Adobe I/O Runtime の紹介 #AdobeIO

この投稿では、Adobe I/O Runtime について簡単に紹介します。Adobe I/O Runtime は、Adobeが提供するサーバーレス環境です。Adobe I/O Runtime は、Adobe Cloud Platform サービスおよびソリューションを拡張するカスタムコードを実行するための最新かつシームレスな方法を、開発者とお客様に提供します。Adobe I/O Runtime を使用すると、開発者は Adobe のインフラの上にカスタムコードをデプロイし、様々なエクスペリエンスベースのアプリケーションを構築することができ、お客様は様々な方法でアプリケーションにアクセスできます。

Adobe I/O Runtimeを使用するメリット

Adobe I/O Runtime は、次の3つの価値を開発者に提供します。一つ目の価値はインテグレーションの障壁を下げることです。開発者は、コンテナーの構成やサーバーのデプロイについて心配する必要はありません。必要なことは、コードを定義するだけです。サーバーを起動したり、開発したアプリケーションをホストする方法を心配する必要もありません。小さなコードに分割してプラットフォームにデプロイするだけ、というシンプルさです。Adobe I/O Runtime では、Adobe API を操作しやすくしたり、Adobe 固有の問題や開発者の方が遭遇するかもしれない問題を容易に解決するロジックが構築されています。

二つ目の価値は、Adobe Cloud Platform を拡張する方法を提供することです。Adobe I/O Runtime を使用すると、開発者は基本的に、任意のカスタムコードを作成し独自のサービスを導入できます。これにより、独自のサービスを構築してインターネットに公開したり、Adobe のデータやコンテンツを操作するための方法をカスタマイズしたりできます。これらのカスタムコードは、アクセス可能なリポジトリに保存されたコンテンツやデータとともに実行されます。このように、Adobe API、コンテンツおよびデータの処理や、ビジネスニーズに合った独自のサービスとしてのコードの公開方法が非常に効率的になります。

三つ目の価値は、開発者がこれらの機能をまとめて構成できることです。もし既にコード化された関数や定義済みのサービスがある場合に、これらのサービスを他のAPIまたは機能と組み合わせて利用するにはどうすればいいでしょうか?Adobe I/O Runtime では、それらの情報を特定の方法でまとめて、カスタムワークフローを定義するだけで実現でき、さらには、大規模なイメージ、コンテンツ、データの変換をすることができます。

デプロイされたコードの実行

Adobe I/O Runtime にデプロイされたコードはいくつかの方法で実行できます。1つの方法は Adobe I/O Events です。Adobe Cloud Platform のイベントの通知を受信した際に、例えば Creative Cloud の画像が追加・更新されたイベントの通知を受信した際に、指定したイベントをトリガー(実行)することができます。もしあなたが Experience Cloud Triggers をご存知であれば、カスタマージャーニーを定義できるサポートもあります。お客様が特定のジャーニーを経由した際に、例えば一連のページの遷移を行うと、イベントが発生し、Adobe I/O Runtime にデプロイされたコードが実行されます。Adobe I/O Events は、イベント駆動型でサーバーレスです。https://blog.adobe.com/media_9fee72282eefb94348affc2b8858a48163e1e0a7.gif

コードを実行するもう1つの方法は、通常のエンドポイントを介した呼び出しです。こうすることによって、APIとして呼び出すことができます。これは新しいサービスを構築する秘訣です。これらの機能はどこからでも呼び出すことが可能で、モバイルアプリケーションや音声で作動するデバイスや、お客様のイントラネットワークからでも起動できるAPIとして、開発者(ユーザー)が構築し、活用するAPIファミリーの一部になるでしょう。開発者やお客様のニーズに応じて API 構築することができ、お客様やビジネスに合わせて活用することができます。

次の投稿『はじめてのAdobe I/O Runtimeアクション– 開発準備編 』では、Adobe I/O Console における Adobe I/O Runtime の設定方法と、ランタイムのコードの作成およびデプロイする方法について説明します。