Adobe XDの音声プロトタイピングのご紹介 #AdobeMAX #AdobeXD
Adobe MAX 2018
プロトタイプとのインタラクションに音声トリガーとスピーチ再生を追加
アイデアをかたちにして他者と共有する能力の獲得はクリエイティブプロセスの基本的な要素ですが、ビジョンを現実の作品に落とし込むために新たに複雑なツールを習得したり、開発者に依頼せざるを得ない状況はデザイナーにとって望ましいものではありません。デジタルエクスペリエンスの領域において、音声インターフェイスのようなイマーシブテクノロジーの重要性が増す現在(米国のスマートスピーカー利用者は今年9,000万人に達する見込み)、クリエイターは新メディアを視野に入れ、デザインプロセスに組み入れていく必要があります。アドビは、そのようなクリエイターの要求に応え、最良の仕事ができるよう支援することを自らの使命だと考えています。
長年にわたって推進してきたデザインイノベーションのさらなる一歩として、本日、Adobe XDに音声機能を追加したことを発表しました。デザイナーは、プロトタイプで扱える新しいメディアとして音声が利用可能になりました。モバイルアプリに音声コマンドを追加したり、車載ナビゲーションシステムにスピーチ再生を追加したり、その両方をAmazon Alexaのような音声プラットフォームで利用するなど、新しいAdobe XDでデザイナーは画面の枠を越えたデジタルエクスペリエンスをデザイン、プロトタイプ、共有することができるようになります。
Amazon Alexaの新しいフロントエンドフレームワークであるAlexa Presentation Language(APL)専用に作られた最初のAdobe XD UIキットの提供も開始します。この包括的なキットにはAmazon Alexaプラットフォーム向けのデザインに必要なスタイル、タイポグラフィ、カラーをはじめとするすべてのコンポーネントが含まれます。
新しいエクスペリエンスも同じプロセスで
音声といった場合、その意味するところはさまざまです。クリックやタップと並ぶ新たな入力方法としての音声指示、あるいは視覚的な表示やアニメーションと並ぶ新たな出力方法としてのスピーチ再生など、新しい形態のインタラクションであり、Amazon Alexa、Google Assistant、Microsoft Cortanaをはじめとする音声指向のプラットフォームを示すものでもあります。
既存のプロダクトへの音声とスピーチの追加であれ、音声指向プラットフォームのための新しい何かの制作であれ、デザイン、プロトタイプ、共有という従来と同じ一連のプロセスが素晴らしいエクスペリエンスを作成するための最良の方法であることに変わりはありません。
このため、Adobe XDチームは音声機能の統合にあたり、すべてのデザイナーにとって自然で直感的だと感じられるような方法で行うことを最優先しました。
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音声プロトタイピング
プロトタイプのアクションを音声指示でトリガー
タップやドラッグなど既存のものに加えて、新しく音声指示がトリガーとして追加されました。使い方は「Voice(英語のみ)」を選択し、コマンドフィールドに具体的な単語またはフレーズを入力するだけというシンプルなものです。プロトタイプのプレビュー時には、入力した通りの音声指示を与えればアクションが起動します。
※日本語サポートは近日予定
スピーチ再生をプロトタイプのアクションに追加
プロトタイプモードで、アクションのトリガーを音声指示または時間に指定した場合、スピーチ再生をアクションに設定することができます。スピーチ内容の入力も簡単に行え、優れたテキストツースピーチエンジンによって、プレビューモードでトリガーに反応して言葉を返すようなプロトタイプが作成できます。
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新しいデザイン手法は今後も進化を続けます
今回、第1弾として提供した音声対応機能は、デザイナーに全く新しいデザイン手法を提供しましたが、Adobe XDの音声機能はまだ生まれたばかりです。今後のリリースで、追加の言語サポートや新しい音声ペルソナなど新しい機能を継続して追加する予定です。Adobe XDの音声機能を今後どのように進化させるべきか、皆様の提案をUserVoice(英語)経由でぜひお聞かせ下さい。
この記事は、2018/10/15(米国時間)にポストされたIntroducing Voice Prototyping in Adobe XDを抄訳したものです。