Photoshop活用術:インスタグラムで自己ブランドを際立たせる #AdobeStock
Irene Demetriはデザイナーやアーティストが求めるものを知っています。彼女自身、10年以上もその分野でスキルを磨いてきたからです。自らの経験を基に、クリエイターを鼓舞するため、リソースやデザインテンプレートの制作や共有から始めたIreneですが、現在はソーシャルメディアのパワーと彼女独自のビジョンを活かし、SNSに重点を置くYouandigraphicsという屋号を立ち上げ活躍しています。
Irene Demetri
現在Ireneのリソースやテンプレートは、クリエイターのスキルも含め、彼らの限界を押し上げるのに役立っている一方、彼女のブランド構築の経験は、自己ブランドの立ち上げや共感の醸成、SNSでの展開、特徴づけなどのプロセスにおいて、多くの人々にインスピレーションを与えています。
今回Ireneは、デザイナーの方が優位に立つためにどう手助けができるか、また、Youandigraphicsという屋号を掲げて以降、見事なブランディング力によりその事業使命をどう実行に移してきたか、について語ってくれました。また、Ireneの作品の中で人気の高いCool Organic Social Stories Setの制作ステップも併せてご紹介します。
Irene Demetri / Youandigraphics / Instagram
Adobe Stock(以下AS):あなたの事業はソーシャルメディアで成功を収めています。様々な形でSNSを活用し自己ブランドを築いてこられたわけですが、SNSでブランドを構築していくプロセスについて教えてください。
**Irene Demetri:**私は、必ずしもあるカラーパレットやテーマに沿ってソーシャルメディアを作り上げていくわけではなく、ブランドの全体的なデザインスタイルに忠実であることを心がけています。たとえば、ソーシャルメディアのテンプレートやグラフィックリソース、パターン、何かの舞台裏やメイキングのショットなどが入り混じっていても、自分のフィードを見たときに、「これはまさに私」と思えるようにしたいんです。他にも、私や私のブランドをフォローして下さる方々やオーディエンスとのつながりを保つことをとても重視しています。ですから、常により広範囲の人々の声に耳を傾け、それに応えるようにしたり、できる限り有益な情報と洞察を伝えられるよう時間を割いています。
Irene Demetri / Instagram Watercolor Templates
AS:どうしてキュレーションされたインスタグラムはクライアントや企業、コラボレーターやクリエイターを惹きつけるのでしょうか?
**Irene Demetri:**精選された内容のインスタグラムのアカウントからは、自分たちのやっていることにどれだけ情熱を持っているかが伝わってくると思います。これはどんなビジネスにおいても重要な素質です。自分のブランドを表現する美しい画像の制作に力を注ぎ、質の高い情報が集約されたアカウントができれば、それはプロフェッショナルな姿勢の表明になります。
今は、様々なビジュアルが24時間ひっきりなしに飛び込んでくるウェブメディア猛攻の時代。創造性と競争力を保ち続けるのは困難であるからこそ、キュレーションされたインスタグラムを持つことは重要だと思います。新鮮でスマート、かつ相互協力的なやり方でインスタグラムを活用すれば、それは本当の強みになり得ます。
https://stock.adobe.com/jp/285703284
You and I Graphics / Adobe Stock
AS:どのようにテンプレートを作成しているのですか?
**Irene Demetri:**各テンプレートはまるで違うので、制作プロセスは様々です。Cool Organic Social Stories Setの制作は以下の手順で行いました。この手順から、どのような効果が得られ、どのような結果が生まれるのか、感触をつかんでいただけると思います。
ステップ 1:Photoshopで新規ファイルを開き、アートボードを作成する。
この特別なセットは、スタンダードなインスタグラムのストーリーのサイズ(1080×1920ピクセル)で新規のPhotoshopファイルを作成し、アートボードをチェックして自分のテンプレートをすべてひとつのファイルにまとめるところから始めました。
ステップ 2:カラーパレットを選択
次に、ぴたりとくるカラーパレットのイメージを思い描き、今回はクールな色調をベースにすることにしました。このプロセスには、インスピレーションを得るためにウェブを閲覧したり、頭の中にあるセットの全体的なコンセプトに合う画像を入手したり、ということも含まれます。私が好きな色使いは多くて3~4色です。最終的な選択をしたら、参照用に必ずスウォッチに保存するようにしています。
ステップ 3 : ルックを完成させるため、シェイプとエレメントを作成する
使用したいカラーが決まったところで、テンプレートのルックを完成させるために有機的な雰囲気のべーシックなシェイプの作成に取り掛かりました。今回は大きめの水彩画を数点用いて、それらをフラットなベクターシェイプと組み合わせています。構図を崩さないよう調整しつつ、デザインの中にホワイトスペースが広がるようにしました。
ステップ 4 : 最適な写真を選ぶ
ここで、Adobe Stockから統合する写真を選びます。自分のグラフィックやカラーパレットを引き立たせるのが画像の役割ですから、これはとても重要なステップです。Cool Organic Setについては、選んだ画像の彩度を下げ、より明るくして見る側が写真にフォーカスしやすくなるレベルにまで編集しました。
ステップ 5 : レイアウト上の作業
各ストーリー用のエレメントをすべてアートボードに持ってきた後、バランスの取れたレイアウトになるまでエレメントをあちこち動かしました。それから、メッセージ(文章)部分も付け加え、文字サイズで遊んでみました。小さく控えめなものから太く強調されたものまで、様々なタイポグラフィを取り入れています。
AS:この記事を読んでいるデザイナー、アーティスト、クリエイターに何かメッセージはありますか?
**Irene Demetri:**今回ご紹介したテンプレートをAdobe Stockからダウンロードして、実際に使ってみた感想を聞かせてください。皆さんが創作意欲を掻き立てられ、楽しみにながらインスタグラムでクリエイティビティを発揮して下されば嬉しいです!
IreneはAdobe Photoshopを使用してデザインした2点の独占テンプレート、Earthy Geometric Social Stories SetとCool Organic Social Stories Setを公開していますので、ぜひダウンロードしてみてください。ソーシャルメディア用テンプレートを更にご覧になりたい方は、こちらのAdobe Stockコレクションも併せてどうぞ!
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いかがでしたか? Adobe Stockでは、3D素材を含め、写真やイラストを中心とした「通常アセット」を毎月10枚利用いただける年間サブスクリプションが、1ヵ月無料となるキャンペーンを引き続き継続中です。PhotoshopやIllustratorなどいつものアプリから直接検索でき、高解像度画像への差し替えも一発でできるため、高い作業効率を実現できます。まだの方はこの機会にぜひお試しください。また、Adobe Stockで作品販売したい方は、こちらをご覧ください。
この記事は2019年9月3日に Adobe Stock Team により作成&公開されたUsing Photoshop to Make Your Brand Stand Out on Instagramの抄訳です。
*ヘッダーイメージ: You and I Graphics / Adobe Stock