クリエイティブ制作における新たな変革を #AdobeStock

世界で最も驚きに満ちた魅力的なデジタルエクスペリエンスを生み出すのに欠かせないものは、テクノロジーや創造性だけではなく、独自性があり質の高い、かつてない量のコンテンツが必要です。

グローバル企業は何百万もの個性の異なるお客様にメッセージ訴求する必要があります。そのためには、個々に沿った顧客体験を、適切なメッセージと共に、タイミングよく大規模に提供することが求められます。しかもそれらすべてを、さまざまなデバイスやメディアで行う必要があるため、競合するメッセージが入り乱れ、ますます複雑化していく状況のなかで行われているのが実情です。

そんな中、アドビはAdobe Stockを始めとする素材提供サービスにおいては、新たな変革が必要と考えます。企業やエージェンシー、コンテンツクリエーターには、コンテンツ・スピードに関する問題の解消、ブランドの差別化と信頼性のアピール、法律面の安心、という3つの点において、スマートかつ効率的なコンテンツの使用がビジネス上の必須要素になりつつあります。このブログでは、この3つの点からAdobe Stock エンタプライズ版のメリットをご紹介します。

コンテンツ・ベロシティ

企業がターゲットとするお客様は、より多くのデバイスやチャネルで個別に対応されたサービスが提供されることを求めています。つまり、企業や広告代理店は、これまで以上に多様なメディアを活用し、ここに最適化されたコンテンツを迅速に届けなければなりません。こうした動きを私たちは「コンテンツ・ベロシティ」と呼んでいます。

画像に限らず、記事やビデオ、モーショングラフィックスなどへの需要も高まっています。既にある合法的に利用できるコンテンツを活用することで、クオリティの高さを武器に新たなメディアやチャネルでクライアントを引きつけることができるでしょう。

Adobe Stockがあれば、企業イメージに合う画像へ即座にアクセスできるため、デザイナーは撮影を待たずにアセットで作業に着手できます。Adobe Stockが提供するモーショングラフィックステンプレートは、アニメーションソフトの使い方を学ばずともすぐにビデオ制作が可能となります。また、エディトリアル・コレクションを利用すれば、ソーシャルメディア上のその時々の時事ネタを触れる上で役立ちます。

効率的なコンテンツ戦略はROI(投資収益率)の向上も実現します。ストックコンテンツの上手に活用することで、アサインメント撮影よりも価格が抑えられ、A/Bテストを通じて効果的なキャンペーンを迅速に行うことがき、更には、広告やメディアの投資効率を最大限に引き出すことが可能です。

MediaMonksは、競争力の一つとして、ストックフォトを活用している代理店エージェンシーの好事例です。企業や広告代理店に制作サービスを提供する同社の設立者、Wesley Ter Haarは次のように語ります。「デザイン制作のフローへの組み込まれ方を考えれば、Adobe Stockの重要さは明白です。デザイナーは、制作時間を節約し、クリエイティビティやデザイン、UXなどに集中することができるようになります。時間を生み出すために、無駄はなくし、使えるものは使う。この業界では、時は金なり、ですから。クライアントに満足いただくには、時間の節約が大きな勝因になります」。

Adobe Stockは、弊社Creative CloudやExperience Cloudの各種アプリケーションの統合プラットフォームの一部として機能するよう設計されており、ストック素材の検索、編集、ライセンス購入を、一連の制作フローの中で簡単に、かつ、効率よく行えます。コンテンツクリエーターがよりスピーディーに作業を進められるため、これまでのストックフォトサービスを利用した場合より、10倍も効率がアップするという報告結果もあります。

ブランドの差別化と信頼性

もちろん、有意義な方法で顧客にアクセスすることは、コンテンツ量の問題より骨が折れるものです。そのやり方は、高い質と関連性、そして魅力的なものである必要があります。

ソーシャルメディア上でいかにオーディエンスとつながるかという課題は特に難しく、誰もが発信者であり、集中力の持続時間が短い世界で人々を引きつけなければなりません。

これまでマーケティング担当者はクリック数やインプレッションで評価を受けていました。しかし、今、彼らの頭を悩ませているのはコストとアクションです。クリエイティブの役目は、単に美しいだけでは不十分で、人々にマーケッターの意図するアクションを起こさせるため、その感情を揺さぶるものである必要があります。

