Adobe XD 2020年2月アップデートリリース!macOSでXDを音声でコントロール、声によるデザインが可能に #AdobeXD
Adobe XD アップデート
音声コントロールは、コンピューターと人とのインタラクションデザインにおける進化のなかで、最もエキサイティングなものの1つといえるでしょう。ユーザーは、デバイス上でのタッチ、タップ、タイピング操作の代わりに、口述と音声コマンドだけでMacを操作することができます。音声コントロールは、ソフトウェアの画面遷移や対話的操作にまったく新しい方法を提供しますが、それは同時に、自分の手での機器操作が困難な、身体や運動機能に障がいを持つ人々にとっても大いに役立つものです。
アドビは常に、すべての人に「つくる力」を、という理念を実現するための新しい方法を模索しています。そして、経歴や経験値、能力を問わず、私たちの製品を活用して素晴らしいものづくりができるよう、あらゆるクリエイターを支援しています。本日、私たちはこのビジョンをAdobe XDにも広げ、macOSによる音声コントロールのサポートを追加しました。Adobe XDの2020年2月アップデートでは、ラベリングの強化を伴ったアクセシビリティサポートを追加しました。これによりAppleの音声コントロールテクノロジーを介してAdobe XDの機能にアクセスすることが可能になります。これは、これまで既存のツールの操作ができずクリエイティビティを発揮する機会のなかった、新しいカテゴリーのクリエイターへの支援となることでしょう。
macOSの音声コントロールをAdobe XDで使用する
Adobe XDで音声コントロールを使用するには、macOS Catalinaの「システム環境設定」の「アクセシビリティ」セクションで音声コントロールを有効にし、Adobe XDの最新バージョンに更新する必要があります。設定が完了したら、クリエイティビティを発揮する準備が整います。
音声コントロールを使用して、描画ツール、レイヤー、プロパティーインスペクターのプロパティ、XDのアプリケーションメニューなど、XDの主要なデザイン機能すべてにアクセスできます。例えば、「すべてを選択」、「上揃え」の順で発声すれば、すべてのオブジェクトを選択し、カンバス上で上揃えに配置させることができます。これはmacOSの機能を利用しているため、OSの言語とXDの言語の設定が同一であるかぎり、多言語に対応します。
音声コントロール設定でカスタムコマンドを作成すれば、XDのメニュー項目にすばやくアクセス可能です。たとえば、アプリケーションのメニュー項目を順次指定する代わりに、選択したオブジェクトをグループ化してコンポーネントに変換する一連の操作をおこなう「コンポーネントを作成する」というコマンドを作成し、発声するだけで実行できます。
音声コントロールとAdobe XDの組み合わせにより、Webサイト、モバイルアプリ、音声インターフェイス、ゲームなどさまざまなものをすべて音声でデザインおよびプロトタイプ化できるようになります。私たちは、Adobe XDの音声コントロール対応が示す可能性と、アクセシビリティへの必要性をお持ちのみなさんへの支援をつづけていきます。みなさんのご要望をさらに取り入れていくために、ぜひフィードバックやご意見を access@adobe.com までお寄せください(英語)。
Adobe XDで音声コントロールを使用するには、XDの最新バージョンをダウンロードするか、Creative Cloudデスクトップアプリを使ってXDを更新します。Macで音声コントロールを使用する方法の詳細については、AppleのmacOSサポートドキュメントをご覧ください。
Adobe XD 2020年2月アップデートに含まれるその他の新機能
Adobe XDの最新アップデートには、リッチなユーザーエクスペリエンスを作成し、アイデアをすばやくかたちにするための新機能が他にも含まれています。音声コントロールのサポートに加えて、プロトタイプモードでのホームアートボードの設定および設定解除が可能になり、すべてのアートボードを共有リンクとして公開できるようになりました。さらに、Creative Cloudエンタープライズ版プランのお客様は、組織のディレクトリをXDにリンクさせることで、個々のメールアドレスを追加するのではなく、アドレス帳内のグループを指定してクラウドドキュメントを共有できます。
XDからの今後のアップデートにご期待ください。Twitter(英語)とUserVoice(英語)で私たちのチームにぜひ、ご意見やフィードバックをお寄せください。
ソーシャルメディア
日本語でのアップデート情報やUI/UXデザインの情報は、本ブログ以外にもFacebookページ「Adobe XD Japan」で配信しています。ページを「いいね!」しておけば、自分のタイムラインに情報が流れてきますのでぜひご活用ください。また、Twitterでの配信は@AdobeXD(英語)が積極的に行っており、ハッシュタグ #AdobeXD を付けて投稿すればXDチームにも届きます。
日本のユーザーコミュニティ
日本のユーザーコミュニティが各地で立ち上がり、毎月XDの勉強会を開催したり、使い方やTipsなどの情報共有など、積極的な活動をおこなっています。各地の「Adobe XD ユーザーグループ(XDUG)」が情報交換を行なっているFacebookページもご覧ください。
#MadeWithAdobeXD
Behanceでプロトタイプをシェアする際は、タグに#MadeWithAdobeXDを付け、使用ツールにAdobe XDを設定してください。AdobeXD ニュースレターで紹介させていただく場合があります。
この記事は2020年2月11日に公開されたDesigning Out Loud: Announcing Support for macOS Voice Control in Adobe XDの抄訳です。