@yhassyの週刊UX : 海外で話題になったUX最新情報 その3 | アドビUX道場 #UXDojo

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@yhassyの週刊UX

毎週、海外で話題になっているUX関連の情報をピックアップ。今すぐに役立つ情報から、将来の動向を予感させる学びのある記事までダイジェストで紹介します。今週の気になるトピックはこちら4つ。

ルールではなくガイドライン

People Don’t Scroll (and Other Page Length Myths) – UX Planet

ユーザーはどこまでスクロールするのかという問いはデザイナーだけでなく、クライアントやビジネス側からも問われる質問。スマートフォンでは必ずと言って良いほどスクロールしますし、Pinterestなどで見られる無限スクロールも場合によっては効果的です。
スクロールに気づかないのでは?という意見が強かった1998年(20年前!)でも、ユーザーはスクロールするという調査結果が出されています。

スクロールだけでなく、コンテンツの最適な量はどれくらいか?という議論もなされていますが、デザイナーとして考えたいのはユーザーにとって適切なコンテンツになっているかどうかです。例えば「コンテンツは1000文字以内のほうが良い」といった話にしても、絶対的なルールではなく考えるための基準です。ユーザーにとって意味のあるコンテンツであればスクロールされますし、長いコンテンツでも読まれるわけです。

解析ツールを実装して、自分が作ったデザインで計測したり、インタビューすると実態が少しずつ見えてきます。ハッキリとしたルールがあったほうが作りやすいですが、それを過信するのはよくないことを気付かされる記事です。

広告ブロックが当たり前の時代?

The state of the blocked web(PDF)

Chromeにビルトイン広告ブロッカーが実装されて1週間経ちました。広告ブロックは拡張機能にはありましたが、それらをインストールしていなくてもある程度ブロックできるようになるのは大きなインパクトです。ブロックされる可能性がある広告の種類をThe Initial Better Ads Standardsで紹介されていますが、心当たりのあるものも少なくありません。

上記で紹介している「The state of the blocked web」は今月PageFairが公開した資料で、広告ブロックの利用状況をデータと共に紹介しています。スマホでは広告ブロックを使っているユーザーは年々増えていて、世界の広告ブロックユーザーのうち94%はアジア圏。この資料では日本の広告ブロックの使用は少ないですが、iOSアプリストアのランキングを見ると常に広告ブロックがトップにいる状態です。

デザインに直結しないものの、利用体験を損ねない広告の見せ方、顧客とのコミュニケーションをどう設計するかを考える上では貴重な資料です。

Google Webmastersが提供している広告の見せ方を解説したビデオIntroduction to the Ad Experience Reportも参考になります。

Flexbox を学習しよう

Learn Flexbox for free | Scrimba.com

無料で受けることができるFlexbox講座。こういうビデオチュートリアルはたくさんありますが、講師のカーソルの動きを追うことができたり、完成品を編集しながら学習することができます。エディタとビデオがひとつになったような学習サイトです。

すべて3分前後の短いビデオなので空き時間に少しずつ学習することができます。全編英語ですが、コードを触って見た目が変わるのを試すだけでも面白いです。

こういう配色が流行っていたときもありました

Nostaligic Code Snippets That Bring Back the 1990s

出典: 90’s Rugrats Title Card by Beatrize Agustin (@abeatrize) on CodePen.

90年代を彷彿させる昔懐かしのエフェクト集。見た目は懐かしいですが、コードはモダン。JavaScriptはもちろん、CSS3も活用したトリッキーな作りで、ソースコードをみるだけでも参考になります。
実戦でそのまま使えるものは皆無ですが、「昔はこんなのが流行ってたのかー」という発見があります。