Adobe Stock API の紹介 #AdobeIO
この投稿について
Adobe I/O デベロッパーブログを読んで頂き有り難うございます。今回は、Adobe Stockにフォーカスをあて、数回のシリーズに分けてAdobe Stock APIの導入方法・機能説明・APIコールの使用例を紹介して行きたいと思います。本投稿は、Adobe Stock APIの機能と導入に関する概要を掲載しています。
コンテンツ
- 概要
- デザインフェーズ
- 次のステップ
- その他のトピック
概要
Adobe Stock APIは、Adobe Stockアセットへのアクセス機能を提供します。このAPIをユーザーのアプリケーション、または、プロセスへ統合する事により、スクリプトやプログラムからAdobe Stockの写真、ビデオ、ベクター等のアセットを検索し購入する事が可能となります。HTTPリクエストを通じてAdobe Stock APIと相互連携をする事で、下記の機能を持つアプリケーションの作成が可能となります。
- Adobe Stockアセットの検索と取得
キーワード、モデル、コントリビューター、シリーズ、カテゴリー等をキーにして検索します。類似する別のアセットの検索や、検索結果のソート、フィルターをする事も出来ます。検索結果には、アセットのサムネイルを表示するためのサムネイルURLや、オリジナルアセットを取得するためのメタデータが含まれます。 - アセットの購入
認証されたトークンと共にAPIを使用する事により、ユーザーの購入ステータスを判別し、特定のアセットのライセンス情報を取得後、アセットの購入、または、購入済みである場合は、オリジナルアセットをダウンロードする事が出来ます。 - 過去の購入履歴の取得
アセットの購入やダウンロードに加え、個人や組織で過去に購入したライセンス履歴を取得する事が出来ます。
全てのStock APIのインテグレーションには、次の手順が含まれます。
- 登録: アプリケーションのAdobe I/Oへの登録
必要なAPIと認証方法を決定して、Adobe I/Oコンソールでアプリケーションを登録します。インテグレーションに必要な全てのクレデンシャル(CLIENT_API_KEY, CLIENT_SECRET等) が生成されます。 - 認証: ユースケースに適した認証方法の決定と適切なHTTPリクエストヘッダーの構築
開発するインテグレーションの事例により、簡単なHTTPヘッダーによる認証、または、インタラクティブなサインインによる認証が要求されます。 - ビルド: Stock APIを使用してのアプリケーションのビルドとデプロイ
Adobe Stock REST APIや、Adobe Stock SDK等を利用して、Adobe Stockアセットの検索・購入・ライセンス情報の取得が出来るアプリケーションをビルドすることができます。
デザインフェーズ
Adobe Stockのインテグレーションのデザイン、または、設計をする前に、下記の項目を考慮する事をお勧めします。
- インテグレーションの対象は、自社アプリか、または、一般公開アプリか。
- 自社アプリの場合、自社は、Adobe Stockの企業版、チーム版、個人版の使用権限を保有しているか。
- 一般公開アプリの場合、エンドユーザーは、Adobe Stockアカウントを保持しているか。または、エンドユーザーの代わりに自社の使用権限を使用するか。
- 検索オプションをエンドユーザーへ提供する必要があるか。
- そうである場合、どの様な検索エクスペリエンスを提供するか。例: キーワードのみの基本検索、または、類似画像検索等。Adobe Stockの類似検索の柔軟性を活かすことにより、検索機能をより差別化できます。
- アプリケーションがAdobe Stockアセットの購入処理をする必要があるか、または、ユーザーは、購入のためにAdobe Stockウェブサイトへリダイレクトされる必要があるか。
- どのテクノロジーとプラットフォームを利用してアプリケーションを作成するか。
- どれほどのサイズ、数のサムネイルを表示する必要があるか。
- ローカライズは、必要か。
次のステップ
- Adobe I/Oコンソール上で作成するアプリケーションを登録し、Adobe Stockのインテグレーションを追加する。
- Adobe Stock APIへのアプリケーションの認証をテストする。
- アプリケーションの作成、テスト、デプロイを開始する。
その他のトピック
この投稿に掲載されている作業を既に終えている場合、または、アプリケーションの実装の途中であり、詳細なヘルプが必要な場合、下記のリソースをご参照ください。
- ワークフローガイド: 特定のユースケースについて必要な情報を提供します。
- サンプルコードとSDK: Githubからダウンロード可能です。
- Adobe Stock API リファレンス: 全てのAPIコール、コールヘッダー、ロケールの詳細が掲載されています。
関連リンク
デベロッパーブログ記事一覧
- デベロッパー向け技術情報を日本から発信します #AdobeIO
- Adobe I/Oのアプリケーション開発を始める前に #AdobeIO
- Adobe Stock APIについて
次回のブログ
次回は、1. アプリケーションの登録と2. 認証についてより詳しく説明します。
投稿者
Eiichi Fukushima