あなたも私も映像クリエイターに!? Adobe Premiere Rush × Galaxy S10/S10+発売記念イベントレポート

「何だかわからないけど、スゴそう」と思った方、スルドイ!
最近の動画編集とスマホの進化は、ほんとにほんとにスゴイのです。これまで誰も体験したことがなかった、素晴らしい動画制作を体験したイベントを、写真と共にレポートします。

会場は、今年3月に東京・原宿にオープンした「Galaxy Harajuku」。ここでは、Galaxyブランドの最新製品や人気製品はもとより、歴代Galaxy製品の展示や、宇宙空間、スポーツなど最新のバーチャルリアリティ(VR)コンテンツを楽しめるゾーンがあり、1日中遊べてしまいます。

1階のウェルカムゾーンでは、最新版となるGalaxy S10/S10+がずらり。新機種ということもあり、たくさんの人がS10/S10+を体験していました。

イベント会場は、1階ウェルカムゾーンの奥にありました。巨大なスクリーンが目を引きます。

今回のイベント会場(その奥がウェルカムゾーンです)

スタイリッシュで近未来的なイベント会場

何これすごい! プロ並みの動画をスマホで楽々制作できるPremiere Rush

さて、この巨大スクリーンの前に最初に登場したのは、アドビ システムズ 株式会社クリエイティブクラウドマーケティング マネージャー 田中 玲子です。

「待望のAndroid版をリリースできました!」と話す田中

田中は、アドビのフォト製品とビデオ製品のマーケティングを担当。2018年10月にPremiere Rushがリリースされて以来、あらゆる方面から「Android版はまだ?」と聞かれていたそうです。

Premiere Rushとは「動画編集に必要な機能をオールインワンにして提供している」「Premiere Proのエンジンによる高品質でプロ並みの動画制作が可能」「クラウドを介したマルチデバイス対応で、いつでもどこでも編集可」という3つの特徴を備えた動画編集アプリ。SNS時代のスマホユーザーから熱い支持を受けているのもうなずけますね。

Premiere Rushは、Mac/WindowsのPCでも使うことができますが、昨年10月のリリース以来、モバイルでのユーザー数がPCユーザーの3倍にもなるそうです。

田中が実際に最新版のS10/S10+を使ってPremiere Rushを動かしてみました。

動画に使いたい画像をタップして選び、表示する順番や表示の長さまで、指先ひとつで自由に調整できます。AIエンジンである「Adobe Sensei」により、ボタン1つでノイズの除去やBGMの音量調節などができるので、マニュアルで微妙なボリューム設定を行う必要もありません。

制作した動画も、縦型や横長、正方形など、アップするプラットフォームに合わせて選べます。画像の比率(アスペクト比)はAIが自動で調整し、配置したタイトル文字の位置や大きさのバランスも変更してくれます。

さらに嬉しいのは、動画書き出し数無制限のPremiere Rushの有償版を「Galaxyストア」から購入すると、月額9.99USドルが、期間限定で2割引の7.99USドルで使用できること! かねてより展開していた、アドビとサムスン電子のグローバルかつ強力なパートナーシップの賜物です。「漫画風吹き出し」や「縦書き」「集中線」など日本向けモーショングラフィックステンプレートも7種類用意しています。

もはや普通のカメラやビデオ機器は不要? Galaxy S10/S10+の実力!

もちろん、どんなに優れたアプリがあっても、素材となる画像がなければ動画を作ることはできません。

続いて登場したサムスン電子ジャパン株式会社プロダクトグループ課長 大越一博さんによると、S10/S10+なら、どんなシーンでも、プロのカメラマンが高性能カメラで撮影したような美しい画像が撮れてしまうそうです。

最新のGalaxy S10を手にするサムスン電子ジャパンの大越さん

その秘密は、メインに据えている「トリプルカメラ」と、撮影中の周囲の状況や対象物を判別・認識する「シーン判別機能」、最適な構図を提案する「撮影ガイド機能」にあります。トリプルカメラは、人間の視野に合わせた123度の風景を取れる広角レンズや高機能ズーム、スマホカメラの中でも最も高いF1.5の絞り値にまで自動調整できる機能を持ち、黙っていても臨場感あふれる画像が撮れるそうです。

最新機種の説明を真剣に聞く記者やブロガー

Premiere RushとS10/S10+を組み合わせれば、これまでにない動画体験ができそうですね!

