Adobe Character Animatorがエミー®賞を受賞#CharacterAnimator

アドビは、世界中のアニメーターの尽きることのないイマジネーションを手助けするツールを提供できることを誇りに思います。そしていま、TVアニメーションの表現において新境地を開拓したことへの功績により、Adobe Character Animatorが全米テレビ芸術科学アカデミーにより表彰されたことを、喜びとともにみなさんにお伝えします。

2020年1月15日、アカデミーはAdobe Character Animatorを「顔認識技術を利用したライブパフォーマンスベースのアニメーション制作のための先進的システム」であり、卓越したエンジニアリング創造性の現れであるとして、授賞を行うことを発表しました。これは2019年にPhotoshopとAfter Effectsで獲得した2つのアカデミー科学技術賞に続く栄誉です。

Character Animatorが研究プロジェクトとして始まったのは6年前のことですが、その機能は大幅に進歩しました。自動リップシンク、フェイストラッキング、トリガー可能なアニメーションおよびオーディオなど、Adobe Senseiを搭載したテクノロジーにより、Charactor Animatorは従来のツールを補完する存在になりました。それはアートワークに命を吹き込み、これまでになく高度な柔軟性とともに、高品質のライブ配信または映像納品用アニメーションとしてすばやく作成することができます。

我々はこの栄誉を、全世界に向けてキャラクターをリアルタイムで「演じ」たいと考え、その垣根を私たちと共に飛び越えた、夢を信じた俳優、アニメーター、そしてディレクターたちと分かち合いたいと思います。

Character Animatorを使い、それまで誰もなし得なかった初のライブTV放送に挑戦し成功させた、想像力豊かな「ザ・シンプソンズ」(原題: The Simpsons)制作チームも、そういった先駆者のひとりです。これは人気のアニメキャラクター、ホーマー・シンプソンが画面に現れ、台本なしで視聴者からの電話に応えるという番組内コーナーとして結実し、ゴールデンタイムにライブで放映されました。

また、アメリカのケーブル局Showtimeの「Our Cartoon President(我らのカートゥーン大統領)」を制作する、ティム ルーカ(Tim Luecke)氏の少人数のチームも、このネットワーク番組の制作過程すべてをCharacter Animatorに任せた先駆者です。目まぐるしく展開する現在のアメリカの政情を取り入れたこの番組を毎週放映するために、ティムのチームが頼りにしているのがCharacter Animatorで、これはおそらく私たちの時代の究極のツールと言えます。他にも、無数のアーティスト、プロフェッショナル、アーリーアダプターたちが、それぞれのアニメキャラクターをもとにライブインタラクションを作成しています。これにより、キャラクターたちはさまざまな年齢層のファンたちと放送やソーシャルメディア上で直接対話できるようになりました。

我々はこの受賞を誇りに思い、キャラクターに命を吹き込むお手伝いをアドビにお任せいただいた、すべてのクリエイティブな人々と共に喜びを分かち合いたいと思います。

最後に、この製品の可能性を心に描き、研究を介してテクノロジーをユーザーに届け、UXを構築し、今もなお継続的に開発を続けているCharacter Animatorチームと、その開発に携わったAdobe Researchメンバー全員に感謝します。

2020年4月19日(日)にラスベガスで行われる授賞式で、みなさんと共にお祝いするのを楽しみにしています。

この記事は2020年1月15日に公開されたAdobe Character Animator Receives Emmy® Award for Technology and Engineeringの抄訳です。