おすすめ撮影スポット-花畑編 #AdobeStock

連載

PASHADELIC による風景写真の極意

2018年はAdobe Stockで自慢の作品を販売してみませんか?このブログでは、風景写真専門のオンラインフォトコミュニティPASHADELIC (パシャデリック)から、絶景風景の撮影スポットをご紹介いただきます。

春になるといよいよ花の季節も本番となり、その季節が進むごとに多種多様な花の写真を狙うことが出来るようになっていきます。四季のコントラストがはっきりした日本の風土とその土地ならではの地形を活かして、バリエーション豊かな花の写真を撮影してみましょう。

ひたち海浜公園のネモフィラ(茨城県 ひたちなか市)

ひたちなか市にある「ひたち海浜公園」は、さまざまなアウトドア・アクティビティに対応した施設のある広大な公園です。それぞれの季節ごとに春から秋までいろいろな種類のお花畑が狙えるスポットとなっています。

その中の一つがゴールデンウィークに見頃を迎えるネモフィラ。公園の中にある「みはらしの丘」に植えられています。可憐な青の花がアップダウンのある丘の地形にびっしりと咲きそろう様子は、他の場所にはちょっとない景観です。


https://pashadelic.com/photo?id=246833

Ryosuke Iwamoto / PASHADELIC

一面のネモフィラが撮れる珍しいロケーションということもあり、開花時期にはかなり混雑するようです。ネモフィラの時期には開園時間が朝7時30分に早まりますが、その時間帯でも既に開園待ちの列ができる状態です。人のいない景色を狙うには、開園と同時に素早く現地に向かいタイミングを見計らう必要があります。

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大石公園のラベンダー(山梨県 富士河口湖町)

河口湖北岸の大石公園は河口湖ハーブフェスティバルの第2会場にもなる場所で、河口湖周辺では南岸の八木崎公園と並ぶラベンダーの名所となっています。こちらは富士山とは河口湖を挟んで対岸になる位置関係のため、公園に咲き誇る花たちと河口湖、その向こうに控える富士山の構図を組み立てやすいポイントになります。

ラベンダーの見頃は6月下旬から7月中旬。今はラベンダーも品種改良が進んで早咲きから遅咲きの品種まで見頃の期間が大分広がりました。ラベンダーの色合いですが、もっとも濃い紫のラベンダーが撮れるのは、花が開く直前のつぼみの時期です。花が開くと色が薄まり、どちらかというと多くの人がイメージするラベンダーの紫の色合いからは少し離れます。


https://pashadelic.com/photo?id=337033

PASHADELIC

大石公園から見る富士山の方角はほぼ真南になりますので、真昼の時間帯は富士山を組み込むアングルでは逆光の撮影条件になります。富士山にもしっかり光を回すには、朝か夕方の時間帯を選ぶ方が良いでしょう。

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小貝川ふれあい公園のポピー畑(茨城県 下妻市)

小貝川ふれあい公園は、その名の通り、下妻市の小貝川流域に造成された比較的コンパクトな公園です。5月になると公園内のフラワーゾーンには花畑が作られ、約200万本ものポピーが咲き誇ります。筑波山側がきれいに開けたロケーションとなっていて、筑波山の独特の山容と一面に咲き誇るポピーの花を重ねた構図が狙えるようになっています。


https://pashadelic.com/photo?id=330554

Jun Muranaka / PASHADELIC

このポイントのポピー開花時期は、下妻市のホームページのお知らせ新着から確認することができます。また同じ場所で秋にはコスモスもカメラに収めることができます。

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河北潟のひまわり村(石川県 津幡町)

石川県中部にある河北潟の干拓地、土地改良区の中に「農業とのふれあい」を目指して、保育園児がひまわりの種をまいたのが、ここ「河北潟のひまわり村」の始まりです。平成7年スタートですから比較的歴史が浅めの撮影ポイントです。

ひまわりは、種をまく日付によって開花時期をかなり自由にコントロールできる花ですが、河北潟のひまわり村での花の見頃は7月下旬から8月上旬となります。


https://pashadelic.com/photo?id=289785

Caory Masaki / PASHADELIC

ひまわりは比較的見頃の期間が長い花ですが、中心の本当の花の部分は時期が進むにつれてどんどん種になっていき、花の見た目の雰囲気が変化していきます。撮り頃のタイミングをしっかりと図りましょう。

夏の雰囲気あふれる一枚を狙うには、良く晴れた日差しの強い日にコントラスト高め・彩度高めの仕上がりを目指すのがセオリーです。

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江部乙(えべおつ)町エリアの菜の花畑(北海道 滝川市)

滝川市の江部乙町エリアには広大な菜の花畑が広がり、2017年の作付面積はなんと157haで3年連続日本一となりました。観光用でも緑肥用でもなく菜種油などを取るための農作物として栽培されています。エリアのあちこちに広大な菜の花畑がありますので、さまざまな場所から黄色の絨毯のような様を撮影できるようになっています。

滝川市は石狩平野の北の端ぐらいに位置していますので、地形が比較的平坦でアップダウンを絡めた写真が狙いにくいのが難点と言えば難点かもしれません。ただ、上記の通り作付面積が他のポイントとは桁違いと言ってもいいレベルですので、他では絶対に狙えないここだけの一枚が撮れる場所です。


https://pashadelic.com/photo?id=256160

Koji Takahashi / PASHADELIC

作例写真の場所にこだわらず、江部乙町エリアを菜の花畑を求めて移動しながらロケハンするのが良いでしょう。

開花時期にはお祭りも行なわれ、例年5月中旬~下旬が見頃となります。この時期の北海道ならば、高い山にはまだ雪が残っている場合もあります。そういった山々を借景して、色合いのコントラストを出す方法もあります。

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まとめ

春の花の多くは南から北へ、秋の花は北から南へ花の前線が移動します。桜前線を追いかけて写真を狙うように、他の花でも遠征でワンシーズンに何度か撮影にトライすることも可能です。また最近は、ひまわりやキガラシを緑肥として作付けする農家の方も増えました。思わぬポイントが美しい花畑になっていることもあります。

メジャーな撮影ポイントだけではなく、自らの足で独自のロケーションを探すこともオリジナリティのある写真をものにする大事な要素です。

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