「ラッセル・ブラウン@MAX 360°写真&SNS映え画像作成ワークショップへの招待!」参加レポート

Adobe MAX JapanのPreConferenceとして、12月2日(月)にラッセル・ブラウン・ショー「ラッセル・ブラウン@MAX 360°写真&SNS映え画像作成ワークショップへの招待!」が開催されました。筆者は幸運にもこのワークショップに参加することができましたので、当日の様子をレポートします。

ご存知ない方もいらっしゃるとは思いますが、ラッセル・ブラウンは、本国のアドビでプリンシバルクリエイティブディレクターとして活躍しており、Photoshopの伝道師としても、とても有名な方です。本国のAdobe MAXでは、ラッセルのセッションはあっという間に埋まってしまうほど非常に人気のある方です。

筆者が初めてラッセル・ブラウンのセミナー(セミナーというよりショー)を見たのは、今から20年ほど前だったかと思いますが、Photoshopのテクニックを分かりやすく解説されているだけでなく、大爆笑のセミナーで、非常に楽しかった想い出があります。それ以来、ラッセルが日本に来日する際には、必ずセミナーに参加するようにしています。

今回のコスチュームは?

ラッセル・ブラウンは、毎回、さまざまな仮装姿で登場することでも有名で、「アリス・イン・ワンダーランド」のマッドハッターや、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドク、「スター・ウォーズ」のジェダイの騎士、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の海賊姿、「スター・トレック」のミスタースポック等、毎回、どのようなコスプレで現れるのかも楽しみの一つです。今回のセミナーでは「アクアマン」のいでたちで登場です。やはり期待を裏切りません。

「アクアマン」のいでたちで登場したラッセル・ブラウン

通訳として隣には遠藤悦郎さんがいらっしゃいます。遠藤さんは現在フィンランド在住ですが、ラッセル・ブラウンが来日する際には必ず通訳として日本に呼ばれ、20年以上、ラッセルとコンビを組んでいます。遠藤さん自身も伝説のフォトショッパーとして著名な方で、1993年発行の「アドビ・フォトショップ日本語版A to Z」でPhotoshopを学んだ(現在は)ベテランユーザーの方も多いのではないでしょうか。まさに、Photoshopを知り尽くした遠藤さんだからこそ、ラッセルのパートナーとして毎回、呼ばれているというわけですね。

RICOHのTK Toneさん(左側)と遠藤悦郎さん(右側)

ワークショップがスタート

今回のワークショップは、RICOH THETA Z1を使って360°画像を撮影し、撮影したDNG RAW画像をiPad版のLightroomを使って現像&編集し、それを「RICOH THETA Stitcher(今後リリース予定)」というアプリでスティッチ(複数の写真を1枚の360°パノラマ画像につなぎあわせる)し、さらにiPad版のPhotoshopを使って画像の編集を行って、最終的にInstagramやFacebookにアップするという内容です。各参加者には、iPad Proが1台ずつと、RICOH THETA Z1が2人に1台貸し出されました。

貸し出されたRICOH THETA Z1とiPad Pro

まず最初に、RICOHのTK ToneさんからTHETA Z1の使い方の説明があり、その後、いよいよロケが始まります。しかし、当日の横浜は大雨。本当は屋外でのロケを予定していたそうなんですが、残念ながら屋内でのロケとなりました。ロケは2人1組みで行い、「フルーツボールを使った撮影」と「アクアマンと一緒にさまざまなポーズで撮影」という2種類の画像を撮影しました。

フルーツをたくさん入れたボールの中にTHETA Z1を入れ、周りを大勢の人がさまざまなポーズで囲んで撮影しました

アクアマンと一緒にさまざまなポーズで撮影しました

Lightroomを使って現像を行う

撮影したDNG RAW画像をiPadのLightroomに取り込み、現像を行います。Lightroomでは、[ライト]や[カラー][効果]等の各パラメーターを調整して現像しますが、ラッセルから、各パラメーターを調整するコツを教わりながら現像を行なっていきます。調整に慣れていない方は、各パラメーターのスライダを実際に動かしてみて、どのような結果が得られるかを確認しながら、少しづつ覚えていくと良いかもしれませんね。現像が終わったら、ファイルを書き出します。

THETA Z1で撮影したDNG RAW画像をLightroomで読み込んだ状態

Lightroomで各パラメーターを調整していきます

途中で、アドビ テクニカルリサーチアーティストの伊藤大地さんによるAdobe Fresccoのデモも行なわれました

画像を仕上げてアップする

次に、Lightroomから書き出した画像をRICOH THETA Stitcherで読み込み、調整した後、1枚の静止画に書き出します。その画像をiPad版のPhotoshopで開き、要らない部分を消したり、アクアマンを増やしたり、部分的に補正をしたりと、参加者は思いおもいに編集を行っていきます。できあがったら、最後にアプリ「THETA+」で作品を静止画からアニメーションに仕上げたら、ハッシュタグ#adobemaxjapan360と#theta360を付けてSNSにアップして終わりです(私も作品をアップしました)。なお、私とペアになったAdobe Community Evangelistの境 祐司さんの作品が素晴らしかったので、ご本人の許可を得て掲載させていただきます。

#AdobeMAXJapan360 #theta360 pic.twitter.com/nHxfwhbxmI

— Mr. Creative.Edge @Adobe MAX + Adobe Sensei専用 (@commonstyle) December 2, 2019

こんなカッコいい動画に仕上げることができるんです。

作品をアップした後に、ラッセルによるAdobe Aeroのデモがあり、最後に参加者全員で記念撮影してワークショップは終了しました。6時間の長いワークショップでしたが、ラッセルのワークショップはとても面白いので、あっという間に時間が過ぎていきました。皆さんも、今度、ラッセルが来日する時に、ワークショップやセミナーがあったら、ぜひ参加してみることをお勧めします。

参加者全員で記念撮影

Adobe Community Evangelistの鷹野 雅弘さんが撮影された記念写真の360°画像は、こちらで見られます。

なお、ラッセル・ブラウンのPhotoshop for iPadのチュートリアル動画をオンラインで見ることができますのでぜひ参考にしてください。