2018年のアドビのCSR活動を振り返る ~クリエイティビティ、コミュニティ、サステナビリティ分野における社会貢献~

アドビはこの度、2018年度のCSR活動に関するレポート(英語)を公開しました。下記はアドビの社会貢献に関する会長、社長兼CEOのシャンタヌ ナラヤンからのメッセージです。

創業以来、アドビのミッションは、世界を変えるデジタル体験を提供することです。今も変わらずパワフルな体験が、考え方、人との交流のあり方、楽しみ、働き方、より良い世界をどう作っていくのかという方法に変化をもたらすことができると確信しています。また、ミッションと同じように引き続き大切にしているのが、コアバリューである「genuine(真摯な)、exceptional(卓越した)、innovative(革新的な)、involved(自ら積極的にかかわっていく)」という4つの価値観です。ミッションとコアバリューは、アドビの経営とお客様に良い変化をもたらすための姿勢であり、私たちが働き、生活する世界中のコミュニティにおいて、アドビとその2万人を超える従業員を導くものになっています。

クリエイティビティ

私たちは、すべての人が伝えるべき物語を持っていると考えています。そのため、世界的な大企業、学生、クリエーター、新進気鋭のアーティスト、すべての人が自らの創造性を発揮し、物語を伝えることができる世界を目指しています。2018年にアドビは、3千万ドルに相当するクリエイティブソフトウェアを世界中のNPOへ寄付しました。現在、7百万人以上の学生がAdobe Spark(美しい画像、動画、Webページを簡単に作成できるモバイルアプリケーション)を活用しています。若い世代のクリエイティビティを促進し、プログラミングを教えるプログラムの参加者は2018年度でこれまでの2倍となる15万人に達しました。

コミュニティ

私たちの従業員やコミュニティへのコミットメントは揺るぎないものです。2018年10月、約40カ国のアドビで働く男性と女性の賃金が同じになりました。アドビは雇用の機会均等、多様な働き方を実現できる職場環境を心がけ、すべての人が自分の存在価値を実感し、最高の仕事ができることを目指しています。全従業員に対し、公平かつ包括的な評価へ向けた重要な一歩を踏み出したことに誇りに思います。

また一方でアドビの従業員はコミュニティに良い変化をもたらす活動を行っています。ボランティアをはじめとしてNPOの理事会メンバーとして団体の活動を支援したり、メンタリング、またそれぞれが大切だと考える社会課題対して金銭的な支援行ったりしています。また寄付金についてはマッチングプログラムがあり、従業員の寄付金と同額をアドビは同団体に寄付します。こうしたアドビによるコミュニティへの投資は2018年だけで総額5千万ドルを超えています。従業員が働き、生活するコミュニティは彼らの情熱によってより強力なものになっていきます。

サステナビリティ

アドビは環境保全と持続可能性に力を入れ、ビジネスを行ううえで環境への負荷を減らす取り組みをしています。職場の環境の改善からデジタル化したサプライチェーンを活用し、お客様、サプライヤーのみなさまと連携することにより、事業運営を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が加盟するRE 100の目標や企業の温室効果ガス削減目標であるScience Based Targetsを達成できると信じています。この方針に沿って2018年にカリフォルニアでの使用電力を風力発電に切り替える初の再生可能エネルギーの共同契約を締結しました。またデジタルサプライチェーンと連携し、再生可能エネルギーに関する目標に近づくよう、クリーンエネルギーへの移行を加速させています。こうした取り組みは、アドビ単独でできることよりもはるかに大きなことを成し遂げることができます。アドビは3年連続でDow Jones Sustainability Indexに選定されたソフトウェア企業6社のうちの1社となり、国際的な非営利団体 CDP(カーボン ディスクロージャー プロジェクト)の「気候変動」Aリスト企業に認定され、気候変動に取り組む企業のパイオニアとして認識されています。

2018年のアドビのCSR活動を行ったすべての従業員に感謝します。