勝てるストックビデオ素材で必要な要素とは?#AdobeStock

オーセンティシティ(本物あるいは本物であること)はここ数年、ストックフォト素材として必要な要素として取り上げられますが、実際、多くの企業がそういった自然で共感のできるコンテンツを利用しています。そうしたなか、ビデオ素材を制作し販売する The Stacksは現代的かつ新鮮な表現によりストックビデオの市場を切り開いています。

The Stacksは、シネマトグラファ―のSeth WheldenとクリエイティブディレクターのKelly Wilcoxによる制作ユニットで、それぞれの経験を相互に活かし、可能な限りありのままかつ誠実に日常を映し出したモダンなストック用ビデオ素材を創作しています。

今回は、The Stacksのポートフォリオの独自性を際立たせているものとは何か、どうすれば魅力あるコンテンツに仕上がるのか、Kellyにお話を伺いました。

Adobe Stock: 会社のクリエイティブディレクターとしてのあなたの役割は何ですか?

Kelly: 職業柄、InstagramやPinterestなどで、この人はトレンドセッターだと思える人物やグループをフォローし、インスピレーションを得ています。カルチャーの多様性に対する感覚とトレンドをつかんでおきたいので、ファッション業界の人間からアウトドア・フォトグラファーまで、地元のみならず世界中の多方面の人たちをフォローしています。他にも、タレント選びや各撮影のクリエイティブ、それにブランドイメージに沿ったコンテンツに仕上げることも私の役割です。

Adobe Stock: The Stacksを他のストックビデオ・エージェンシーとは一線を画すものにしているものとは?

Kelly: 私たちは知り合いをタレントに起用するのが好きなのですが、グループの場合は、なるべく友人同士あるいは恋人関係にある人たちを選びます。そうした状況に見られる相性の良さは偽りのないもので、自ずと伝わりますから。

Adobe Stock: 売れるストック動画の秘訣とは?

Kelly: もちろん撮影リストに沿って撮っていきますが、ショットの合間を撮影するのも私たちの楽しみになっています。カメラがまだ回り続けていることに被写体が気づいていない時の映像が、時には最高の作品になったりするんです。それに、いつもユーモアに溢れている現場がいいですね。そうした雰囲気は作品に表れると思います。最高のショットは完璧ではないもの、というのが私たちの持論です。この世の中は完璧ではないのだからコンテンツだって不完全でいいのです。

Adobe Stock: ストックビデオ・エージェンシーとしての成功の秘訣は何ですか?

Kelly: 成功しているエージェンシーというのは、独自のニッチマーケットを見つけることができる会社のように思います。それと同時に、彼らは新たな流れの中で、優れた順応性を発揮し、成長する能力を持っています。

Adobe Stock: 撮影のテーマは、どのように決めていますか?

Kelly: The Staksで着目するのは、子供、ティーンエイジャー、若者などが多いので、結果的にある種のテーマがおのずと浮かんできます。子供の撮影でよくあるキーワードは、好奇心、探検などですが、それがティーンや若者となると、反抗、冒険、旅への渇望、愛などに変わります。

トレンドについては、退屈だと感じるものは撮らない、という暗黙のルールのようなものがあります。自分たちが夢中になれないものから、すばらしい結果など生まれようがないですから。

Adobe Stock: 3月以降、私たちは流動する自己のトレンドとストックにおける多様性の表現の重要性を取り上げています。誰も排除せず、すべての人を受け入れるインクルーシブな作品のコレクションのために、どのような取り組みをされていますか?

Kelly: 問題は、誰を撮影するかではなくどう撮影するか、つまり、どのような観点から作品を作るかです。これまでステレオタイプに当てはめられたり、排除されたりしがちだった人を撮影する新たな手法を見つけることは、とてもやりがいがあり、まちがいなくThe Stacksの原動力になっています。多くの企業がこうしたコンセプトを認識し、受け入れることの大切さを理解し始めており、私たちもこの広がりつつあるムーブメントにストックを通じて関われることにワクワクしています。

ありのままを表現するコンテンツが重要な理由はここにもあります。弊社の動画が使用される際は、ぜひできる限りベストな方法で被写体を見せてほしいですね。私たちは本物であることにこだわり、企業の商品やサービスの広告におけるステレオタイプの打破や変化に向けた活動に役立ちたいと考えています。

Adobe Stock: ストックビデオを始めようというコントリビューターにアドバイスをするとしたら?

Kelly: 自分のジャンルを広げたいというフォトグラファーにとって、忘れてはならない大事なことは、動画と写真には共通点があるけれど、それぞれまったく別の表現手段であるという点です。技術的な違いもさることながら、フィルム・ビデオ業界で提供される動画は大きなストーリーのほんの一部になる場合が多く、写真は1枚ですべてのストーリーを語らなければなりません。特にストック動画では、全体のストーリーがわからない状況で、多くの物語に対応可能な用途の広いコンテンツを作ることが課題となります。そのため、どのような形で動画内の映像が切り取られ、ストーリ―の一部として組み込まれるのかを考える必要があります。

ビデオ素材の販売を始めてみようとお考えのフォトグラファーの方は、動画へのスムーズな移行のための最適なヒントをご一読ください。また、インスピレーションを得るためにAdobe Stockで他の動画もぜひチェックしてみてください。

また、ビデオ素材をご利用には、お得に利用できるクレジットパックがお勧めです。有効期間は購入後6か月で、その間であればいつでも好きなアセットと交換していただけます。クレジットパックについてはこちらのプランページご確認ください。

この記事は2018年4月12日にAdobe Stock team により作成&公開された Capturing Authenticity on Film の抄訳です。