Adobe Stock、クリエイティビティの可能性を解き放つ新しい無料素材とアーティスト開拓ファンドを発表 #AdobeStock
アドビではクリエイティブカンファレンスAdobe MAXを年次開催していますが、毎年感じるのは、すべての人が「つくる力」を発揮できる環境がいかに大切かということです。今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックをはじめとする異例の事態が続いたため、いっそうその重要性を実感する年となりました。
クリエイティビティはどのような状況にも柔軟に対応できる復元力に富み、そこにはポジティブな変化を引き起こす力があります。クリエイティビティはすべての人が潜在的に持っていますが、その潜在能力を発揮するためには、しかるべきツールと機会を十分に利用できる環境が必要です。
このたびアドビは、誰もがクリエイティビティを発揮し、多様な人々に表現のインスピレーションと発信力を提供することを目指して、2つの新しい施策を開始します。
メージ提供:(左上から右回り)Adobe Stock/Rawpixel.com、Adobe Stock/Good Studio、Adobe Stock/Jeremy Bishop
新しいAdobe Stock無料コレクションで、誰もがクリエイティブに
本日公開の新しいAdobe Stock無料コレクションには、才能豊かなAdobe Stockアーティストたちが厳選した7万点を超える良質な写真、ベクター、イラスト、テンプレート、3D、ビデオ作品が揃っています。鮮やかな写真や魅力的なビデオ、センスのよいアイコンなど、人気のトピックに関する素材の取り扱いも豊富。Adobe Stock無料コレクションの生き生きとした素材を活用すれば、自分史上最高の作品作りに役立つことでしょう。この新しいコレクションでアドビが目指しているのは、誰もが簡単にクリエイティブになれる仕組みを提供することによってコミュニティを活性化し、それと同時に素材を提供するアーティストへの支援をも実現することです。
ストック素材はクリエイターの強い味方です。プロジェクトの活性化、アイデアやコンセプトの迅速な視覚化および提案、著作権のあるコンテンツにオリジナルコンテンツを組み合わせた新しい作品の制作など、クリエイターは様々な場面でストック素材を活用することで処理する案件を増やし、作業スピードを向上させています。現在のコンテンツ制作において、洗練された映像・画像をいかに確保できるかは成否を分ける重要な要素です。予算の縮小やソーシャルディスタンシングの確保など、様々なニーズに対応しながらオリジナル作品を制作するのは簡単ではありません。クリエイターにとって今という時代は極めて厳しい状況だといえるでしょう。
このたびアドビが提供する無料素材は、世界トップクラスの品質を誇るAdobe Stockコレクションから選ばれた信頼できる素材であり、しかも有料素材と同じ商用利用可能ライセンス付きです。Adobe Stockから無料コンテンツのライセンスを取得して利用されている皆さんは、このコレクションの素材についても個人用、ビジネス用、商用のプロジェクトで利用いただくことができます。もちろん素材提供アーティストの権利は尊重されており、道義的な問題はありませんのでご安心ください。
ご利用にあたっては、目的に合った素材を短時間で見つけられるAdobe Stockの検索機能をすべて活用できます。コピースペース、被写界深度、カラーの条件による絞り込みができるほか、お好みの素材をビジュアルサーチ条件としてアップロードし、似た画像を探し出すこともできます。
アーティストの皆さんは大変な労力を費やしてアイデアに形を与え、クリエイティブ素材を生み出しています。その苦労をアドビはよく知っていますから、Adobe Stockは、価値あるコンテンツを生み出したアーティストが確実に対価を受け取れる仕組みで運営されています。アドビが無料素材の提供者をサポートする形でアーティストコミュニティに利益を還元することは、クリエイティブの世界を発展させ続けるための投資であり、道義的に正しいストック素材利用の機会を広げるための投資です。
Adobe Stock無料コレクションの内容をご覧ください。
イメージ提供:Adobe Stock/Rawpixel.com
多様なクリエイターの価値にスポットライトを当てる、Adobe Stock支援プログラムとアーティスト開拓ファンド
現在、ビジュアルの重要性はますます大きくなっています。COVID-19を意識したソーシャルディスタンシングの問題や、肌の色、身体のタイプ、年齢層、人種などが違う多様な出自・来歴を持つ幅広い人々を正確に表現するニーズなどを背景として、多くのお客様が今の現実を踏まえた適切なビジュアルを入手することの難しさに直面しています。
Adobe Stock支援プログラムは、自分のアイデンティティについて考えるアーティストや、過小評価されているコミュニティから生まれるコンテンツを支援する新しい取り組みです。インクルージョンを追求するアドビの考え方にもとづいた具体的な施策として、Adobe Stockは50万ドルの資金を投じて新しいアーティスト開拓ファンドを発足させました。新たなプロダクション企画に取り組もうとするアーティストは、モデルへの報酬、活動スペースの賃貸料、器材調達費用などといったコストの壁にしばしば阻まれます。このファンドは、2021年に40人のアーティストが野心的な新規プロジェクトに着手するための資金として活用される予定です。
イメージ提供:(左上から右回り)Adobe Stock/Rawpixel.com、Adobe Stock/Hero Images、Adobe Stock/Rawpixel.com、Adobe Stock/Artinspiring
アーティスト開拓ファンドは、従来の商業広告において歴史的に過小評価されてきた表現の地位向上を目指し、多様性の広がりの中で多面的に活動する才能豊かなアーティストに、Adobe Stockおコントリビューターとして、実現力と有意義な経済的サポートを提供するものです。
この冬、Adobe Stockはサービス全般に関する8つのテーマを発表します。テーマごとに感情を揺さぶる物語を添えつつ、過小評価されているコミュニティの取り組みを取り上げ、スポットライトを当てるのが狙いです。ファンドによる支援先アーティストの選定にあたって重視される第一の条件は、自身が属する多様な地域的・民族的・生活習慣的コミュニティと結びついたビジュアル文化を正統的に表現する能力があることです。アドビは、このような資質を備えた稀有で特別なアーティストをコミュニティに深く根ざして活動するスペシャリストとして迎え、コラボレーションを展開する考えです。
アドビにとってアーティスト開拓ファンドは、アーティストにクリエイティブ制作および経済的な機会を提供し、彼らのコミュニティの価値に正当な評価の機会を与えることによって、マーケットとの深い断絶を埋めるのが目的です。このファンドを通して生み出されるAdobe Stockのコンテンツは、無料コレクションで1年間独占的に提供されます。私たちは、作り手をサポートしながらコンテンツをできるだけ幅広く世の中に届けることにより、多様性を備えた質の高い映像・画像を利用する手段をあらゆるクリエイターに提供し、そのようなコンテンツが次々に生まれてくる環境づくりを目指します。
Adobe Stock支援プログラムとアーティスト開拓ファンドは11月に開始する予定です。これから詳しい情報をお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに。
ヘッダー写真:Good Studio./ Adobe Stock