Adobe Premiere Rushに搭載予定の新しい「エフェクト」パネルをご紹介します #PremiereRush
Premiere Rushの新しいエフェクトパネルは、トランジションやモーションエフェクトにスポットライトを当てます。手のひらの上で、オートリフレームやパン&ズームなどのプロ仕様の機能が使えるようになります。
トランジションとモーションエフェクト機能をまとめたPremiere Rushの新しい「エフェクト」パネルのプレビュー提供を開始します。私たちは、Premiere Rushへの追加希望の多い機能トップ2であるオートリフレームと「パン&ズーム」 の両方をモーションエフェクトの中に綺麗に収めることに成功しました。
オートリフレームについては、Premiere Rush iOS版、Android版、デスクトップ版それぞれのパブリックベータ(英語)に搭載しました。この記事を読んでダウンロードして、この新機能を是非お試しください。
ビデオクリップをボタンクリックだけで自動的にリフレーム
オートリフレームは、アドビの人工知能(AI)および機械学習のプラットフォームであるAdobe Senseiを活用して自動的にビデオをリフレーム(アスペクト比の変換)する機能で、アルゴリズムがフレーム内の重要な領域を特定し、変換後もそれがビデオフレームから外れないようにトラッキングし続けます。変換後のフッテージは、被写体やメインのアクションをフレーム内に捉えた洗練されたもので、それはまるで何時間もの手作業による調整の結果のよう見えます。この機能はまた、必要に応じて簡単に微調整ができる柔軟性も備えています。
これは、ビデオのアスペクト比を素早く簡単に変えられるスマートな新ツールです。撮影機材がカメラでもスマートフォンでも、素材がInstagramやYouTube用に準備されていた動画でも、ほんの数クリックで必要な作業が完了します。元の動画のアスペクト比やサイズを問わず、それぞれに異なるアスペクト比が求められる多様なプラットフォームに、プロジェクトを迅速かつ簡単に展開できます。
横向き、正方形、縦向き、4×5、9×16などのアスペクト比の切り替え時には、クリップ内のアクションを特定するインテリジェントな処理が行われ、ショットの最も重要な部分を自動的にフレーム内に確保するので、サーフィン、お祭り、旅行などのアクションに富んだ、被写体がよく動くタイプのクリップに最適です。
クリップを複数読み込んだ場合は、Premiere Rushが自動的にそれぞれのアスペクト比を検出します。異なるアスペクト比のクリップが含まれていても、ひとつひとつ手動で調整する必要はありません。出力するアスペクト比を指定したあと、すべてのクリップに対して一気にオートフレームを適用するだけです。
リフレーム処理のカスタマイズをするための調整機能も備えています。オートリフレームがビデオ内のアクションに追従するスピードを、「モーショントラッキング」 メニュー(低速、デフォルト、高速 )から選択できるため、複数のクリップを横断して被写体をフレーム内に収めながら、スムーズで一貫した追従速度でのトラッキングが可能になります。
写真から魅力的なビデオを作成できるパン&ズーム
スマートフォンのカメラロールに撮りためた写真を活用して、もっと豊かなストーリーを表現したいと思うかもしれません。そんな時は写真をビデオに追加してみましょう。新しいエフェクトパネルの「パン&ズーム」 を使えばそれが可能になります。モーションを付け加えて他のクリップとスムーズに繋がるようにできます。
画像のスケールと位置を時間の経過とともに変化させれば、モーション付きの静止画像をクリップに追加できます。まず、一番初めに見せたい画像フレームを設定します。次に画像上のボックスをドラッグして、最終的に見せたい画像フレームを設定します。アニメーションのイン点とアウト点は自由に設定できます。画像をクリップ内に挿入し、パン&ズームを適用すれば、視聴者の注意を画像の特定の箇所に向けることができるため、いきいきとしたストーリーテリングを補強できます。
いち早くお試しください
Premiere Rushの新しいエフェクトパネルには、利用可能なすべての「トランジション」 と、オートリフレームおよびパン&ズームを含むすべての新たな「モーションエフェクト」 が収められています。これらのツールは、デスクトップからモバイルまで、デバイスをまたいで使えます。より細かい編集やトランジションの調整をしてプロジェクトをもっと洗練させたいときは、プロジェクトをPremiere Proに持ち込むこともできます。いずれにせよ、あなたが手に持つモバイルデバイスは、今回のプレビューリリースをインストールすることでかつてないパワフルなデバイスとなるでしょう。
この記事は6月16日に公開されたNew! Effects Panel Coming Soon to Adobe Premiere Rushの抄訳です。