Adobe Dimension 2019年7月アップデートリリース! 更に使いやすく簡単に3Dデザインの作成と公開が可能になりました #Dimension
Adobe Dimensionの最新のアップデートであるこのリリースでは、3Dのデザインをさらに容易にするだけでなく、作品を公開する新たな方法を導入しました。Adobe Dimensionは、デザインチームとマーケティングチームが、3Dシーンを作成、調整し、高品質でフォトリアリスティックな画像としてレンダリングするための新しいツールです。2Dベースのデザインを容易に3Dとして視覚化できるように設計されているため、あなたの作品に正しく新たなDimension(次元)を加えるツールといえるでしょう。また、全く新しい抽象画を作成することもできます。この記事では、Adobe Dimensionの今回のアップデートに含まれるすべての新機能と、それらを活用して動的なコミュニケーションを実現する方法をご紹介します。
オンラインポートフォリオへの埋め込み機能で、3Dならではの具体的なコミュニケーションを実現
Dimensionを使って2Dのデザインをシームレスに3Dシーンとして視覚化したいグラフィックデザイナーや、自作アートを公開したい3Dアーティスト向けに、Dimensionで作成した作品をこれまでにない方法で公開できる機能が加わりました。最新リリースのDimensionでは、BehanceをはじめとするWebサイトに3Dデザインを完全なかたちで埋め込み、統合して公開できます。これにより、オンラインのアートポートフォリオにまったく新しいタイプのメディアを追加、バーチャルなプロダクトが集められた「ショールーム」の設置、実施予定のイベントのマーケティングに活用できる魅力的なコンテンツの作成などが可能になります。多くの訪問者が3Dデザインに没入し、移動とともに照明が反応して変化していくさまに夢中になっているのを見ることは、新たな喜びとなるでしょう。
新機能:オブジェクトの整列と分布
今回のリリースには、オブジェクトをすばやく配置し、位置を精確に調整するための「整列と分布」という新機能が追加されています。「整列と分布」を実行すると、等間隔配置や整列配置など、複数のオブジェクトの位置関係を瞬時に指定できます。アクション実行のためのウィジェットはリアルタイムで操作できるため、正確な調整もすばやく、簡単に行えます。これにより、3Dシーンをつねに整頓された綺麗な状態にしておくことができます。
例えば、3Dシーン内に7つのオブジェクトを置く場合、その配置によっては乱雑だったり、まとまりがないように見えることがあります。デザイナーやアーティストであれば、オブジェクト自体の形状と同じくらい、それらの間のネガティブスペースも重要となり得ることを理解しています。「整列と分布」を使えば、面倒な手動による調整を行うことなく簡単にレイアウトの調整が実現できます。このような整列と分布の自動化は、3Dシーンを扱う場合はとくに重要で、手動で調整を行うたびにシーンをぐるっと一周しながら配置されたオブジェクトが完全に整列しているかどうかを確認する必要もなくなるため、さらなる時間の節約となります。
新機能:Dimensionからのモデルの書き出し
Dimensionで作成したシーン全体をひとつのファイルとして保存し、書き出すだけでなく、そこに含まれる個々のオブジェクトを個別のファイルとして書き出せるようになりました。これにより、シーンに含まれるモデルを他のDimensionプロジェクトで再利用したり、他のアプリケーションや素材用に書き出すことができます。例えば、他のチームメンバーが素晴らしい3Dアセットをいくつも作成していたとして、そのうちの1つだけを自分のプロジェクトで使用したいときなど、今後のコラボレーションがよりスムーズなものとなります。また、DimensionのモデルをCreative Cloudライブラリに追加できるため、複数のプロジェクトで同じモデルを再利用する際の管理も容易になります。
この最新バージョンには他にも機能強化や改善がいくつも含まれています。そのすべてについてはDimension 2.3のリリースノートをご覧ください。Dimensionをお使いになったことがない方は、ぜひアドビのホームページにアクセスして最新バージョンをダウンロードし、ブランディング、パッケージング、ロゴデザイン、およびアート作品をフォトリアリスティックな3Dレンダリングとして視覚化するプロセスを体感してください。これまで3Dで作業をしたことがなくても心配ありません。Adobe Dimensionは、グラフィックデザイナーにとって使いやすく、直感的で使い慣れたUIを備えています。
360度ビューで説得力のある作品表示
Dimensionではカメラの角度や位置を自由に変えながら3Dシーンを作成していきますが、作成した3DシーンをWebに訪問するオーディエンスに公開する際も同様に、視点の角度や位置を自在に変えられる状態にすることができます。これにより、訪問者は、Dimensionを持っていなくても、3Dデザインに没入し、自由に見てまわることが可能になります。
作品を3D化することで生まれる大きな価値のひとつは、上司やクライアント、あるいは友人といったさまざまなオーディエンスに、作品をあらゆる角度から見せることができ、コンテキストの変化に伴って照明や陰影が変化するさまも含めた、インパクトのある訴求が可能だということです。また、同じデザインであっても、異なる視点の提供は発見する喜びに繋がり、それによって自分でも思ってもみなかった視座が見つかるかもしれません(逆に作品上のミスが見つかり、デザインを修正することも可能になります)。
Dimensionは、作り手とオーディエンスそれぞれが抱える「これは違う角度からだとどう見えるだろう、違う素材や照明だったらどうだろう?」という疑問に答えを提供します。それに加えて、もし、オーディエンスがこれまで持ち得なかった、彼ら自身が見たいと思う角度からデザインに触れ、レビューできる能力を持つことになったらどうなるでしょう。デザインに対するエンゲージメントが高まるだけでなく、作り手が時間をかけて作り込んだデザインに込められたニュアンスをより良く理解できるようになるのではないでしょうか。
3Dデザイナーのコミュニティにご参加ください
Adobe Dimensionはまだ成長途中で、進化を続けています。私たちが引き続き未来に向けて3Dデザインツールを開発していくためには皆さんの支援が不可欠です。フィードバックフォーラム(英語)のディスカッションに参加して、Adobe Dimensionをより良くするためのアドバイスをお寄せください。フォーラムでは、当社の製品ロードマップを開示しており、皆さんからの新機能の提案と、既存のアイデアへの投票を受け付けています。
パッケージデザイン、製品のモックアップ、ブランドのビジュアライゼーション、3Dアートなど、皆さんが創造した素晴らしい3Dデザインを拝見し、共有することは私たちにとって大きな喜びです。デザインをTwitterやBehanceで共有する場合は、忘れずに#AdobeDimensionとタグ付けしてください。Behanceの場合は、必ず「使用ツール」で「Adobe Dimension」を選択してください。
この記事は、2019/7/16(米国時間)にポストされたJuly 2019 Release of Adobe Dimension Makes It Easier to Showcase Your 3D Designs and Streamline Your Workflowを抄訳したものです。