Photoshop iPad版とAdobe Frescoプレミアム版(有料)を併せてご利用いただけるよう、バンドルプランを提供開始します #Photoshop #AdobeFresco
ドロー&ペイントの両方の描画を楽しめる究極のバンドルプランが誕生しました。
2つの素晴らしいアプリをバンドルして、さらにお求めやすく。
世の中にはパンとバター、クッキーと牛乳、砂浜とサーフィンなど相性の良い組み合わせが色々ありますが、アドビは本日、同じように相性の良いAdobe Photoshop iPad版とAdobe Frescoプレミアム版のバンドルプランを月額980円(税別) で提供開始することを発表しました。このプランは、Photoshop iPad版をご購入済みのお客様、App StoreでAdobe Frescoプレミアム版にアップグレード済みのお客様 、およびAdobe.comでPhotoshop単体プランまたはCreative Cloudコンプリートプランをご購入済みのお客様が対象です。すでにCreative Cloudのメンバーシップをお持ちのお客様も対象となります。
Photoshop iPad版とFrescoで作成
Photoshop iPad版なら、インスピレーションが湧いたその場所その時に、思いついた全てをPhotoshopで作成することができます。それは、このアプリがApple Pencilとタッチ操作を前提に再設計され、Photoshopのコアな合成機能とレタッチツールを使うことが可能だからです。Photoshop iPad版には毎月新しい機能が続々と追加されています。PSDファイルの中で使われているAdobe Fontsのフォントが今のアプリ環境にないとすれば、自動的にAdobe Fontsの中を検索して自動的にアクティベートする機能はその追加機能の一例です。
Adobe Frescoプレミアム版では、1,000種類以上の追加ブラシを自由に使えるだけでなく、自作のブラシの読み込みも可能です。これら両方のアプリケーションをダウンロードして使い、iPadのクリエイティブな性能を最大限に活用しましょう。
では2つのアプリを一緒に使うと、一体何ができるのでしょうか?皆さんのクリエイティビティーを飛躍的に高めるアイデアをいくつか実際の手順と合わせてご紹介します。
PhotoshopとAdobe Frescoを一緒に使って作品を作ってみましょう
始めるまえに、まずインターネットに接続されていることをご確認ください。ネットに接続した上でチュートリアルを進めることをお勧めするのは、2つの理由があります。
- オンライン状態であれば作品は自動的にクラウドに保存されます。クラウドにバックアップを置くことにより、バッテリーが切れたりデバイスが行方不明になった場合でも、ファイルだけは最新の状態で保持され、紛失することはありません。また、いつでも作業履歴を遡り以前のバージョンのファイルに復帰することができます。
- 現在のところ、オフラインでは、あるアプリから他のアプリにファイルを転送するには複数のステップが必要で、手間がかかります。PhotoshopまたはAdobe FrescoからPSDを書き出していったんiPadに保存し、そのPSDを別のアプリで読み込む必要があります。とはいえ、私たちがユーザー体験の改善に継続的に取り組むなかで、このワークフローの改善の可能性もありますので今後にご期待ください。
写真を絵画に変身させる
必要なスキル:初心者レベル
Adobe Frescoのライブブラシを使えば、どんな写真でも油絵のように見せることができます。
写真でもデザインでも、Photoshopで作成したプロジェクトはすべて、iPad上で絵画調に変換することができます。クラウドドキュメントとして保存済みのプロジェクトは、Adobe FrescoまたはPhotoshop iPad版の「クラウドドキュメント」タブにすべて表示されます。アクセスしたいドキュメントが表示されていない場合、スクロールダウンすれば見つかります。
カメラロールに保存済みの写真をPhotoshop iPad版で編集し、このチュートリアルの起点とすることもできます。ここでは、Photoshop iPad版を使って「被写体を選択」し、背景の空を削除した鳥の画像を例にとって説明します。
絵画調に変換したい写真をベースの画像にします
絵画調のエフェクトを作成するには、Adobe Frescoのライブブラシを使います。ここではAdobe Frescoの無料版にも搭載されている「油彩 ハシバミ」を選びます。
ライブブラシメニューの「油彩」から「油彩 ハシバミ」を選択します
「カラー」パネルを開き、不透明度をゼロにします。これにより、ベース画像から色をピックアップして塗り重ねるのではなく、ベースの色をそのままに透明な油彩ブラシのテクスチャーだけを適用できます。
「カラーホイール」のスライダーを使って塗りの色を透明にします
ブラシのサイズを変更し、ストロークを太くしたり細くしたりすることで、油彩のテクスチャーのディテールの細かさを調整します。さらに、「絵具の混ざり」スライダーでブレンドの度合いを調整することもできます。「ブラシ設定」で「カラーをリロード」をオフにしてからオンに切り替えると、ベース画像上の特定の色を保持したまま他の領域を塗ることもできます。試行錯誤を重ねながら、完璧な絵画調の見た目を目指しましょう。
