iPadで使えるAdobe Illustratorが登場予定 #Illustrator #AdobeMAX
Adobe MAX 2019
ビジュアルなストーリーテリングによって経済と社会が再設計されようとしています。このところ爆発的に増大しているデジタルコンテンツ需要の引き金となったのは、通信技術の発達に伴うスマートフォンやタブレットの常時接続と高速伝送の進化でした。Facebook、Instagram、Pinterestなどのソーシャルプラットフォームが繁栄するインターネットは、コンテンツクリエイターに莫大なチャンスを与えています。そのような状況下でクリエイターは、ストーリーを魅力的に語るための新たな手段を求めています。
時と場所を問わずにクリエイティビティを発揮できる環境の創出がアドビの使命です。Apple iPad版の追加によるPhotoshopの拡張、iPad向けの革新的なスケッチ&ペイントアプリAdobe Frescoの提供開始などは、記憶に新しいところでしょう。そしていま、iPadで使えるAdobe Illustratorが登場予定であることを、喜びをもってお伝えしたいと思います。
まだ開発の初期段階ではありますが、Illustrator iPad版にアドビが込める思いをご説明したいと思います。タブレットは、タッチ操作とApple Pencilによるユニークな能力を備えています。しかし、Illustratorがそれを存分に活用するためにはエクスペリエンスの抜本的な再考が必要だと私たちは考えました。そこで、タブレットをクリエイティブプロセスに活かす最善の方法を理解するために何千人ものデザイナーと対話し、以下のようなコアコンセプトにたどり着きました。
- デバイス間のシームレスな接続:Illustratorで作成したものはすべてCreative Cloudに保存できるため、デスクトップとiPadのどちらからでも制作が行えます。
- パワーと精度:アドビだからこそ提供が可能な精緻さと正確さを兼ね備えたIllustratorファイルをそのまま、劣化なく扱えます。通常の業務で作成するデザインの多くは、作成を始めてから完了するまでをすべてiPadで完結することができます。
- 直感的なエクスペリエンス:時間のムダを省き、Illustratorを簡単かつ自然に使えるように、UIを抜本的に見直しています。
- タブレットインターフェイスの活用:カメラやApple Pencilなどの活用で、今までになかった方法でデザインができます。例えば、手描きスケッチを撮影して取り込み、Illustrator iPad版を使ってベクターシェイプに変換することができます。
エクスペリエンスを向上させるために、アドビは世界中のIllustratorユーザーのコミュニティと協力し、その意見を取り入れています。現在、招待制のプライベートベータプログラムを実施していますが、ご興味のある方は、ぜひこちらにご登録(英語)いただき、早期アクセスに関する情報をお受け取りください。
この記事は2019年11月4日に公開されたAdobe Illustrator is Coming to the iPadの抄訳です。