Acrobat製品の重要なアップデート
2020年1月より、エンタープライズタームライセンス契約(ETLA)で提供されるAcrobat DC に含まれるAdobe Sign個人版のライセンスを廃止いたします。この対応は、独立した製品としてライセンスされているAcrobat DCに加え、Creative Cloud All Appsの一部としてライセンスされているAcrobat DC も対象となります。
Adobe Sign個人版は、Acrobat DC最新版の「入力と署名」ツールで利用することができます。また、Acrobat DCをアップデートしていない場合は、当該ツールは「Adobe Sign」または「署名用に送信」という名前になっています。
ライセンスの廃止理由
2018年10月、アドビは革新的なAcrobat DCをリリースしました。この最新リリースには、モバイルデバイス、Webおよびデスクトップに対応した、PDFに関する作業をより効率的にする新しいツールや機能に加え、革新的な共同作業ツールが含まれており、これらはすでにAcrobat DCのサブスクリプション契約で利用可能です。他にも、電子サインソリューションAdobe Signの大きなアップデートを行いました。
10月のリリース以前、Acrobat DCユーザーは、Adobe Sign個人版のライセンスで「入力と署名」(もしくは「Adobe Sign」、「署名用に送信」)というAcrobatツールを使用して、電子サイン用の文書を送信していました。
Adobe Sign個人版のライセンスは、法的に有効な電子署名を収集する優れたツールでしたが、Adobe Signエンタープライズ版で利用できる以下のようなエンタープライズレベルの機能は提供していないため、廃止することにいたしました。
- 契約書の送信や署名の権限を持つユーザーの一元管理
- 組織全体で送信や使用される契約書の管理者による管理
- 組織全体の電子署名管理の詳細なコントロール
また、Adobe Sign個人版のライセンスで利用できる機能と比べ、Adobe Signエンタープライズ版には次のようなさらに多くの機能が備わっています。
- 管理
- シングルサインオン
- アカウント委任
- 統合
- Dropbox、Salesforce、Workdayなどとの事前構築されたエンタープライズ統合
- Office 365、SharePoint、Dynamics、Teams、Flowなど、 Microsoft のエンタープライズポートフォリオにおける電子サインの推奨ソリューション
- カスタマイズおよび最適化
- 拡張された電子署名認証、IDベースの高度な署名者本人確認、ワークフローデザイナー、高度な言語サポートなど
Adobe Signは、法的要件を満たした署名を収集するソリューションで業界をリードし、世界的に認められています。Adobe Signは組織のあらゆる電子署名のニーズに合わせてゼロから構築されました。IT管理者にとって扱いやすいツールを備え、お客様やユーザーは、さまざまな地域および業界の電子署名に関する規制に完全に準拠した電子署名を使用することができます。Adobe Admin Consoleを使用したSignの管理に関する情報は こちら をご覧ください。
Acrobat DCやAdobe Signエンタープライズ版など、アドビの広範なデジタルドキュメントプラットフォームによって組織における電子サイン機能の利用を続ける方法については、弊社までお問い合わせください。
送信済みの契約書へのアクセス
ユーザーは、Adobe IDでhttps://documentcloud.adobe.comにサインインすることにより、Adobe Document Cloudから、個人版のライセンスの廃止前に送信された契約書にアクセスすることができます。(ご注意:「最新の使用」タブをクリアした場合は署名済みの契約書へのアクセスはできなくなります)
Sign個人版のライセンス廃止後のAcrobat DCエクスペリエンス
Adobe Signエンタープライズ版のライセンスを所有しているユーザーは、入力と署名ツールを使いAcrobatで契約書を送信することができます。
Adobe Signエンタープライズ版のライセンスを所有していないユーザーは、新しい契約書を送信することができず、エラーメッセージが表示されます。以下は表示の例です。
Sign個人版のライセンス廃止後のAdobe Document Cloud Webエクスペリエンス
ユーザーはhttps://documentcloud.adobe.com/にログインし、Adobe Sign個人版のライセンスの廃止前に送信された契約書にアクセスしてダウンロードすることができます。
※本記事は、2019年7月11日にアドビのDocument ServicesのGroup Manager ローリ デフリオ(Lori DeFurio)が投稿したブログの抄訳版です。