2021年を最高にクリエイティブな年にするPhotoshopの6つの新機能

クリエイティブな作業を効率化するPhotoshopの新機能を使って時間節約とよりスマートな働き方を実現しましょう。

すでに2021年は始まっています。そして、クリエイティブに対する需要はますます高まりを見せています。もちろんクリエイティブの可能性に限りはありませんが、それでも、完璧な仕事を確実に行うには多くの時間がかかります。

クオリティを犠牲にせずに作業を効率化したいという人々には良いニュースがあります。2020年のAdobe MAXで公開されたPhotshopの最新機能は、プロジェクトの作業時間を短縮し、よりスマートに働くための新しい手段です。(しかも、よりクリエイティブに働くことを可能にします!)

これらの新機能は必要な作業を予測して、作業プロセスをスピードアップするよう設計されています。Photshopチームはユーザーからのフィードバックに耳を傾け、結果の品質を維持しつつ、柔軟かつ素早く使える機能を目指しました。

それでは、2021年のワークフローを合理化する6つのPhotoshopの新機能を紹介しましょう。

1. ライブシェイプ

属性パネルからライブシェイプを調整できるようになりました。シェイプの色、形状、サイズ、回転などの操作を簡単に行えます。特に便利な点は、それらの操作をすべてマウス操作だけで行えることです。何回もシェイプを描いては消してを繰り返す、トライ&エラーはもう必要ありません。さらに、ライブシェイプに対応した三角形ツールも提供されています。これを使えば正三角形を一瞬で描画できます。

2. パターンプレビュー

従来であれば、もし繰り返しパターンをつくりたければ、パズルのように部品を組み合わせて、手作業で継ぎ目が無くなるように配置を調整していたことでしょう。新しいパターンプレビューツールを使うと、パターンが繰り返し配置されたときの見た目、さらにパターンを調整した時の変化をリアルタイムで確認できます。

この機能は、布地用のパターンを制作していたテクスチャーデザイナーとのミーティングから生まれました。Photoshopチームは現場のデザイナーがPhotshopで作業する様子を収録した数時間の録画を観察し、彼らの作業ステップを分析して、時間節約のための解決策を実装しました。この機能は、他のデザイナーの時間節約にも使えるはずです。

パターンプレビューは、表示/パターンプレビューから利用できます。

3. 髪の毛を調整

数年前のことです。ホッケーチームのサンノゼシャークスで写真のレタッチを担当している人々が聞かせてくれたのは、彼らがチームのプレーヤーの髪の毛から氷を取り除くために恒常的に丸一日費やしているという話でした。プレー中の選手の動きをとらえた写真を、別の背景と組み合わせて使うことが目的です。この会話の行きついた先が、新機能の「髪の毛を調整」ツールです。この機能は、領域内の被写体が選択されていると、背景と髪の毛を分離する専用のアルゴリズムを使用して、クリックひとつで自動的に髪の毛の選択を調整します。ブラシを使って自分の手で境界を調整するために費やしていた何時間もの作業を省略できるツールです。

この機能は、選択とマスクワークスペース上部のオプションバーにあるボタンをクリックして利用します。

4. スマートオブジェクトのリセット

この機能は他のデザイナーと共同で作業している時に特に便利です。引き継いだPSDファイルにスマートオブジェクトが使用されていたとき、オブジェクトに行われた調整(たとえば縮小されたのか、回転されたのか)を判断するのが困難な場合があります。最新のPhotshopは、スマートオブジェクトに対して行われたすべての変更を検知できます。その上、アセットを元の状態に戻すことも可能です。これを利用すれば、元のアセットの向きと大きさを失うことなく、好きなだけさまざまなバリエーションを試せます。

スマートオブジェクトが変更されている場合は、属性パネルの下部に変形のリセットが表示されます。スマートオブジェクトレイヤーを右クリックして変形のリセットを選択することもできます。

5. 空を置き換え

もしもとても美しい場所に間違った時間に来てしまったとか、たまたま天候が悪かったとか、あるいは、単純に雷雲やまぶしい太陽の背景で写真の雰囲気を変えたいときは、新しい「空を置き換え」機能の出番です。以前なら、空を選択して削除し、新しい空と組み合わせてから、境界線をきれいに調整して色合わせをするのに30~60分くらいかかっていたかもしれません。ですが、いまや数クリックの操作だけで、オリジナルの空から別の空へと置き換えることができます。その際、選択した空に合わせて画像のカラーも自動的に調整されます。

この機能は、編集/空を置き換えで利用できます。

6. クラウドドキュメントのバージョン管理

クラウドドキュメントの「バージョン履歴」は、過去にドキュメントに行われた変更にアクセスできる機能です。バージョン履歴ツールを使うと、保存された時間およびサムネイルを確認して、必要なバージョンをダウンロードできます。誰かに数日前の状態に戻すよう言われたときに、これがどのくらい役に立つか想像してみてください。ファイル保存は自動的に行われるため、うっかり保存し忘れる心配もありません。この単純なバージョン履歴の機能は、ワークフロー全体を変えてしまう可能性を秘めています。

クラウドドキュメントにアクセスするには、Photshopのホーム画面でクラウドドキュメントタブを選択します。

この記事では6つの時短に役立つ機能を紹介しましたが、これらだけがPhotshopの新機能ではありません。その他の最新機能については、Photoshopの新機能をご覧ください。Photshopの製品情報はこちらのページからご覧になれます。2021年は、より効率的なワークフローを使いこなしてよりクリエイティブな一年にしましょう!

この記事は6 new photoshop features to make 2021 your most creative ever(著者:Rosa Merced)の抄訳です