょう。

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