サードパーティ製プラグインでデザインワークフローを加速。Adobe XDの新たなエコシステムが誕生 #AdobeXD

デザイナーにとって、時間に対する要求はますます高まる一方です。いままで以上に多くのことを求められるため、より短時間に、より効率的に仕上げることが、以前にもまして重要になっています。アイデアをデザインに落とし込み、プロダクトとしてカタチにするまでには、数十ものツールを使いこなす必要がありますが、その行き来はスムーズでなく、無駄な時間がかかる場合が多いのが現実です。その一方で、Adobe XDはデザインとプロトタイピングにおいてパワフルかつ高パフォーマンスなツールですが、熟達したデザイナーが求めるすべての機能が搭載されているわけではなく、デザインワークフローで関係する他社製サービスのすべてと連携しているわけでもありません。このため、アドビはXDの開発者プラットフォームとエコシステムの構築に向けて、継続的な努力を積み重ねてきました。つまりアドビは、XDを拡張し、新たなワークフローの構築を可能とし、便利な機能を追加し、XDをデザイナーにとってのパーフェクトなオールインワンツールに発展させるための連携機能を開発してもらえる、最高の開発者とパートナー企業を探してきました。

Adobe XDをローンチして以来、デザインコミュニティからプラグインによる機能拡張を求める声が寄せられており、XDチームはそれに耳を傾けていました。開発者のみなさんは、まもなく公開されるXD拡張APIを活用して、新機能、ワークフローの自動化、デザイナーの皆さんが日頃お使いのツールやサービスとの連携機能を開発できるようになります。

実際のデータを反映したデザインの作成、アクセシビリティ標準の達成度確認、アートボードのリネームなど反復的な作業の自動化、使い慣れたコラボレーションおよびプロジェクト管理ツールとの接続などが、プラグインのエコシステムにより実現されるでしょう。もし、望んだ機能が見つからない、あるいはまだ存在しない先進的なアイデアをお持ちの場合、プラットフォームは開放されています。ご自身でそれを実現することができるのです。

XD拡張APIと最初のプラグイン群は本年中に提供開始予定です。現在プラグインによるXDの機能拡張を予定している第一弾の企業およびプロダクトには、 MicrosoftGoogle CloudTrelloUserTestingAirtableDribbbleSilicon PublishingSlopeinMotionNowAstute GraphicsAnima、そしてアドビの自社サービスBehanceStockなどが含まれています。

Adobe Fund for Designの初回対象者がUXデザイナーの強い味方に

5月にアドビは、世界中のデザイナーに役立つツールとサービス開発に取り組んでいるイノベーティブな個人開発者や新興企業を支援する1,000万ドル基金「Adobe Fund for Design」を発表しました。本日、この基金の最初の対象者も併せて発表します。

Adobe Fund for Designは、UXデザインの領域でイノベーションを起こし、Creative Cloudとの連携を促進する取り組みを行っているデザイナー、開発者、起業家を支援することを目的に、助成金または株式投資で給付される基金です。上掲のチームと個人が共通して持っている信念はとても刺激的で、そのような方々とデザインとクリエイティビティの未来を共に作り上げる機会を得たことを嬉しく思います。

XDの限界を突破するこれらのプラグインの機能には、アプリケーション内部から直接アクセスできるようになります。


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Adobe XDユーザーは、他のツールとの連携を実現するプラグインを簡単に見つけ、インストールして、ツール内から直接利用できるようになります。

私たちがAdobe XDのプラットフォームを構築し、それを開放する狙いは、コミュニティや開発パートナーによって開発されたプラグインのエコシステムを使ってカスタマイズ可能とすることで、デザインワークフローを劇的に高速化することです。これは、XDを中心とした完全にエンドツーエンドのUI/UXデザインエクスペリエンスを構築し、皆さんの作業環境やスタイルを問わず、全く新しい製品とCreative Cloudならではのエクスペリエンスを提供するというアドビのゴールに近づく大きな一歩となるでしょう。

UXコミュニティ

これからもコミュニケーションを続けていきたいと思います。アップデート情報は、Twitterで@AdobeXDをフォローしてください。Twitterでハッシュタグ#AdobeXDを付けて投稿すればXDチームにも届きます。また、Facebookでビデオやアップデート情報を公開していますし、Facebookライブセッション中(英語)にはご質問にもお答えします。

#MadeWithAdobeXD

Behanceでプロトタイプをシェアする際は、タグに#MadeWithAdobeXDを付け、使用ツールにAdobe XDを設定してください。AdobeXD ニュースレターで紹介させていただく場合があります。

ソーシャルメディア

日本語でのアップデート情報やUI/UXデザインの情報は、本ブログ以外にもFacebookページ「Adobe XD Japan」で配信しています。また、Twitterでの配信は@AdobeXD(英語)が積極的に行っており、ハッシュタグ #AdobeXD を付けて投稿すればXDチームにも届きます。

日本のユーザーコミュニティ

日本のユーザーコミュニティが各地で立ち上がり、ほぼ毎月XDの勉強会を開催したり、使い方やTipsなどの情報共有など、積極的な活動をおこなっています。

東京 Adobe XD Meeting
福岡 Adobe XD Meeting
大阪 Adobe XD Meeting

この記事は2018/8/28にポストされたThe New Adobe XD Ecosystem: Supercharging Design Workflows with Third-Party Pluginsを抄訳したものです。