Illustrator CC / InDesign CC 2018年3月アップデートを提供 #Illustrator #InDesign #InCopy
みなさんこんにちは。アドビのデザイン製品担当、岩本です。
IllustratorとInDesignのアップデートが到着しました。どこが変わったのか!? その詳細をいちはやくご紹介します。
Illustrator CC (22.1)
アンカーポイント/ハンドル/バウンディングボックスの表示サイズ
アンカーポイントと、パス編集時のハンドル、そしてバウンディングボックスを大きく表示できるようになりました。これは高解像度ディスプレイをお使いのIllustratorユーザーの方に特に嬉しい機能で、各コントロールポイントが画面上でとても小さく表示され、なかなか掴みにくかった問題を編集しやすいように改善したものです。
高解像度ディスプレイをお持ちでない方にとってもこういったUI要素の表示サイズを調整できることは便利なのではないでしょうか?
アンカーポイントの画面表示調整についてはこちらのヘルプも併せてご覧ください。
複数ページのPDFを一括インポート
IllustratorでPDFファイルを開く場合。これまでは1ページごとに展開していましたが、ページ範囲を指定して、あるいは全ページを一括で開けるようになりました。ページごと個別のアートボードとしてインポートされます。
この機能はIllustratorで頻繁にPDFドキュメントを編集する方にとっては特に便利です。1ページずつしかインポートできなかった制約が取り払われ、時間の節約ともなります。
PDFファイルのインポート機能について詳細はこちらのヘルプをご覧ください。
CSVファイルからデータ駆動型グラフィックを生成
データ駆動型グラフィック=いわゆるデータ流し込みは、かねてよりIllustratorに搭載されていた機能です。[変数パネル]([ウィンドウ]>[変数])からアクセスします。変数データをもとに異なるテキストやグラフィックを含む複数のデザインバリエーションを生成するために活用されていましたが、これまでデータの差し込みに使えるのはXMLファイルだけという制約がありました。今回のアップデートではCSVファイルも使えるようになりました。
Illustrator CCにデータ流し込み機能があること自体が初耳!?だとしたら、これを機に活用してみてください。
この機能についての詳細はこちらのヘルプをご覧ください。
Dropboxのスマートシンク機能への対応強化
Dropboxのスマートシンクをお使いの皆さんのために、 ファイル全体をローカルにダウンロードしなくてもDropbox上のファイルを閲覧できるように改善をしました。
InDesign CC (13.1) / InCopy CC (13.1)
InDesign:PhotoshopおよびIllustratorのキーボードショートカットに対応
特にDTP関連でお仕事をされる方は、Photoshop/Illustrator/InDesignを縦横無尽に行き来しながら制作をされる方が多いかと思います。が、キーボードショートカットはそれぞれ異なった割り振りをされており、アプリケーション毎覚える必要がありました。今回のInDesignのアップデートでは、慣れ親しんだPhotoshopあるいはIllustratorのキーボードショートカットをInDesignでも使えるように設定することが可能になりました。
[編集]>[ショートカット]メニューアイテムのサブメニューから[Photoshop]または[Illustrator]のプリセット設定を選択します。
新規ドキュメント設定にスマートフォンおよびタブレットデバイスの最新機種を追加
InDesignでは新規ドキュメント作成時、いくつかのプリセット設定から選ぶことで適切な設定がなされたドキュメントをすばやく新規作成できるようになっています。今回はiPhone XとSamsung S8をはじめとする最新機種のスマートフォンとタブレット用プリセット設定を追加しました。
「Publish Online」で公開したオンラインドキュメントのアクセス解析強化
Publish OnlineはInDesignドキュメントをボタンひとつですぐにオンラインに公開できるとてもパワフルな機能です。この機能を使ってオンライン公開されたドキュメントのアクセス解析がより詳細に取れるようになりました。公開されたドキュメント個別に、以下の指標を確認できます。
- Avg. Read Time(ドキュメントでユーザーが 1 回に費やした平均時間)
- Total Read Time(ドキュメントをアクティブに表示し、費やしたすべてのユーザーの合計時間)
- Views On Devices(デスクトップ、モバイル、タブレットデバイスでの表示割合)
Publish Online機能についてはこちらのヘルプをご覧ください。
ドキュメントのページを個別のPDFとしてエクスポート
InDesignからPDFドキュメントをエクスポートする際、ページごとに別々のPDFドキュメントとして保存するオプションが追加されました。これまでは手作業でページごとに書き出しを行うか、スクリプトを書いてバッチ処理する以外に方法はありませんでした。データ交換の際など、ページを分割する必要のあるケースでは大幅な時間短縮を見込めます。
複数段落の囲み罫
昨年リリースしたInDesignアップデートでは、単一段落の囲み罫を作成できる機能が追加されましたが、今回はこの機能を強化して複数段落の囲み罫をサポートしました。
段落の囲み罫についての詳細はヘルプをご覧ください。
文末脚注のエクスポートと編集
昨年、InDesignに文末脚注サポートが追加されましたが、今回InCopyも同様に文末脚注に対応し、InCopy内部で文末脚注のエクスポートと編集が可能になりました。これにより、InDesignとInCopyの間でテキストフレームと文末脚注をシームレスにやり取りできるようになります。
その他のアップデート
アップデート内容には毎回アプリケーションの問題修正と安定性の向上が含まれます。今回のアップデートで対処された問題の中には、日本のユーザーのフィードバックを反映したものも数多く存在します。解決済みの問題の一覧は下記の記事をご参照ください。