@yhassyの週刊UX : 海外で話題になったUX最新情報 その7 | アドビUX道場 #UXDojo

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@yhassyの週刊UX

毎週、海外で話題になっているUX関連の情報をピックアップ。今すぐに役立つ情報から、将来の動向を予感させる学びのある記事までダイジェストで紹介します。今週の気になるトピックはこちら4つ。

実世界にある小さな情報を伝えるUI

An exploration of visual indicators in real life – UX Collective

読み込み中は、通知の有無など、ユーザーに情報をコンパクトに伝えるUIがあります。シンプルな形状や動きを使って、いつもと違う状態を示すUIは実世界にもあります。記事では、メールボックス、栞、ティーポッドなどを例に挙げながら、私たちに小さな情報を伝えていることを教えてくれています。

例えば栞がページに挟まっていることで、読書がどれくらい進んでいるのか一目で分かるようになります。ただの紙切れが挟まっているだけですが、私たちに「あと半分くらい残っている」という情報を静かに伝えています。一見、何も意味をなさない仕草も、適切な文脈の中で意味をなすことはたくさんあります。実世界にある『小さな情報伝達』を探す良い機会になりそうです。

ゲームの中にゲームがあると思ったら

Google Is Turning Ads Into Games You Can Play

動画広告に不愉快を示すユーザーが多い現在(株式会社ジャストシステム調べ)。広告を出すほうも様々な手段で注目してもらうための努力をしています。最近のゲームの中には、広告を見る代わりにコインをはじめとしたアイテムのリワードがもらえるタイプがありますが、ゲーム向けには、最近Googleが新しい広告タイプを発表しています。ひとつはゲームの中に広告用のミニゲームを追加するタイプ。もうひとつはリワードが異なる広告ビデオを選択できるタイプです。

ユーザーの行動に合わせて、より親和性の高い広告を出すための施策と言えますが、どこまで発展するのでしょうか。ゲーム広告の出し方に触発されて、他にも見かけるようになるでしょうか。無料で多くのコンテンツを消費できるのは広告のおかげですが、ユーザー体験を損なわない見せ方は可能なのか考えさせられます。

Variable Fontsの可能性を体感

Variable Fonts

[スライダーを動かすことで、動物の首が動いたり、形状が変わるフォント「Zycon」

適切なコミュニケーションをとるためにフォントを使い分けるのはデザインの基本。最近はTypekitのようにWebフォントを気軽に使えるサービスが増えてきましたが、ファイルサイズが気になるところ。幾つもウェイトがあるフォントを使うことになれば、それだけページの読み込み速度も落ちてしまいます。

Variable Fontsはファイルサイズを増やすことなくウェイトをはじめとした様々な属性を柔軟に変えることができます。Illustratorの最新版はVariable Fontsに対応済みです。Variable Fontsはまだ数が少なく探すのは大変ですが、可能性を体験できるのが、Variable Fontsというサイト。様々なフォントの属性を自由に変えることができます。紹介されているフォントの多くはオープンソースとしてGitHubで公開されているので、一度試してみてはいかがでしょうか。

AR+タイポグラフィで遊ぶ

Weird Type

タイポグラフィ繋がりでちょっと変わったアプリなら「Weird Type」がオスメです。文字を記入して、映像をタップするだけ。実世界に文字が現れます。文字の表現も7種類用意されていて、カメラを動かすことで独特の動きを見せてくれます。実用性はゼロですが、ARを使った面白い表現を作ってみたい方は一度試してみてはいかがでしょうか。