新しいレイヤーを追加したり、ハイライト色や写真に使われている色以外をベース画像の上にアクセントとして散らしたり、絵に独自のディテールを加えてみてもいいかもしれません。
試行錯誤を通じて思い通りの見た目を見つけましょう
水彩スプラッシュをデザインに追加
必要なスキル:初歩的なデザインスキル
水彩画のスプラッシュを取り入れたデザインが流行しています。その証拠にWebでは、デザインアセットとしての水彩スプラッシュをあらゆる場所で購入できます。Adobe Frescoを使えば、自分自身のスプラッシュを作成し、思い通りにカスタマイズすることができます。ここでは、Photoshop iPad版で作成した作品に水彩スプラッシュを追加する方法をご紹介します。
こちらのジャズコンサートのフライヤーデザインを例にとって説明します。
Photoshop iPad版で作成したデザイン
Photoshop iPad版でクラウドドキュメントとして保存したので、そのままAdobe Fresco側でもクラウドドキュメントとして表示されます。表示されない場合はスクロールダウンしてみてください。
テキストの背後に水彩スプラッシュを描くには、まずテキストの下に新規レイヤーを作成します。次に、ライブブラシの「水彩」を選びます。
ライブブラシメニューの「水彩」からブラシを選びます
「水彩 ウォッシュ 平筆」や「水彩 ウェット はね」など、さまざまなブラシと色を試してみましょう。例えば、水彩部分のベースとして「水彩 ウォッシュ 平筆」を使って補色を組み合わせた塗りを適用、その上に「水彩 ウェット はね」を使ってテクスチャーを重ねることもできます。
「カラー」メニューで色を選択します。Adobe Frescoでは、選択した色を「使用した色」タブに保存すると、後でまた使うことができます
レイヤーをいちどタップして「レイヤーを乾かす」を選択すると、絵を乾かすことができます。すると本物の水彩画と同様にレイヤーが「乾く」ため、その上に色を塗り重ねていくことができます。本物と違い、乾くのを待つ必要はありません。
水彩スプラッシュで自然に色をなじませてみましょう
満足のゆく水彩スプラッシュができるまで、試行錯誤してみてください。新しく作成した水彩スプラッシュは、他のアートワークで再利用することもできます。まったく新しいエキサイティングなスプラッシュの作成に挑んでみてもよいでしょう。
水彩は、テキストにアクセントをつけるなど、グラフィックデザインに使うことができます
Photoshopでイラストやデザインにタイポグラフィーを追加
必要なスキル:デザインスキル
Adobe Frescoで作成したアートワークにPhotoshop iPad版でタイポグラフィーを追加すれば、作品をレベルアップできます。この組み合わせなら、作例のようなフライヤーだけでなく、漫画でもポスターでも、あらゆるデザインを制作できます。
Adobe Frescoプロジェクトをクラウドドキュメントとして保存し、Photoshop iPad版の「クラウドドキュメント」タブでアートワークを開きます。Adobe Frescoで作成したとおりの重ね順で、すべてのレイヤーが、その上に描かれた水彩も油彩もすべてそのままに表示されます。タイポグラフィーを追加するには、まず左のツールバー上のテキストツールを選択し、カンバスをタップします。
左側のテキストツール(青色でハイライト)を選択してタイポグラフィーを追加します
新しくテキストレイヤーが追加され、タイポグラフィーを追加する準備ができました。テキストレイヤーで作業しているときは、「レイヤーのプロパティ」パネルが右側に現れ、サイズ、フォント、比率など、テキストに特化したプロパティをカスタマイズできます。
テキスト レイヤーの「レイヤーのプロパティ」パネルを使用して、フォントやサイズなどをカスタマイズできます
お気に入りのフォントがiPadにインストールされていない場合は、Adobe Creative Cloudアプリを使ってAdobe Fontsから何千ものフォントをダウンロードし、デザインに使うことができます。もし別のデバイスで作成したプロジェクトを開いたとき、自分のiPadにないフォントが使われていたら?という心配は無用です。Photoshop iPad版には、足りないフォントを自動的にアクティベートしてダウンロードするという、全く新しい機能が搭載されています。もう「環境にないフォント」エラーを目にすることはありません。Adobe Fontsの自動アクティベーションについて詳しくはこちらをご覧ください。
PhotoshopとFrescoの組み合わせがiPadをパワフルな創作ツールに変身させます
この記事が、Photoshop iPad版とAdobe Frescoを組み合わせた作品づくりに挑戦するきっかけになれば幸いです。
皆さんの作品に出会うことを心待ちにしています。InstagramとTwitterで作品を公開するときは@Photoshopまたは@Adobedrawingでメンションしてください。また、FacebookアカウントのAdobe DrawingとPhotoshopもぜひフォローしてください。
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この記事は4月21日に公開されたBetter Together: Photoshop on the iPad and Adobe Fresco Premiumの抄訳です。