Adobe Symposium 2018 – SNEAKS の舞台裏から #AdobeIO #AdobeSymp

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SNEAKSとは

Adobe I/O デベロッパーブログを読んで頂き有り難うございます。去る9月4日、5日、グランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールにてAdobe Digital Experience カンファレンス、「Adobe Symposium 2018」が開催されました。その中でも毎回好評のSNEAKSセッションについて舞台裏からご紹介をしようかと思います。

今年は、アーティストのスプツニ子!さんをお迎えして、Adobe Product Evangelist 安西のファシリテーションの下、4つのセッションをご紹介致しました。ご来場いただいた皆様は何がお気に入りだったでしょうか?

ちなみにSNEAKSは研究中のアドビテクノロジーのほんの一端をチラ見せするもので、すぐ近い将来に実現してお客様に提供できるものではないことはご了承ください。

#ビデオ広告AI

Creative Cloud Evangelist 仲尾 毅

ビデオ広告はすでに一般的なものですが、様々なチャネルへ対応するためには、様々なチャンネルの広告の仕様(時間長や画面サイズなど)に合わせて、内容を最適化する必要があります。高パフォーマンスをあげるための予測を行い、媒体やお客様の嗜好に合わせてカスタマイズし、各チャネルへのビデオ広告パフォーマンスを向上させてしまおうという技術です。

すでに静止画にタグをつける機能はAdobe Experience Managerが実装していますが、今回は動画にもタグを自動でつけています。

AIは過去の視聴スコアをもとに、将来的な広告の視聴スコアを予想します。改善するための要素、動画の長さや内容の変更も、もともとこの映像を編集したAdobe Premiere Pro CCのプロジェクトレベルから改変されます。そのため、自動調整した後にも、ディレクターやエディターの方が、広告で必須な要素を追加するなど調整する事も可能です。マーケティングのターゲットに合わせて効率的に効果的なコンテンツを、過去の実績を参考にしながら作成することができます。

#マスタープラン

Technical Consultant 山根 秀人

マスタープランにより、ブランド側のマーケターは、より多くのチャネルへのキャンペーンを効率良く計画し調整することができるようになり、顧客体験の構築に関わっていた時間を大幅に減らす事ができます。

例えば、サイトを構築する際に使った資料がメールやPDF、サーバー等に点在して収拾が着かないという事は良くある事かと思います。Experience Cloud Platform上で動作している事でまず、関係者との一元管理が可能です。加えて、隠れたタグやより適切なセグメント、さらにはキャンペーンで使用する画像についてもAdobe Senseiが分析、提案をしてくれます。

また集中管理されたカレンダーやクロスチャネルコンポーザーを使用して、キャンペーンをどのように行っていくかを時系列で構築することができます。Adobe Senseiを使う事で、チャネルソリューション全体のすべてのアクティビティを自動で計画し、全体的にどのようなアクションをいつ行なっていけばいいのかまで総合的に提案してくれます。

マスタープランで、キャンペーン構築にかかる時間を大幅に削減できます。

#パーフェクトジャーニー

Solution Consultant 高橋 サラ

Eコマースサイトで途中まで購入しようと思っていたけれど、カートに残したままになっているという経験を皆さんもお持ちだと思います。その場合に適切なタイミングで、思い出させるメールを自動的に送信する事もマーケティングオートメーションで可能です。ただし、マーケティング担当者が、個々のお客様に合わせて最適にパーソナライズされたカスタマージャーニーを決定していくのは容易ではありません。このパーフェクトジャーニーはAdobe Senseiを活用する事で自動的に個々に最適な完全にパーソナライズしたカスタマージャーニーを構築します。マーケターはデジタルキャンバス機能上で、基本となるカスタマージャーニーを描きます。お客様への適切なアプローチは様々で、メールなのかLINEなのかアプリケーションのプッシュ通知なのか、チャネルをどのタイミングでどういうメッセージを送るか、お客様の嗜好に合わせて千差万別な対応をする必要があり、とても手作業でどうにかできるものではありません。そこでAdobe Senseiとなります。

パーフェクトジャーニーのデジタルキャンバス上に点滅する青いAdobe Senseiボタンを押すとAdobe Senseiの設定画面が出てきます。ゴールを指定する事で、Adobe Senseiが今までのお客様の顧客情報や行動履歴、好みの商品、ブランドメッセージへの反応などから数百のジャーニーを用意してくれます。より詳細なセグメントへの対応はインテリジェンスグラフから詳細を深彫りしていく事も可能です。

考えられるすべての顧客体験を描き、対象者のデータから自動的に個々のお客様にパーフェクトなジャーニーを提案してくれます。

#マーケティングVR

Senior Solution Architect 笹島 誠大

現実世界と仮想世界の境界線はどんどんなくなって来ています。マーケティングVRは人口知能、機械学習、VR/ARの技術を使って、遠くない未来のマーケターの体験を具現化しています。今回のデータ分析は、Experience CloudダッシュボードをVR空間上に配置し、ガイドを受けて異常がないかを確認をするところから始まります。アシスタントAIが早速ページビューに異常値を発見し、分析してくれます。異常があるデータを詳細表示し、原因を分析する手助けもしてくれます。VR空間とは言え、現在のAnalyticsのように指標を自由に追加でき、関係者を招待して同じ空間上でデータを見ながら議論する事もできます。VRや新たな技術を積極的に活用することで、コミュニケーションを最適化し現在の業務を効率化していくことができることがお分かりいただけるかと思います。

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本記事の内容は2018年9月現在の情報のものであり、今後変更される可能性があります。あらかじめご了承ください

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投稿者

Masatoshi Kawachi