Magento Business Intelligenceに新機能を導入

コマースは芸術のようであり、科学でもあります。今日の非常に競争の激しい小売業界で成功するには、データドリブン型のアプローチを取ることが必須です。顧客体験や企業成長に影響を与える決定はすべてデータに基づいて行われるべきであり、直感や、ましてや憶測に頼るなどの方法をとるべきではありません。実際、MicroStrategy report(英語)が行った調査では、50%以上の回答者が、ビジネス上の決定にデータ分析を活用することで、効率や生産性が向上し、業績も改善されたと述べています。

少し前までは、企業の様々な部門から得られる数えきれないデータから、実用的なインサイトを獲得できるのは、大勢のIT専門家やデータサイエンティストを抱える大企業にとっての特権でした。今日では、技術の進歩により中小企業もビジネスインテリジェンスのパワーを利用できるようになり、こうした情報をもとに顧客体験や業績に影響を与える意思決定ができるようになっています。明らかなのは、頂点に立つことができる企業とは、様々なデータソースを集約、統合して一つの観点を導きだし、重要なコンテキストに当てはめ、膨大な時間のかかる作業を自動化できているということです。

Magento Business Intelligenceとは

Magento Business Intelligenceはクラウドベースのデータマネジメントおよびビジュアライゼーション プラットフォームです。使いやすいダッシュボードとレポートツールの統合により、Magentoユーザーはデータを専門的に活用することができます。このプラットフォームはユーザーのデータベースやMagentoのエクステンション、およびサードパーティのツールから集められたデータを統合することで価値あるインサイトを提供し、次のような疑問に答えることができます。

そのMagento Business Intelligenceに今回、新しい機能が追加されました。Magentoユーザーが自社データを有意義な形で視覚化できるだけでなく、適切なインサイトが適切なチームメンバーと共有できるようになりました。これは重要なことで、実用的なデータを集約・分析しても、もし適切な意思決定者がそのデータに定期的にアクセスできなければ、その努力も無駄になってしまうからです。

Magento Business Intelligenceの新しい機能には以下が含まれます:

Magento Business Intelligenceは、10の異なるビジュアライゼーションのオプションを提供していますが、今回のリリースにより3つの新しいビジュアライゼーション機能が加わりました。スキャタープロット、トレンドライン機能を持つスキャタープロット、そしてバブルチャートの3つで、特に注目すべきは、バブルチャートの追加により、ビジュアルレポートに3次元および4次元の値を新たに加えることができるようになりました。x軸、y軸の値に加え、バブルのサイズと色で表されるグループ化されたzの値も描くことができるようになります。例えば、Magentoユーザーは3次元機能を使うことで、地域別の特定のソースから得られた顧客数と、彼らが何件の注文を出しているか、それがどれだけの売上に繋がったか、といった相関関係を簡単に見れるようになります。

現実的に、常に膨大な量のデータが分析されるなかで、適切なステークホルダーに対し、それぞれにとって重要な業績指標を届けることは難しくもあります。強化されたメールサマリー機能を使えば、ユーザーはビジュアル化されたデータ、表、あるいは独立した主要業績評価指標(KPI)を組織内の人々と共有するに際し、簡単に配信設定でき、プラットフォームから直接送信することができます。メールサマリーの一度だけの配信だけでなく、カレンダー機能を使い、更新メールを任意の頻度で設定、配信することも可能です。メールサマリー ステータスの専用ページでは、配信頻度、レポートの受け手の情報、共有されたデータの内容など、メールサマリー配信に関する様々な情報を確認できます。

Magento Business Intelligenceのこれらの新機能はグローバルで9月12日より利用開始となりました。

Magento Business Intelligenceについて、詳しくはこちらをご参照ください。