#イマーシブ な体験を身体で感じる「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM : EPSON teamLab Borderless」 #チームラボ #teamlabborderless

2018年6月21日(木)、お台場パレットタウンに、森ビルとチームラボが仕掛けるデジタルアートのミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless( デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス)」がオープンします!

IVRPA Tokyo(国際VR写真協会)で来日していた、アドビ のイマーシブ担当ディレクター Chris Bobotisと、夫人でMettle社のCo-founder兼CEOの Nancy Eperjesyが、先行公開の機会を得たのでその様子をレポートします。

施設面積10,000平方メートルという巨大スペースに約50作品を展示。470台のエプソン製プロジェクターが使われており、内部は一面の幻想的な世界。大人もこどもも一緒に楽しめる、みどころ満載のアートミュージアムです。作品の制作には、Photoshopや After Effectsなどさまざまなアドビ 製品が使われています。

■順路と時間の概念がない

入場者は、スマホでチケットを購入し、内部へ。展示は5つの世界で構成されていますが、順路と時間の概念がありません。入り口が3つあって、どこから入ってもいいのだそう。

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花の森、埋もれ失いそして生まれる / Flower Forest: Lost, Immersed and Reborn

まずはデジタルアートを体感する「Borderless World」から。この「Flower Forest」では、センサーによって、鑑賞者が立っている足元から四季折々の花が咲いていきます。1時間で12か月が再現されていて、夏にはひまわりが。鏡が巧みに使われており、自分がいま空間のどこにいるのかわからなくなってしまうイマーシブ感があります。

「Borderless World」ではその名の通り、ある作品に登場した蝶やカラスなどのモチーフがディスプレイを超えて隣の作品に飛んで来るなど、まさにボーダーレスな空間が繰り広げられています。

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追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして境界を越えて飛ぶ / Crows are Chased and the Chasing Crows are Destined to be Chased as well, Flying Beyond Borders

「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして境界を越えて飛ぶ」は、鑑賞者がまるで八咫烏の飛行をチェイスするような、ダイナミックなカメラワークで追う作品。まるで宇宙空間の中にいるような錯覚におちいる。

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「Black Waves」

「Black Waves」は、波の粒子がぶつかっているのをリアルタイムで計算して描画している作品。壁をぐるりと取り囲む映像が見事ですが、どこでブレンディングしているのか切れ目がわからないのもスゴい。立体感がない、浮世絵のような質感は、チームラボが “超主観主義” と呼ぶ手法で作っているもの。古来の日本の空間認識であった、平面的な視点にもとづくというアプローチです。遠近法に縛られることなく、どこから見ても成り立っている絵を作るために、日本文化を紐解いて作っているのだそう。

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秩序がなくともピースは成り立つ / Peace can be Realized Even without Order

「秩序がなくともピースは成り立つ」は、阿波踊りを透明なスクリーンに投射し、ホログラフィックなイメージで再現したインスタレーション。鑑賞者が近づくと、演奏者が反応します。徳島では、阿波踊りの季節になると、まちの人が総出で集団で楽器を奏でて練り歩くので、まさに “秩序がなくともピース(平和)は成り立つ” という雰囲気になるのだそう。

圧巻だったのは、「ランプの森」。部屋に入ると、鑑賞者の一番近くにあるランプから、光が広がっていきます。ちょうど一筆書きでぐるりと鑑賞者のところまで戻ってくるようにプログラムされているのだそう。

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呼応するランプの森 – ワンストローク / Forest of Resonating Lamps – One Stroke

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Nancy Eperjesy, CEO and Co-founder, Mettle, in Crystal World

そしてこちらは、部屋一面に天井から吊るされたLEDによる幻想的な空間。LEDひとつひとつをプログラムし、立体的な構造を作って、雨を表現します。webと連動して、ユーザーがスマホで演出を選ぶことができる仕組みも作られるのだそう。

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グラフィティネイチャー 山山と深い谷 / Graffiti Nature – High Mountains and Deep Valleys

**■子ども達がデジタルアートを体験
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デジタルアートが敷き詰められた空間のあとは、こどもと一緒に遊ぶことができるスペース「チームラボアスレチックス 運動の森」へ。ここでは、“チリが集まって星が出来る” という宇宙の仕組みや、食物連鎖などについて、子供と一緒に体験しながら学ぶことができます。こどもが描いたカエルやトカゲが床を飛び回るので、追っかけっこしちゃいましょう!「光の立体ボルダリング」では、光が次につかむ石を教えてくれます。

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光の3Dボルダリング_Three-dimensional Light Bouldering

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ポヨンポヨン宇宙_Boing Boing Universe

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裏返った世界の、巨大!つながるブロックのまち / Inverted Globe, Giant Connecting Block Town

こどもたちとは、「共同的な創造性、共創」をテーマにした、こども向けの教育プロジェクトスペース「学ぶ!未来の遊園地」と合わせてお楽しみください。なかでも手のひらの上を小人が歩いていく、「小人が住まうテーブル」は、大人もハマってしまう面白さでした。

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小人が住まうテーブル_A Table where Little People Live

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Chris Bobotis, Director of Immersive, Adobe in Flower Forest

■イマーシブを体感

すべてを見て回るには、3時間はたっぷりとかかりそうな巨大アートミュージアム施設を堪能しました。アドビ のイマーシブ担当ディレクターであるクリス ボボティスも「素晴らしい!」と大絶賛。海外のイマーシブ表現においても、チームラボはよく知られているアーティストなのだそう。

施設の詳細については、公式サイトにて。