PANTONEの新色カラーパレットで描かれた「5月のマーメイド」
アドビクリエイティブレジデント(執筆当時)の福田愛子さんは、日本のイラストレーター/ミクスト メディア アーティストです。そして、PANTONEの大ファンです。
月替わりのトレンドテーマである “Mermay”(5月のマーメイドアート)に強い印象を受けた愛子さんは、PANTONEとのコラボレーションにより、Pantone Matching System®(パントンマッチングシステム)を利用したイラストを制作しました。
色はストーリーテリングに役立ちます。PANTONEの2020年の「カラーオブザイヤー」はクラシックブルーであったために、水中をテーマにしたイラストにはぴったりでした。Mermayのビジョンに合う色を探していた愛子さんは、PANTONEのFormula Guide(フォーミュラガイド)に収納された294色の新色を見て触発され、繊細なニュートラルカラーから大胆で人目を引く色まで、自身のデザイン美学に合った幅広い色を見つけることができました。
使いたい色に見当をつけた愛子さんは、PANTONE Solid Chips(ソリッドチップス)を使用して、興味を持っていたすべての色を組み合わせ、さまざまなパレット候補を視覚化しました。カラーチップを並べたときの効果を実際に一つひとつ確認し選択肢を絞り込み、最終的に完全に納得できるMermay用のパレットを作成することができました。
愛子さんは、水中のストーリーを表現するカラーパレットを準備するために、Pantone Connect拡張機能(Photoshop、Illustrator、およびInDesignで使用可能なAdobe Creative Cloud用のパントン拡張機能)を使用しました。これから、水中のイラストを愛子さんのように、あるいは、自分のイメージに合わせて表現するカラーパレットをInDesign、Photoshop、Illustratorに作成する方法を紹介します。
1. スケッチを描き終わったら、Pantone Connectを使う準備をします。ダウンロードはここからできます。
2. Photoshop、Illustrator、またはInDesignで「ウィンドウ/拡張子/Pantone」を選択します。
3. いよいよ色を指定します。PANTONEのカラーブックは全てパネル内に収納されています。下の右の画像のように、色の上にカーソルを移動して、パネル下部にあるNew Palette Spaceにドロップします。また、左の画像のように色番号を入力して、色を検索することも可能です。
パレットから色を削除したい場合は、パレットスペース内の色の上に表示される3つの点(メニュー)をクリックして、「Remove Color from Bar」を選択します。
4. カラーパレットが完成したら、色の上に表示される3つの点(メニュー)をクリックして、「Add Color to Swatch」を選択します。すると、色が自動的にCCライブラリに送られます。パレット内のすべての色をライブラリに追加します。
5. ブラウザを開いて、自分のライブラリに完成したパレットが含まれていることを確認します。
6. パレットを他のデザイナーと共有するには、まず、作成したパレットの上にカーソルを移動します。パレット名の右側に3つの点が表示されたらそれをクリックして、「Share/Get link」を選択します。
7. 表示されたダイアログの「Copy Link」ボタンをクリックします。この操作でコピーされたURLをシェアすれば、カラーパレットを共有できます。
このようにPantone Connectを使用すると、最新のPANTONEカラーを使用した独自のカラーパレットを簡単に作成できます。ライブラリのカラーパレットを友人やコミュニティと共有すれば、相手はそのパレットをイラストの制作に自由に使えるようになります。
クリエイティブなエネルギーを解放する絶好の機会です。PANTONEから作成したカラーパレットを共有して、お互いに水中をテーマにした(あるいは好きなテーマを選んで)イラストの制作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
この記事はCreative Resident Aiko Fukuda Teams Up With Pantone for MerMay(著者:Adobe Communications Team)の抄訳です