印象的で感情を揺さぶるコラージュを Adobe Photoshop でつくる方法

熟練したイラストレーターEwelina Karpowiakがコラージュにより印象に残る表現をつくるヒントと、コラージュづくりに役立つPhotoshopの使い方を紹介します。

By akihiro kamijo

Posted on 04-14-2021

コラージュは古くから存在する芸術形式で、Photoshopをはじめとするデジタル画像編集の能力を持つツールのおかげで、最近改めて脚光を浴びるようになった芸術的な表現です。

コラージュ制作に関して、私 Ewelina Karpowiak が個人的に最も気に入っている側面は、異なる世界の要素を組み合わせて調和させ、複数の異なる意味をひとつにまとめ上げることにより、全く新しい表象が生まれる可能性があるという点です。

しかし、あくまでそれは一個人の意見です。コラージュアーティストの中には、このテクニックが可能にする「シャドウゲーム」を好んでいる人たちもいます。彼らはシェイプとテクスチャを組み合わせて3Dのように見えるイラストレーションをつくり出します。まるで画面から飛び出てくるかの如き表現です。私には、完璧なコラージュのつくり方を説明することはできませんが(それが制作者のコラージュに対する好みや制作する目的に大きく依存するものであるため)、コラージュに着手するのに役立つヒントや、スキル向上のアイデアを提供することはできます。私の意見では、Photoshopはそのために最適なデジタルツールです。

Photoshopのペンツールはコラージュ制作の一番の味方

私のコラージュへの挑戦は数年前に始まりました。当初は熱心に取り組んでいた趣味でしたが、今では愛してやまない仕事になっています。私のビジネスパートナーでもある妻は、アナログのコラージュを制作していたのですが、それが私を触発し、同じような手法で(ただしデジタルで)何かをつくりたいという気持ちにさせました。私はすぐに、それがとても楽しいことであると理解しました。描いたり塗ったりは得意でしたが、紙とハサミはまったく私の領分ではありませんでした。それで、デジタルのコラージュだけに注力しようと決意しました。

そしてすぐにPhotoshopのペンツールに出会いました。この記事を読んでいるあなたも今すぐ使うべきです!これは本当に役立つツールです。画像の境界線をなぞり、いつでもペンツールの線を選択して調整したり操作することができて、そのため間違えて選ぶつもりのないものを選んでしまうかもしれないと心配する必要がないのです。切り抜き全体のプロセスはずっと素早く、しかもより正確になりました。切り抜きたいオブジェクトの形に合わせて線をカーブさせて自在に調整できるからです。

ペンツールの上手な使い方を学ぶ最適な方法は、ごく単純な形状を扱ってみることです。たとえば文字の「s」は練習に最適でしょう。この文字を完璧こなせるようになったら、コラージュに使う要素の切り抜きを始めましょう。その時にとても役立つもうひとつのツールがマジック消しゴムツールです。このツールは素早く背景を消すことができます(しかも滑らかに境界を分離します)。ペンツールほど精密ではないため、詳細が目に触れることになる大きな作品を手掛けている時には注意が必要ですが、それでも便利なことには違いありません

これらの切り抜きに関わるすべての作業が時間のかかるものかもしれません。それでも、その努力に十分に見合うものです。切り抜く要素を自身の手で扱うという行為が、アナログなワークフローの感覚を与えてくれます。私はそれが大好きです。

ひとたびこの工程の詳細を学べば、手順はごく単純で理解しやすいものだと分かるでしょう。要素を切り抜く方法には多くの選択肢があります(時間がかかる精密な方法から、簡単で手早くできるものまで)。どれを選択するかはあなた次第です。間違った選択というものはありません!コラージュにおいて最も大切なことは、要素を自由に切り抜いて、それを組み合わせる作業を楽しむことです。実際、これは制作プロセス全体の中でもっとも楽しいステージです。

正しい素材の選び方とライセンスの確認

一旦ペンツールの使い方をマスターすれば、コラージュ制作の準備としてはもう十分です。複雑なものをつくる場合も、ミニマリストなものをつくる場合も、コラージュ制作は複数のステージからなるプロセスですが、正直に話すと、制作プロセス全体の中で、もっとも重要なのはアイデアにぴったりと合う画像を見つける段階です。時には、使いたいと思う画像が、そのために撮影に行かない限り現実世界には存在しないこともあります。また、見つけた画像のライセンスが不適切である(つまり使うことができない)場合もあります。

使用したいと考えている画像のライセンスを確認することはとても大切です。大手サイトでさえ、使用している画像のライセンスを確認していないケースはよくあります。Webサイトに「すべての画像は自由に利用できる」と記載されていたとしても、それが事実と異なる場合さえあります。もし知的所有権を侵害する画像を使用してしまったら、その責任を負うのは自分です。それは高くつくことになるかもしれません。ストックフォトの利用は、この問題を回避する最適な方法です。たとえば、Adobe Stockには2億点以上の高品質でロイヤリティーフリーの写真やイラストや動画が公開されています。

コラージュは自己表現のための限界のないツール

私にとってコラージュは常にワクワクする、時には感動させてくれるものです。コラージュはグラフィックデザインの持つ力を十分に示してくれます。気になるオブジェクトを見つけたら、それらを使って全く新しい、そして心に響くストーリーを語ることができるのです。コラージュによる表現の可能性には限界がありません。Photoshopの基本ツールを使いこなせるようになれば、想像したものすべてを形にすることができるでしょう。

私の意見では、技術を磨くのに最適な方法は、とにかくつくり続けることです。コラージュのテクニックを磨くよう努力し始めてから何年も経ちましたが、これまでPhotoshopの新しい使い方を何度となく発見してきました。だからといって私がツールの達人だと言うつもりはありませんし、私の知らないもっと早くてもっと正確な切り抜き方もあるでしょう。ですが、それは私が明日学べるスキルかもしれません。コラージュに関して、不可能なことは何もないのです。

この記事はHow to create collages in Adobe Photoshop that create impact and stir emotions(著者:Ewelina Karpowiak)の抄訳です

Topics: クリエイティブ, デザイン,

Products: Photoshop,