子どもに「おかえり」と言ってあげられる環境を作る~ワーキングペアレンツに聞く!アドビでの仕事と家庭の両立~(受験生編)#AdobeLife

アドビは、全世界で「ダイバーシティ」を掲げ、社員の多様なライフステージに合わせた働き方を積極的にサポートしています。多様な働き方は当たり前のように社内に浸透し、一人ひとりが活躍して能力を存分に発揮できる環境があります。

本ブログシリーズでは、「ワーキングペアレンツに聞く!アドビでの仕事と家庭の両立」と題して、アドビ社員の子育てを支援する「ワーキングペアレンツネットワーク」に所属するメンバーにインタビューを行い、乳幼児編小学生編をご紹介してきました。

シリーズ第三弾となる今回は、受験生編として、アドビのAdobe Type 日本語タイポグラフィチームのチーフタイプフェイスデザイナーを務める西塚涼子に、子どもの中学受験時の自身の働き方や子どもとの関わりについて話を聞きました。働く親の影響や美術大学の経験を持つ親だからこそ勧めた中学受験、家庭を大事にする自由な働き方、そして好きな仕事を諦めずに子育てをしてきた西塚からのメッセージをご紹介します。

チームの信頼を得て、 家族とのチームワークできりもりする

私は、アドビのフォント(書体)を作るタイプフェイスデザイナーとして働いています。我が家には、現在中学校2年生の娘がいます。朝は7時頃に起床し、私が娘のお弁当を、夫が朝ごはんを作り、我が家の一日が始まります。7時45分頃になると娘は学校へ、9時頃には私と夫が会社へ出勤します。在宅勤務の場合は、そのまま自宅で作業を始めます。私が出社する場合、帰宅は20~21時頃。夫が娘の夕飯や家事全般を担当します。在宅勤務の場合、娘を送り出した後に仕事を始め、夕方娘が帰宅した後は、臨機応変に仕事や家事を行っています。このように、共働きの我が家では、交代で家事や子どもの世話を担当しています。また、1か月程前から、家庭内での教育を目的に、月曜日は娘が夕食を担当するようになりました。親としてまだまだ心配な事も多く、夫が一緒に買物に付き添ったりしていますが、娘は楽しんで手伝ってくれています。

在宅勤務を確立するために私が大事にしていることは、マネージャーやチームの仲間から、私の仕事に対する信頼を得ようと努力することです。チームメンバーが仕事の予定を立てやすいように、現在週3回(月・火・木)は出社し、週2回(水・金)は在宅勤務と決めて働いています。私が出社する時は、直接チームメンバーとコミュニケーションを取れる機会なので、比較的残業することが多くなります。また、デザイン業務は集中して作業できる時間を確保することがとても重要です。家での仕事は、特にデザイン制作に集中できる時間となり、私にとっては良いバランスです。自分らしく働ける環境にとても感謝しています。

子供の好きな絵を描くことを続けるために 勧めた中学受験

私は福島県で、夫は山形県の出身です。地方育ちの私達は、子どもを有名な学校に行かせたいというよりは、娘にとって勉強に集中できる環境が大切だと考えていました。小学校高学年ぐらいの子どもはまだ社会のことをよく知らないので、基本的には将来のことや進路を自分で決められないと思います。そのため、親が与える影響は非常に大きく、親の仕事を通して将来を考えることは多いと思います。私と夫の影響もあってか、娘は絵を描くのが好きで、楽しそうだから美術系の道に行きたいと前々から話していました。高校受験で絵を描くことをやめなくても良いようにという思いから中高一貫校への中学受験を決めました。東京の中学受験は予想以上に熾烈でした。受験の合格率が高い塾に入塾することが難しい上、複数の塾に通う子どもたちが増えています。学校の勉強に加えて、複数の塾の勉強は子どもの負担が大きいため、娘は1つの塾で学び、学校の勉強を復習し受験勉強を乗り越えました。

子どもの中学受験前、仕事と家庭の両立で特に大変だったことは、塾への送り迎えの時間調整でした。当時、娘にスマホを持たせておらず、高学年とはいえまだ小学生の娘が一人で電車に乗り、塾がある新宿へ往復することが心配でした。そのため、この時期は上司やチームに共有して、出勤や退勤時間を調整しました。

アドビの働き方は、週に一回でも子どもに「おかえり」と言ってあげられる環境を作る

アドビでは、各部署のマネージャーの裁量でチームメンバーそれぞれの働き方を決めることができます。私のチームのマネージャーは、何より生産性を重視しているので「(家庭の事情で)休まなければならない時は休めば良い」と言ってもらっています。アドビでは、男女関係なく、多様なライフスタイルに応じた自由な働き方を可能にしています。チームメンバーも理解があり、全員が私の家に来てミーティングをしたこともありました。最近では、いつでもどこでもすぐ繋がれるビデオ会議システム、BlueJeansを使った会議が増えたため、在宅勤務のハードルが下がりました。デザイン制作に必須のAdobe Creative Cloudは、クラウドだからこそ、社内でも在宅勤務でもファイル共有ができ、場所を問わない働き方にさらに進んでいます。

子どものメンタルに寄り添うためにも、私は子どもに「おかえり」と言ってあげる日が1週間に1日でもあることがとても重要だと思っています。親として仕事を頑張っている姿を見せながらも、家で子どもを迎え入れてあげる家族の時間を作ることを大切にしています。自由な在宅勤務や自由な働き方が浸透していない企業もまだまだある中、アドビの自由な働き方は、働く人やその家族と企業の間をよい形でつないでいるのだと思います。

「アドビっていいね」と家族に言ってもらえる会社

アドビで働くメリットは、家庭の状況を考慮し、働く人のライフスタイルに沿って、働き方を変える余地があることです。私がアドビに入社して21年の間、出産して子育てしたり、病気をしたり、様々なステージを乗り越えてきました。その都度、私にとって仕事がしやすい働き方について、マネージャーにフランクに相談できる自由な社風がありました。特に私の所属するチームは会社全体のお手本になれる自由な働き方をしていると自負しています。アドビ独自の人事評価制度「チェックイン(Check-in)」では、ワークスタイルには関係なく、仕事への評価が得られます。画一的な職場環境で子育てと仕事の両立が難しく、止むを得ず仕事をやめる友人もいます。私も娘の中学受験の時期に周りの理解やサポートがなければ、乗り切れなかったと思います。アドビは私にとって、やりがいを感じるかけがえのない楽しい場所です。娘が小学生の時に、私の仕事が理由で何度も会社に連れてきた事がありましたが、仕事が長引いていても、娘は「アドビはいいな」と言ってくれました。好きな仕事を続けられるアドビに、とても感謝しています。