Pan-CJKフォント「源ノ角ゴシック」にバージョン2.0が登場 #AdobeFonts #AdobeMAXJapan

本日、源ノ角ゴシックのバージョン2.0がリリースされました。2014年にGoogleと共同で開発したオープンソースPan-CJK書体ファミリーの大きなアップデートです。

技術情報とアップデートの詳細を含む同書体のより詳しい情報が必要な場合には、GitHubサイト上のリリースノートをご参照ください。このブログでは、とくに重要な変更点といくつかの改善点について説明いたします。

上の図では、「遍」の文字(U+904D)について、その日本、韓国、中国、台湾、香港のそれぞれの地域で広く用いられている5個の字形を示しています。また、バージョン2.0では、台湾と香港で用いられている辶の部分の形にも改良を加えました。

上の図には、最初の2行は日本や韓国で主に用いられる漢字、3行目は繁体字、4行目に香港繁体字、5行目に簡体字のそれぞれの字形に対応した「ビャン」という文字で、源ノ角ゴシックの7つのウェイトで示されています。5つの言語に対応するために、この繁体字は4つの異なる字形を必要としています。

源ノ角ゴシックの旧バージョンと今回のアップデートバージョンにおけるボポモフォの形の比較。ボポモフォの各グリフに対してどのような修正がなされたかを示しています(青色が旧バージョン、黒色が今回のバージョン)。

この新しい源ノ角ゴシックのフォントは、すべてGitHubサイトから入手可能です。一部のPan-CJK版およびサブセット版については、デスクトップおよびWebフォントとしてAdobe Fontsのサービスから利用することができます。これらのフォントのGoogleのバージョンには、Noto Sans CJKという名前が付けられ、同社のNoto Pan-Unicodeの書体ファミリーの一部として入手可能です。

数多くの微細な変更が書体ファミリー全体で行われているため、源ノ角ゴシックのフォントをこれまでに利用されたことのある方は、使用されているシステム上のフォントが最新のものになるように、一旦、源ノ角ゴシックのフォントをディアクティベートした後で、再度アクティベートしなおすことを推奨いたします。