Adobe Lightroom Classic CCで作品をより魅力的に仕上げる方法 ＃AdobeStock
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フードフォトグラファーでありAdobe Stock プレミアムコントリビューターでもあるChristiann Koepkeにとって、「食」は常に特別な意味を持ってきました。モンタナで育ち、皆で食卓を囲むことは家族の決まりごとだったといいます。故郷を離れてからは、料理の腕をふるい、友人たちを食事に招き、家族の食卓にまつわるあれこれやその温かさを再現するようになりました。そんなひと時を記録し始めたことが、彼女の写真のキャリアにつながっています。Christiannのダイニングテーブルから漂う親密な雰囲気はその写真にも映し出されています。
Christiann Koepke / Adobe Stock
今年初めに、Christiannは第2回Annual Food & Lifestyle Bloggers Conferenceを主催しました。今回はその時の重要なポイントと、Lightroom Classic CCを使用して、あなたの写真から最良のものを引き出すためのヒントをChristiannに紹介していただきます。
撮影の前に
私の最初のステップは、その撮影がどのような類のものかを明確にすることです。スポンサーのブランドやクライアントのリクエストのためなのか、それとも自分のブランド用、あるいは自分のポートフォリオを充実させるためなのか？そこから方針や成果物、予定などの綿密な計画を立てていき、徹底的にリサーチをします。すべての要素が揃っていれば、準備万端だと感じて撮影に集中することができ、現場を楽しめます。撮影が始まり、各ショットの構図を取るごとに、伝えたいビジュアルストーリーがはっきりと念頭に浮かぶのです。偶然から完璧なショットが生まれることは滅多にありません。
撮影の後で
あなたの写真のレベルがどうであれ、後処理の最後のステップは、まちがいなく成功へのカギであり、あなたが世界と共有する写真の「寿命」をも左右します。時間を費やすだけの価値は絶対にあります。それでは、私がLightroom Classic CCを使って編集を行う際に、写真の中で気を配る大事なポイントをご紹介します。
1. 露出
初めに、写真は必ず適正に露出されていること。そのうえで、私はコントラストと奥行きを保持しやすくするため、写真全体の露光量を変えるよりも先にハイライトとシャドウの調整をします。このように、強調のためにハイライトやシャドウを微調整するだけで済むような、適正に露出されたRAW画像を目指しましょう。
©Christiann Koepke
2. トーン
画像全体のトーンに注意を払うこと。自然光で撮影する場合、たとえば1日の終わりに近づきつつある頃のセットだと、夕方の青い光を色補正しなければならないことがよくあります。私は、画像処理のセクションにあるスライダー（のマーカー）をバランスが取れるまでイエローの方へドラッグし、画像に温かみを出すようにしています。
©Christiann Koepke
3. ディテール
私の作品づくりにおける要は、鮮明な生き生きとした画像です。そのため更に踏み込んで画像のディテールの調整を行い、「くすみ」やコントラストの強いエレメントをなくします。私は、コントラストを下げ（通常はマイナスの数値まで）、ノイズ軽減でカラー、ディテール、スムースネスの部分を最大にします。
©Christiann Koepke
4. スタイル
後処理はそれ自体がアートです。写真は常にストーリーを語るべきであり、最終的な画像には自分を反映すべきです。自分のスタイルを確立するには時間がかかるかもしれませんが、それを見つけるまでのプロセスも楽しみのひとつと考えましょう。たくさんの方が、私の作品を見るとうっとりとした気分になると言ってくださいます。私は、撮影するものが何であれ、そこに思いがけない美しさを見いだそうと努め、今の作風にたどりつきました。完璧さを求めるのではなく、自分の技能を深め、カメラを通して美しさを掘り起こすのです。
©Christiann Koepke
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この記事は2018年6月5日に Adobe Stock Team により作成＆公開されたCreating Moments of Magic with Adobe Lightroom Classic CCの抄訳です。
＊ヘッダーイメージ：Christiann Koepke / Adobe Stock