~Adobe Acrobat 25周年企画 あなたの「働き方改革」とは?~ 第三弾 タレントとエンジニ アのダブルワークを実践する池澤あやか氏

2018年9月4日に開催された「Adobe Symposium 2018」では、タレントであり、フリーランスのエンジニアとしても活躍する池澤あやかさんに、Adobe Document Cloudを活用したドローン紹介の記事作成を実演していただきました。イベント終了後、お時間をいただき、ご自身の「働き方」に対する考え方や、ダブルワークをすることでのメリット、イベントの感想などについてお話をお伺いしました。

池澤 あやか | タレント兼エンジニア

慶応義塾大学環境情報学部を卒業し、“プログラムができる”という特技を活かして、IT関連のイベントMCや審査員として活躍する一方、Abema TV『Abema Prime』の月曜MCとしてレギュラー出演するなどタレントとしても活躍中。

Q. タレントとエンジニアを両立されている池澤さん。中学生のころにタレントデビューをして「中学生の頃から就活していたようなものだった」と伺いましたが、具体的にはどのようなことをされていたのでしょうか。

**池澤:**もともとタレント活動は、中学2年生の頃にうけた第6回東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞を受賞したのが始まりで、そこからは頻繁にドラマや映画、CMなどのオーディションを受けていたのですが、それがまるで就活のようだったんです。 芸能界にはとびっきりかわいい子ばかりだったので、容姿だけで戦うのは難しい、ほかに売りになるものを見つけないとな、など日々試行錯誤していました。

Q, それがエンジニアを志すきっかけにもなったのでしょうか。

**池澤:**そうですね 、それまでは比較的飽き性なところがあったのですが、「売りになる何か」を身につけるには、もう少しなにかにのめり込まないといけないなと感じていました。なので、それに気づいてからは、とりあえず一度始めたことは続けてみることにしました。

エンジニアリングに関しても、大学に進学した際に 興味を持ってから、今でもずっと勉強し続けています。大学時代は、授業でプログラミングの基本を学びつつ、在学中にアルバイトとしてウェブ制作企業で働いていました。そこで「Illustrator」や「Photoshop」 でのデザイン、そしてコーディングのスキルを身に着けました。他の志望理由としては、「タレントの仕事は忙しいときと忙しくないときの差が激しいから、リモートワークでエンジニアとして働けないかな・・・?」なんて下心も正直ありましたね(笑)。

Q. 「タレント兼エンジニア」と聞くと、とてもお忙しいかと思うのですが、どのように2つの仕事をこなされているのでしょうか。コツなどがあれば教えてください。

**池澤:**私の場合、タレントとエンジニアの仕事は、だいたい半々くらいの割合なのですが、できるだけタレント活動に関するミーティングは午前中や夜の時間帯 にしてもらったり、複数の仕事を一日に固めてもらったりして、エンジニアの仕事ができるだけの時間をまとめてとれるように心がけています。ただ、これはスケジュールを柔軟に調整できるタレント業だからこそ、できることでもあるのかなと思っています。

Q. 「タレント業だからこそ」というのは、どういうことでしょうか。

**池澤:**例えば、タレントではなく女優だったら、このような働き方はできないかもしれません。女優さんは、ひとつの物語をチームでつくりあげる傾向が強いので、台本を完璧に覚えたり、撮影の待ち時間が長かったりと、時間外タスクが多く、拘束時間も長いんです。

一方、私は情報番組などにタレントとして関わることが多いのですが、タレントの場合は事前にある程度下調べさえしていれば、あとは現場で与えられた仕事を精一杯こなすというワークスタイルなので、女優業と比べると時間外タスクや拘束時間が少ない傾向にあります。そういう点では、リモートワークできるエンジニアと、スケジュールが柔軟なタレントの仕事は相性がいいのかもしれません。

Q. タレントとエンジニアの相性がいい、というのは意外ですね!両方の仕事をやることで、どのようなメリットがあると思いますか。

**池澤:**2つの仕事をやってみて気づいたことといえば、タレントの仕事がエンジニアとして働くための「インプット」の機会になっていることでしょうか。例えば今回のイベントでも、今まで使ったことがなかった アドビの製品を使わせていただくことで、新しい知識をインプットできました。

また、こういったイベントに参加することで、第一線で活躍する方々から最新の情報を聞くこともできます。エンジニアの仕事だけですと、家に引きこもりがちになってしまうので、そう考えると、タレントとエンジニアのダブルワークは、とてもバランスがとれていると感じています。

Q. 最近よく聞かれる「リモートワーク」。これについて、どう思いますか。

**池澤:**決まった時間に出勤しなきゃいけないというルールでは、緊急事態に柔軟に対応できないし、出勤に使う時間ってもったいないじゃないですか。ただ、直接顔を会わせたほうが捗る仕事もあると思うので、リモートワークもうまく取り入れつつ、柔軟に効率的に仕事したいですね。

Q. 今回のイベントの企画では、池澤さんにAdobe Document Cloud製品を使っていただきました。まずはAdobe Scanについて、どのように思いましたか。

**池澤:**今回、全ての製品が本当に「使える」と思った製品でした。特にAdobe Scanは色んな場面で使えるツールだと思っていて、例えば仕事の打ち合わせなどで紙の資料が配布されることが多いのですが、「なんで紙なんだ・・・」と、少し扱いが面倒だなと感じることがあるんです。しかしAdobe Scanを使えば、自分のスマホで紙の資料を一瞬でデジタル化できてしまうので、非常に便利だなと思いました。セッションでも紹介しましたが、スキャンした文書内の写真や画像、図などが、しっかりと画像として認識されるので、それを簡単にデータとして取り出して使える機能には感動しましたね。

Q. Adobe Signについては、いかがでしょうか。

**池澤:**Adobe Signは今回初めて体験したのですが、すごい使い勝手が良かったです。といいますのも、契約するときに、いちいち印鑑をもっていないとダメだとか、印紙が必要だとか、本当に面倒で私は好きじゃないんです。でもAdobe Signを使えば、PCやスマホの画面上で、ほんの数クリックで契約書にサインできちゃいますし、いちいち郵送のやり取りも必要なくなるので、この方法がもっと広がればいいなと思います。

Q. ありがとうございます!最後に、Acrobat DCについてはいかがでしょうか。

**池澤:**今回、主にAcrobat DCを使ってPDF を編集して記事の執筆にチャレンジする という企画だったのですが、その中ですごく便利だと思った機能が、Acrobat DCとPhotoshopの連携機能ですね。この機能は、Acrobat DCで開いたPDF上で、画像を選択して右クリックすると、Photoshopを立ち上がり、直接画像を編集できるというものです。普段は、記事に画像を仮でレイアウトしたあと、使う画像をPhotoshopで開いて編集し、記事上の古い画像と差し替える・・・、と結構面倒な手順を踏んでいました。この機能を活用すればだいぶ効率よく記事を執筆することができそうです。 これを機に、今後もAdobe Document Cloud製品を活用できたらと思います!

ー 本日はありがとうございました!