それには高品質というだけでなく、(かつては新聞や雑誌向けのエディトリアルコンテンツでのみ扱われていた)ユニークで時節に合った、感情に訴えることのできるコンテンツも必要です。

この好事例が、ブランド構築の方法を刷新したグローバルメディアグループの電通イージスネットワークです。同社では、制作時間を短縮すると同時に、様々なタッチポイントで表示させるクリエイティブの鮮度を担保させるため、Adobe Stockを利用しています。クリエイティブブランド担当のリレーションシップ・マネージャー、James Thomasは次のように説明します。「まずコンテンツありき、です。私たちは、Adobe Stockをよくあるフォトライブラリーではなくコンテンツライブラリーと捉えています。3Dやテンプレート、ビデオを取り扱い、プレミアムコレクションやエディトリアルコレクションは世界一流の品質ですし、中心的なアセットにしても非常にハイレベルです」。

信頼性も重要です。企業のコンテンツ、制作物、キャンペーンには、多様な経路がある環境の中で、一貫したブランドアイデンティティ(パーソナリティ)がなければなりません。企業は今後も、自社を代表するような独自のアセットやコンテンツをメイン広告やキャンペーン活動の一環として展開していくでしょう。その一方で、ブランドパーソナリティの統一感を保ちつつ、すべての経路で連携して機能するストックコンテンツへの需要が増しつつあります。

Adobe Stockは、本格的かつ独自性豊かなコンテンツへのニーズに応えるため、以下の取り組みを行っています。

コンプライアンス面での安心

大規模な企業や代理店にとって、コンプライアンス遵守は重要な問題です。組織全体で多くの人々がコンテンツを制作したり共有したりしている状況で、どのコンテンツが何の用途でライセンスされているのかを追跡することが難しくなっています。グローバル企業となると、更に地域の特定の法律や文化基準を守ることも課題になります。

違反に対する処罰はますます厳しくなっており、アセットの誤った使用は、法的責任や罰金だけでなく、ブランドの長期的な信用を傷つけかねません。

従って、ストックフォトサービスへを単に利用するだけでは十分とは言えません。コンプライアンスの観点から、特に大規模な企業や代理店のデザイナーは、アセットの使用歴を管理することができ、どのように使用され、どんな結果が得られたのかを包括的に管理するような取り組みが必要です。

だからこそ、Adobe Stockエンタープライズ版は、大規模なグローバル企業や代理店にとって最適な選択肢となるよう補償、ライセンス管理、利用権限の共有について、他に類のない機能を提供しています。クリエイティブの権限共有では、再度ライセンスを取得することなく、プロジェクト間、チーム間で画像の共有を容易に行うことができます。また、全世界的なアーカイブ権により、ご利用のライセンス取得済画像のバックアップも簡単です。

電通イージスのJames Thomasは、次のように述べています。「電通イージスのような大きな組織では、ライセンスの取得はかなり複雑です。弊社では、考え得るほぼあらゆる種類の経路に配信するコンテンツを取り扱っていますから、追跡・監査が可能であることは非常に重要です」。

最後に、効率的なコンテンツ戦略とは、企業や代理店が自社のストーリーを幅広く伝える上で役立つものでなければなりません。新たな方法で顧客にリーチし、予算内で実のある展開を実現しようとする場合、あるいは複雑なグローバルマーケットプレイスに対処する場合など、デザイナーは今、ストックサービスにコンテンツ以上のものを求めています。デジタルエクスペリエンスの時代において、スピード、効率性、制作フローとの統合、すばらしい品質、コンプライアンスの確保は成功の鍵と言えます。

Adobe Stockには、エンタープライズ版のほか、個人版、グループ版が用意されております。ニーズにあったプランをお選びください。くわしくはこちらからご覧ください。

この記事は2018年3月14日に Adobe Stock Team により作成&公開された A New Renaissance in Stock Content の抄訳です。