アドビ、ARオーサリングツール「Project Aero」発表 #projectAero #WWDC #イマーシブ

イマーシブデザインとエクスペリエンスの未来

本日、アドビはProject Aeroのプレビューを披露しました。AR(拡張現実)を制作するための新たなオーサリングツールです。複数のプラットフォームに対応しており、クリエイターのみなさんは、物理的な世界とデジタルの世界の境界線がなくなるようなイマーシブコンテンツを作ることができます。アドビは35年を超える歴史の中で、紙、Web、そしてモバイルデバイスへの変遷にそって、クリエイターの制作方法を変化させ続けてきました。そして今、私たちはイマーシブデザインが、全く新しく、現在からは想像もできないようなクリエイティブな表現、カスタマーエクスペリエンス、さらにビジネスモデルを生み出すポテンシャルがあると考えています。

アドビのミッションはクリエイティビティの限界を押し広げることであり、わくわくするような新しいメディアをサポートすべく進化し続けることです。AppleはARの世界をリードするプラットフォームを構築しています。Appleとともに、デザイナーと開発者の皆さんが素晴らしいAR体験を作り出すサポートができることを、アドビ はこの上なくうれしく思っています。

さらに、アドビはAppleとPixarとの協業のもと、Adobe Creative Cloudのアプリとサービスが「usdz」フォーマットをサポートすることを発表します。デザイナーの皆さんはPhotoshop CCDimension CCといった使い慣れたツールでARコンテンツを制作できるようになります。また、既存のアセットを、Appleエコシステム内でネイティブで使用できる usdz に変換することもできます。

現在のARコンテンツ制作には、クリエイティビティと専門的スキルの両方が必要です。Project Aeroは、開発者とクリエイターの双方が、Apple ARKitを活用してシンプルなARのシーンとエクスペリエンスを作り出すためのシステムです。デザイナーはかんたんにイマーシブコンテンツを制作し、Xcodeを使って微調整し、さらなる開発を続けることができます。

未来のARがどのようなものか、ビデオをご覧ください。

ARの制作においては、新たなツールやテクノロジー、インタラクションモデルを使った制作方法そのものを根本的に考え直す必要があります。アドビはこの新たなイマーシブデザインのメディアについて、すべての事業部を横断的に検討し、構築にあたってきました。

どのようなものが制作できるのかを体験いただけるよう、アドビは6月8日から10日の3日間、サンフランシスコで開催される「Festival of the Impossible」に15名のアーティストとともに参加します。不可能を探求したアート作品を集めた、初の大規模なイマーシブアートの展示会です。

スクリーンの枠を超えてデジタルエクスペリエンスを追求するアドビの旅は始まったばかりです。これから何が起きるか、楽しみでなりません。秋に開催予定のAdobe MAXでさらなる情報をお届けしますので、ぜひご期待ください。

この記事は、2018/6/4にポストされたIntroducing Project Aeroを翻訳したものです。