身近になる3Dデータを活用したビジュアル制作:Nick Campbell (Greyscalegorilla社) #AdobeStock

連載

Adobe Stock コントリビューターのご紹介

Nick CampbellはGreyscalegorillaのオーナー社長。デザイン、映画、アニメーションを学んだ後、モーショングラフィックスや3Dソフトウェアに関するアーティストやデザイナー向けの優れたチュートリアルを制作しています。Happy Toolboxと共に制作している150以上ものモデルは、Adobe Stockに加わったばかり。今回は、Nickの経歴と経験についてお話を伺った後、3Dに興味があるデザイナーへのアドバイスもいただくことができました。

何からインスピレーションを受け、デザイナーとしての活動を始められたのですか。

自分のキャリアを通し、僕はいつも自分に問いかけています。子供の頃から、何を見てもそのもの自体ではなく、それがどのようにして作られたかという過程の方に興味を持ってきました。そして、アニメーションやモーションをデザインするということが仕事になると知った時、僕の中で何かが変わ理、その時手掛けていたすべてのことを辞めました。モーションデザイナーとしてのキャリアをスタートさせるべくAdobe After EffectsPhotoshopを習い始め、それがいつの間にか素晴らしいスタジオで働くモーションデザイナーへと導いてくれたのです。

※ Happy Toolboxの「木」のコレクションはこちらからご覧いただけます。

2Dから3Dにデザインが変わっていったのはなぜですか。

2002年頃だとまだ3Dのソフトウェアはかなり新しいもので、2Dにある楽しさというものに欠けていたと思います。これはほとんどのクリエイティブ プログラムが直感的でなく、技術的で高価であることを意味していました。初期の3Dデモの多くは、初期のAfter Effectsの2Dや2.5Dツールに比べて心踊るものでもありませんでした。しかし、時間が経つにつれ、新世代のもっと使い易く楽しいソフトウェアが登場し始めました。多用途性に富み、自由度も増したので、僕もそれくらいの時期からCinema 4Dのようなプログラムで作業し始めました。

※ Happy Toolboxの「建築」のコレクションはこちらからご覧いただけます。

Greyscalegorilla社を創立されたきっかけについて教えてください。

元々「教える」ということが好きだったため、YouTubeやVimeoの人気上昇と共に、自分が作品づくりをする時、どのようにPhotoshop、After Effects、そしてCinema 4Dを使っているかというチュートリアルビデオをつくりアップし始めました。そして、クライアントのためにデザインするよりもよっぽど楽しいと感じてしまったのです。これをきっかけにフルタイムの仕事を辞め、自分がしたいことを開始、それが最終的にGreyscalegorillaという形になったのです。まさかそれが、500もの無料オンライン チュートリアル、4,000万人のビュー、そして10万人ものデザイナーやアニメーターのオンライントレーニングをサポートすることになるとは思ってもいませんでしたけど。

3Dを使うことにより何か変わりましたか。

3Dとは、フォトグラファー、ディレクター、そしてフィルムメーカーの仕事すべて掛け合わせたようなものなのです。3D要素やロゴを様々な角度や異なるライティングでとらえ、それをすべてオフィス内でプロセスできるという便利さは実に素晴らしいですね。

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3Dモデリングやアセットをストックとして販売し始めたきっかけを教えてください。

多くの素晴らしい3Dアセットがこの世の中には存在しますが、同じシーンでうまく共存できるモデルを一気に見つけるというのは非常に難しいことです。この状況こそが、Happy Toolboxの友人たちとコラボし、シンプルで美しいそして互いにうまく共存できる楽しくて使い易いモデルをつくろうと思わせたのです。今回、Happy Toolboxの作品がAdobe Dimension CC appやその他アプリで使えるようになるということをとても嬉しく思っています。

良い3Dアセット/デザインとはどのようなものでしょうか。

僕は、例え3D要素を含むデザインやアセットでも、3Dっぽくないものに魅力を感じます。「自然が一番」という要素はどんなクリエイティブ作品にも共通して言える良いポイントだと思いますし、その他にも一目でその物語を感じることができたり、よく売れたり、または見るものに驚きを与える作品なども良いと思います。デザインとはコミュニケーションをとること、そして3Dのフィールドではそれをリアルに自分の目で見たように表現することが可能なのです。

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3Dに興味を持つデザイナーたちへアドバイスはありますか。

3Dを習うということはこれまで以上に容易になっていると思います。今日ではマーケティング、広告、そして製品内で3Dを使用するあらゆる業界のクライアント、ブランド、企業からの需要がますます高まっています。

そんな中、僕は「まず試してみるということ」が大切だと思います。多くのビギナーの方々が思っているよりずっと簡単に感じると思いますよ。ちなみに、サブスクリプションですでにCreative Cloudを使われている方なら、いますぐ3Dを始めることができます。またIllustratorやPhotoshopユーザーであれば、Adobe Dimensionを早く使いこなせるようになると思いますし、何より現在の制作フローに3Dを取り込むということに適しています。

我々のチュートリアルはこちらからご覧いただけます。

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詳しくはGreyscalegorilla, The Happy Toolbox、そしてAdobe Stockのコレクションをご覧ください。

Adobe Stockでは、3D素材を含め、写真やイラストを中心とした「通常アセット」を毎月10枚利用いただける年間サブスクリプションが、1ヵ月無料となるキャンペーンを引き続き継続中です。PhotoshopIllustratorなどいつものアプリから直接検索でき、高解像度画像への差し替えも一発でできるため、高い作業効率を実現できます。まだの方はこの機会にぜひお試しください。Adobe Stockについてさらに詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。

この記事は2018年4月16日に Kimberly Potvin により作成&公開されたContributor Spotlight: Nick Campbell of Greyscalegorilla の抄訳です。