アドビ、Adobe Targetの開発者向け新機能を発表、ほぼゼロ遅延のパーソナライゼーションと最適化を実現

by Adobe Comms

Posted on 12-01-2020

消費者が企業とインタラクションするとき、そこには大きな期待があります。たとえそれが、初めてであろうと100回目であろうと、webサイトであろうとアプリであろうと、彼らはパーソナライズされた顧客体験を求めているのです。歴史を振り返ってみると、マーケターの仕事は、適切なコンテンツを適切なタイミングで適切なチャネルを通じて配信することでした。しかし、企業が高まる顧客の期待に応えてデジタル体験を最適化するには、IT、製品、マーケティングの各チーム間の連携を強化するなど、より総合的なアプローチを検討しなければなりません。

本日、アドビは、Adobe Experience Cloudの一部であるAdobe Targetの新機能を発表しました。これは、開発者が簡単に独自のA/Bテストを実行し、顧客にパーソナライゼーションを提供できるようにするものです。新たにデバイス上のルールによるパターンの出し分けを行うディシジョニング機能をサーバー側の問合せをせずとも利用可能になり、開発者はパーソナライゼーション機能をコンテンツだけでなく、製品の機能やリリースにまで拡張することができるようになりました。

これまでアプリなどで機能のテストやフェーズ分けをしたロールアウトなどを行う場合、かなり実装に工夫を行いながら独自の設定を行うことが多くありました。今回の新機能により、開発者は、Adobe Targetを使うマーケティング担当者と協力し、単純なキャンペーンのオファーを出すといったことだけでなく、デバイス上の様々な機能の出し分けなど顧客体験全体を最適化することが初めて可能となりました。例えば、顧客に提示する複数のカートフローやチェックアウトのフロー(マルチステップまたはシングルステップ)の組み合わせをA/Bテストしたり実験したりすることがAdobe Targetを活用し実施できます。また、このような顧客体験にはゼロ遅延の高パフォーマンスが求められます。これはヘルスケア企業の患者ポータルや医療アプリなどにとっても重要であり、今回の新機能ではこの部分も大きくアーキテクチャの改善を行い対応が可能になります。

業界初のハイブリッドディシジョニングアーキテクチャ

デバイス上のディシジョニング機能は、業界初のハイブリッドディシジョニングアーキテクチャ(オンデバイス・エッジ)を採用しており、技術者(製品責任者および開発者)と非技術者(マーケター)のギャップを埋めるものです。このアーキテクチャはAdobe Targetに統合され、マーケター、製品責任者、そして開発者が単一のUIと統合された機能セットで作業をおこなうことができます。オンデバイス-ディシジョニング機能を利用した場合は、出し分けの判断自体をオンデバイス上で実施し機能の制御をしやすい形でのパターンの出し分けを行い、また、従来より提供をしているエッジ機能を利用した場合はレイアウトやプロモーションなどを様々なデータを問合せながら実施していくことが可能です。

オンデバイス-ディシジョニング機能を利用することで、開発者はコードをデプロイした後にリモートで個別の機能を有効化または無効化できる機能フラグを管理し、数分以内にwebサイトやwebアプリケーション上で新機能を展開することができます。例えば、開発者は、ガイド付きショッピングクイズ機能を商品やカテゴリページに組み込むなど、新しい機能を試すことができます。これは、マーケティング部門がwebサイトで実施している他のAdobe Target A/Bテスト(パーソナライズされたオファー、商品のレコメンデーション、特定の Call To Action(CTA)など)と独立並行して実施できます。

さらに、このハイブリッドモデルでは、Adobe Experience Cloudアプリケーションと業界初のエンタープライズプラットフォームであるAdobe Experience Platformを単一の実装で統合することができます。デバイス上のディシジョニング機能により、開発者、マーケター、製品責任者などのユーザーに単一のデータソースを提供し、アナリティクスとパーソナライゼーションソリューション間のレポートがネイティブに統合されていない場合に発生する一般的なばらつきを排除します。

ほぼゼロ遅延のパーソナライゼーションと最適化

マーケティングチームがより敏捷性を重視し、アドビのExperience Edge Network(英語)上で高度な人工知能や機械学習を活用してリアルタイムに1対1のパーソナライゼーションを実現する一方で、開発者や製品責任者は異なるニーズを持っています。開発者が最も関心を寄せているのは、ゼロ遅延を含む製品パフォーマンスと、自信を持って製品リリースに変更を加える能力です。この両方のニーズに対応できるのはアドビだけです。

オンデバイス-ディシジョニング機能により、開発者はサーバーサイドのSDKや機能フラグを介して製品の機能やパーソナライゼーションを実験的に行うことができます。デバイス上の出し分けは安全に、ほぼゼロ遅延で行われるため、webサイトのロード時間は短縮され、顧客体験が向上します。ハイブリッドアーキテクチャによりマーケティング担当者は従来のようにアドビのExperience Edgeサーバーへの呼び出しを介して1対1のパーソナライゼーションと柔軟なコードオーサリングに集中することができます。

柔軟性とセキュリティ

デジタル体験をA/Bテストし、パーソナライズする企業にとって、安全性は非常に重要です。ディシジョニングのロジックが平文で書かれていると、実験戦略が露呈してしまう可能性があります。Adobe Targetは、A/Bテストのコンポーネントを隠し、実験、オーディエンス、そして最適化戦略を全体的に保護します。

アドビは、すべてのコンポーネントを安全に保つ一方で、企業が任意の方法とタイミングで機能を展開できる柔軟性を提供しています。例えば、新しいデバイス上のディシジョニング機能により、企業は新機能の提供を10~20%のオーディエンスに絞ってまず試験し、全オーディエンスに展開する前に修正を施すことが可能になります。また、特定のブラウザ、オペレーティングシステム、位置情報に関する変数、またはロイヤリティのレベル、顧客生涯価値(LTV)などのアプリコンテキスト変数をターゲットとした独自のオーディエンスを作成することもできます。

開発者がAdobe Targetのデバイス上のディシジョニング機能を使い、実験やパーソナライゼーションをデバイス上で、ほぼゼロ遅延でチャネルを横断して提供する方法については、こちら(英語)をご覧ください。

*本記事は、2020年11月18日にAdobe Marketing CloudのAdobe Target担当シニア プロダクト マーケティング マネージャーのジェイソン ヒッキー(Jason Hickey)が投稿したブログの抄訳版です。

Topics: デジタルトランスフォーメーション, 顧客理解とデータ活用, パーソナライズ

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