明石ガクトさん、あさぎーにょさんが語る「動画クリエイターになるための心得」

続いて、動画制作のワンメディア株式会社 代表取締役/CEOの明石ガクトさん、SNSアーティストのあさぎーにょさんによるトークショー「令和元年“一億総クリエイター時代”の到来!?」が始まりました。

動画コンテンツをけん引する著名クリエイターの明石ガクトさん、あさぎーにょさんが登場

スマホ1つで、誰もが高品質な動画クリエイターになれるこの時代、すでに人気の動画クリエイターとして活躍しているおふたりに、動画制作を楽しむコツや、これからクリエイターを目指す方々にアドバイスをいただきました。

トークイベントを笑顔で進行するモデレーターの仲尾

モデレーターは、Adobe Creative Cloudのエバンジェリストである仲尾です。

明石さんは1980年生まれ、動画制作を始めた2002年当時は、「『大きいカメラにパソコン』のセットが欠かせませんでした」と語ります。

ミレニアル世代であるあさぎーにょさんが動画投稿を始めたのは3年前のこと。もちろんスマホもツールに使っていましたが、より高画質な画像を求め、一眼レフカメラも購入したそうです。

そんなおふたりも、Premiere RushとS10/S10+を見て、「何これ!」とびっくり。明石さんは「こんなに手軽に動画が制作できるなんて……」と、感慨深げです。あさぎーにょさんも、「動画はライブ感が大事。『この動画を出したい!』と思った瞬間に動画を編集・制作し、公開できることはすごく良いと思います」と話します。

ここでモデレーターの仲尾さんから「誰もが簡単に動画制作ができるようになったので、差別化を図ることが難しくなるのでは?」と質問が飛びました。

明石さんは、「何がカッコいいとか、自分らしい動画とか、完璧にこだわる人ほど最初の1本を出せないもの。でも出さなければ、いつまで経っても“自分”らしい動画はできません」と答えます。

「何本も動画を作る“千本ノック”アプローチで自分らしさが生まれる」と明石ガクトさん

「ダサくても、誰も見てくれなくても、出してみることが大事です。あさぎーにょさんもぼくも、これまで膨大な動画を作り、出しているから、自分の理想のスタイルみたいなものができてきました。まずは動画を作って、公開することが最初の一歩。そのためには公開までのハードルが低いツールが必要だと思います」(明石さん)

あさぎーにょさんも、「最近はTikTokにユニークな動画を投稿する小学生も増えているし、自分の独創性を発揮できる土壌はまだあります」と断言します。

ただしそのためには、動画を制作し、発表し続けることが大事です。あさぎーにょさん自身、動画を始めてからは、最初の1年半は毎日動画をアップし続けたとのこと。「どんなに出来が悪くても、ダサくても、毎日アップし続けました。最初のうちは、“自分らしい”動画というのも、わかりませでした。でも毎日出し続けていると、『これ、あさぎーにょらしいね』と評価してもらえるようになってきます。テンポ感を意識し、スピードに強弱をはっきり付けた動画が『あさぎーにょらしい』と言ってもらえるようになり、少しずつ“自分らしさ”が育ってきました」(あさぎーにょさん)

「勇気を出して、最初の一本を公開しよう」と呼びかけるあさぎーにょさん

明石さんは「まさに千本ノックだね」と、あさぎーにょさんの努力を讃えます。あさぎーにょさんも笑顔でうなずき、「『友達になんて思われるかな』『パクりみたいとか言われたら嫌だな』なんて思わないで、まずは1本、自分で動画を作って公開する勇気を持ってみて!」と、未来のクリエイターを目指す若者にエールを送りました。

「自分も動画を作ってみよう!」と思った参加者も多いはず

動画を「観る」だけではなく、「作る」という新しい体験に踏み出す人が増え、楽しいコンテンツがもっともっと増えていく未来を感じさせるイベントでした。