絵文字😂という文化現象😘 若者に人気の絵文字ランキング発表!❤️ #Emoji
絵文字トレンドレポート2019からわかったこと
絵文字は今や文化的な現象として定着し、友だちとのコミュニケーションだけでなく、言語、世代を超えてアイデアや感情を表現することを可能にしました。そして、その意義は私たちが日々やりとりするテキスト、ツイート、電子メールに添える楽しい文字というだけに留まりません。絵文字は、カラーフォント(英語)と呼ばれる革新的なフォントテクノロジーの登場を促した最大の切っ掛けでもあります。
登場したばかりのこのフォントテクノロジーは、フォントファイルに色やグラデーションあるいはテクスチャーといった視覚的特性の追加を可能にしました。カラーフォントを使えば、編集やインデックス化および検索が可能であるというテキストの特性を損なわずに、視覚的特性を持った文字を表示できます。Adobe Fontsチームは既に、Illustrator、InDesign、Photoshopにカラーフォントサポートを提供していますが、より多くのクリエイターやブランドがユニークな方法で絵文字を活用するようになった現在、絵文字カラーフォントのラインアップ拡充にも継続して取り組んでいます。
つい先日の世界絵文字デー(英語)に合わせ、私たちは世界初の絵文字トレンドレポート(英語)を発表し、この絵文字という文化現象を解析しました。本年版のレポートでは、米国在住の1,000人の絵文字ユーザーを対象に、この生まれて間もないデジタル言語が私たちの生活、人間関係、コミュニケーションにどのようなインパクトをもたらしているかを調査し、人々がどこで、いつ、なぜ、どのように絵文字を使っているのか、またデジタル文字の未来をどのように考えているのかなどを明らかにしました。
そこからは、絵文字がコミュニケーションを促進し、より繋がりあう世界を創造する未来に対し、重要な役割を担っていることが読み取れます。今回の調査結果から判明したことをいくつかご紹介します。
絵文字は楽しさを作り、人とのコミュニケーションを円滑にする
調査対象の絵文字ユーザーのうち圧倒的多数は、絵文字を会話のムードを明るく(93%)し、相手を応援(91%)するために使っています。この結果を示すように、最も好まれる絵文字トップ3は😂(嬉し泣き:1位)、❤️(ハート:2位)、😘(投げキス:3位)でした。
興味深いことに、多数(81%)の絵文字ユーザーは、絵文字を使う人々をよりフレンドリーで親しみやすい(😻!!)と考えています。また、絵文字の最大の利点として、大多数の絵文字ユーザーは、言語の壁を超えたコミュニケーション(94%)、ならびに考えやアイデアを瞬時に伝えられること(90%)を挙げました。
また、絵文字ユーザーは感情を伝えるときにデジタル文字を使うことを好むという興味深いインサイトも得られました。驚くことに絵文字ユーザーの65%が、感情を伝えるのは電話よりも絵文字の方がやりやすいと回答しました。この傾向は、今や米国の最大の人口セグメントとなった(英語)Z世代においてとくに顕著(83%)でした。
絵文字ユーザーは誰でも利用できて自分を表現できる絵文字を求めている
実に絵文字ユーザーの78%が、絵文字が誰でも利用できるよう継続してよりよいものになっていくことを望んでおり、73%が、彼らの個人的な外見やアイデンティティをよりよく反映するために、さらに多くのカスタマイズオプションが絵文字に備わるべきだと考えています。
しばらく前からこれらの問題への取り組みを提唱している、Adobe Fontsチームのポール ハント(Paul Hunt)は次のように述べています。「絵文字セットのさらなる拡大に寄せられた、これほどまでの関心が明らかになったのは心強いことです。Unicode絵文字小委員会(Unicodeへの絵文字追加提案をレビューするグループ)の一員であり、性差別のない絵文字(例1、2、3)と(LGBTのシンボルであるレインボーカラーをすべて揃えるための)オレンジハート絵文字のクリエイターとして、私はもっと公平で誰でもが利用できる絵文字をUnicode規格に追加する動きを熱意をもって主導しています。そして、障害者や、ジェンダーレスなカップルを表す絵文字など、重要なトピックを尊重した絵文字が最新の規格に組み込まれたことを嬉しく思います。今後も、より多くの絵文字が登場するでしょう。」
絵文字の利用は職場でも受け入れられるように
仕事では絵文字は使わないという方もいらっしゃるでしょうが、考えを変える時期かもしれません。今回調査に回答した絵文字ユーザーの61%が、仕事の連絡で絵文字を使用しています。絵文字を仕事で使った場合、絵文字ユーザーの大多数は好感度(78%)と信頼性(63%)に好影響を与えると感じ、良い知らせがより誠実に伝わる(74%)と回答しました。私は、絵文字の人気がますます高まっていくなかで、パーソナルなコミュニケーションでも、プロフェッショナルなものでも、人々が日々のコミュニケーションにおける絵文字の利用が心地よいものと感じるようになったのだと考えています。
絵文字はビジネスチャンス拡大にも貢献
ショートメッセージで🍕の絵文字を送信するだけでドミノ・ピザが注文できるサービスや、絵文字がディズニーのコンテンツを紹介するショートアニメーションシリーズ「As Told by Emoji」など、ブランド企業はユニークな方法で楽しく絵文字を活用することで消費者を惹きつけています。半数以上(58%)の絵文字ユーザーは、ブランド企業から送信された電子メールの件名に絵文字が含まれている場合に開封する可能性がより高いと回答しています。さらに、半数近く(44%)は、絵文字を使って宣伝された商品を購入する可能性がより高いとしています。また、意外にも大多数(64%)の絵文字ユーザーは、絵文字を送信するだけで商品を購入できるサービスを利用しても構わないと考えており、なかでもフード🌮(19%)、映画チケット🎟(15%)、衣料品👗👔👟(13%)を可能性として挙げています。
また、調査回答者の6割以上が、今後5年間で絵文字がさらなる発展と進化を遂げると考えていることがわかりました。私も同様に、絵文字と絵文字ユーザーの未来は明るいと確信しています。
**Emoji Trend Report 2019 **from Adobe
アドビの絵文字トレンドレポート2019の全文は、こちら(英語)でご覧いただけます。
この記事は2019年7月17日に公開されたThe Cultural Phenomenon of Emojiの抄訳です