Lightroom「かすみの除去」の機能を使った幻想的な写真の仕上げ方 #AdobeStock
CURBONと考える、「共感」を呼ぶ作品の作り方
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こんにちは。hiro_510です。
前回は光の広がりを利用した写真の編集を行いましたが、今回は曇天などのシーンで写真の仕上がりをより印象的に魅せるテクニックを紹介します。
ご存知の方も多いと思いますが、Lightroomには「かすみの除去」というとても優れた機能があります。
かすみの除去を適用すると、その名の通り写真に写りこんだモヤを除去できる効果が得られます。
まずはこの「かすみの除去」について具体的にどの様な効果があるのかを写真付きで解説していきます。
こちらの写真は早朝の御射鹿池にて撮影した写真です。霧が多すぎて被写体が大きくぼやけてしまっています。
この写真に「かすみの除去」を全体に適用した写真がこちらです。
モヤが除去され全体的にクリアになったと思います。
この様に「靄を除去して写真をクリアに見せる」事が出来る機能となっています。
長秒露光した花火のシーンや星景などにも効果を発揮する機能ですので、是非試してみてください。
そして、ここから本題となりますが、この機能を使って曇天や雨天のシーンなどの仕上がりが平凡になってしまう写真を幻想的な雰囲気に仕上げるテクニックを紹介します。
最初に紹介した御射鹿池の写真を例に解説していきます。
この写真は幻想的な雰囲気を狙い霧が出そうな条件の日に撮影しに行った写真です。
ただ、霧が出過ぎてしまった為、霧を活かす事が難しくなってしまいました。
先ほどのかすみ除去を全体に掛けた写真は、確かに被写体はくっきり見える様になったのですが、折角の霧がほとんど無くなってしまい狙っていたイメージとはかけ離れてしまいました。
ここでのポイントは、
・写真全体はクリアに見せたい。
・霧の掛っている感じは残したい。
の2点です。
これを編集で再現するために写真全体に掛けた効果とは別に、段階フィルターを使用し、部分的にかすみの除去の効果を追加していきます。
この段階フィルターはモヤを除去する為ではなく、逆転の発想でモヤを足してやる為に使用します。
この様に全体と部分に相反する「かすみの除去」の効果を加える事により、写真全体はクリアでありながら部分的に霧を再現する事で幻想的な雰囲気を表現できました。
この手法は霧が発生していない曇天でも有効です。
効果がかかっている範囲にソフトフィルターの様な効果が得られる為、霧が発生しているような写真に仕上げる事が出来ます。
では最後に、同手法で仕上げた写真を数枚紹介します。
この手法は風景写真はもちろんポートレートなどでも応用できるテクニックですので、是非試してみてください。
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