制作の舞台裏:Chi Jihan #AdobeStock

by Adobe Stock Japan

Posted on 02-03-2021

今回の「制作の舞台裏」シリーズでは、Adobe StockDimensionを使用して驚きの作品を生み出している注目のアーティストに迫ります。最近では幾何学的街並みから、抽象画ミニマリストデザインに至るまで、様々なアーティストが3Dを活用して自分ならではのクリエイティブな表現を探求しています。今月は、Chi Jihan氏によるユニークなテクニックをご紹介。3つの楽しいイラスト入りモーションシーンを作成する過程をご覧いただきます。

Jihan氏はアジア出身のアーティスト兼モーションデザイナーです。映画やテレビ制作の業界で豊富な実務経験があり、現在はフィリピンでクリエイティブディレクターとして活動しています。仕事の中心はマーケティングとブランド開発ですが、仕事でもプライベートでも新しいツールとワークフローを常に模索し、使いこなせるクリエイティブツールを増やすことに余念がありません。今年、Jihan氏はAdobe Stockの3DモデルをDimensionで活用できることを発見。それを自身のワークライフ環境の変化と結び付け、素材とツール、そして自身の日常からインスピレーションを得たユニークな作品を制作しました。

この記事では、Jihan氏が制作を始めて作品を完成させるまでの経緯について、ビジョンを実現するためのヒントを交えながらご紹介します。

ヒント1:3D素材を使用して物語を立ち上げる

Chi Jihan作:『Laundry』

Jihan氏は、自身の作品作りに役立つリソースを常に探しています。このシリーズの制作は、自宅の一コマを描写するために使用する3D素材をAdobe Stockで検索するところからスタートしました。世の大多数の人と同じく、Jihan氏も家で過ごす時間が大幅に増えたため、平坦な日常生活をもっと充実させることはできないだろうかと考えていました。そんな中、洗濯機洗濯かごなど、無料で使用できるモデルを発見。それがきっかけとなって、今回制作したアニメーション作品シリーズの足掛かりとして使用できる様々なモデルを調達できました。その後、イス、ソファー、テレビなど、アイデアを膨らませるのに必要なすべての素材がひととおり揃います。

Adobe Stockで理想の3D素材を検索

ヒント2:カスタマイズして簡潔なスタイルに落とし込む

Chi Jihan作:『Television』

このプロジェクトで特に楽しかったパートは、マテリアル、照明、カメラアングルをDimension内で実験したことだそうです。Jihan氏はシーンごとに異なるパステルカラーパレットを活用し、マットな質感で粘土のような仕上がりにしたいと考えていました。そこでDimensionのアセットパネルから「マット」のマテリアルを選択し、各モデルの全体に単色を適用。すると思った通りの見栄えに仕上がりました。明るい緑のイス、ピンクのテレビ、青い洗濯機など、オブジェクトごとに個別のスタイルを持たせつつ、それらのマテリアルを使用して3つのシーンをつなぎ合わせました。アセットが完成し、構図を調整した後は、照明をカスタマイズしてソフトシャドウ効果を適用。正面のカメラアングルで最終的なシーンをレンダリングしました。

Adobe Dimensionでマテリアルとテクスチャをカスタマイズ

ヒント3:説明的要素を追加する

Chi Jihan作:『Couch』

3Dレンダリングが完了したら、いよいよイラスト、アニメーション、サウンドを結合します。DimensionのPSDを利用し、Photoshopのオブジェクト選択ツールを使用すると、シーン内の各要素を簡単に分離できました。例えば、洗濯機と洗濯かごを選択し、マスクして『Laundry』の背景からいったん隠し、イラスト用の作業エリアを確保します。このテクニックを使用して、風に吹かれる植物のような手描きの小さなイラストを組み込み、Photoshopのオニオンスキン機能を使用してフレームごとに作業していきます。そうすることで、デザインに対する自身の美学を3つの作品に反映させながらも、それぞれのコンポジションでユニークなディテールを作り込むことができました。仕上げとしてそれぞれの作品をPremiere Proに読み込み、テレビやオーディオトラックの雑音などのエフェクトを追加しました。

オブジェクト選択マスクを使用した作品の仕上げ

新しい作品を制作する時間を確保するのは簡単ではありませんが、Jihan氏はインスピレーションを見つける方法を常に模索し、在宅時間が増える毎日を乗り切っています。普段の日常生活に潤いをもたらすため、オブジェクトを使用して様々な実験をおこない、日常の中に潜むクリエイティビティを発見しようとする氏の試みは、世界を新しい角度で見る良いきっかけになったことでしょう。「周りを見渡して、興味を引くものを探してみましょう」と、Jihan氏は勧めています。

Chi Jihan氏のその他の作品は、こちらでご覧いただけます。

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この記事は2020年11月12日にKimberly Potvinにより作成&公開されたBehind the Scenes with Chi Jihanの抄訳です。

ヘッダー写真:Laundry by Chi Jihan.

Topics: Stock, クリエイティブ, デザイン, 映像

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