アドビジャパンの新社長・神谷が世界デジタルサミット2021で語った「ポスト・ニューノーマルの創造性あふれる働き方」とは

アドビ株式会社 代表取締役社長の神谷知信が、「世界デジタルサミット2021」(主催:日本経済新聞社、総務省)のパネルディスカッション「ポスト・ニューノーマル時代のワークスタイル」に登壇しました。

世界デジタルサミットのパネルディスカッションの様子

By Adobe Comms

Posted on 06-22-2021

2021年4月にアドビ株式会社 代表取締役社長に就任した神谷知信が、6月8日(火)にオンライン開催された「世界デジタルサミット2021」(主催:日本経済新聞社、総務省)のパネルディスカッション「ポスト・ニューノーマル時代のワークスタイル」にパネリストとして登壇しました。

世界デジタルサミットに登壇する神谷

©日本経済新聞社 6/7-8開催 世界デジタルサミット2021

今回の世界デジタルサミット2021では、「—ポスト・ニューノーマル ~ レジリエントな社会を目指して—」をテーマに、ビジネスやITインフラ、モビリティ、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)、そして未来の社会がどのように変化・進化していくのかについて、それぞれの分野に造詣が深い有識者や経営者による活発な議論が展開されました。神谷が参加したパネルディスカッションは、コロナ禍でデジタル技術を活用した新しい働き方が根付きつつある今こそ、「コロナ後の未来にどのようなワークスタイルが求められるのか、真剣に考えるべき」という問題意識の下で行われたものです。日本経済新聞社 客員編集委員の関口和一氏がモデレーターを務め、パネリストとして神谷のほか、シナモン 代表取締役社長 CEOの平野未来氏、セールスフォース・ドットコム 代表取締役会長 兼 社長の小出伸一氏、Box Japan 代表取締役社長の古市克典氏、リンクトイン 日本代表の村上臣氏の5名が参加し、ポスト・ニューノーマル時代の働き方についてそれぞれの見解を述べました。

社会活動はデジタルにシフト、「コンテンツ」と「データ」でより高品質なデジタル体験を実現

新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、アドビが勤務形態を完全リモートワークに切り替えたのは2020年3月のことでした。この1年以上の活動を振り返り、神谷は「デジタルが生活や仕事の中心になってきていると感じています」と話します。

日々の生活でいえば、消費活動がデジタルに移行し、それに伴いデジタルコンテンツの数も飛躍的に伸びました。また消費の主軸がデジタルに移ったことで、企業はデジタルを中心に事業を急速にシフトせざるを得なくなっています。

「アドビは2012年より『世界を変えるデジタル体験を』というビジョンを標榜していますが、今こそ本当に『デジタル』と『体験』が重要になっています。私たちアドビは、クリエイティブ活動を支援するAdobe Creative Cloud、文書業務のデジタル化を支援するAdobe Document Cloud、そして企業のマーケティング活動などバックエンドのデジタル体験を支えるAdobe Experience Cloudの3つのソリューションで世界中のユーザーが最高のデジタル体験を実現できるように支援しています」と神谷は説明します。

そんなアドビの強みは、コンテンツとデータの両輪を駆使し、最高のデジタル体験の企画・制作から最適な層への配信まで、一気通貫でサポートできることです。「デジタル体験をきちんと届けるには、最高のコンテンツが必要です。それが最高の体験になるには、タイムリーに適切なターゲットに届けることが大切であり、これらすべてを推進することで、デジタル社会に貢献していくことがアドビの事業です」(神谷)

2020年3月より、アドビは全世界で完全リモートワークに移行

さまざまな社会活動でデジタル化が進んでいますが、特に大きく変わったのがワークスタイルです。モデレーターの関口氏から提示された「コロナ禍によって働き方はどのように変わり、生産性やビジネスに何をもたらしたのか」という問いに対し、神谷は次のように答えました。

「アドビでは昨年3月より、全世界のオフィスで完全リモートにシフトしました。社員とその家族の健康が第一であり、経営トップの強いリーダーシップの下、安全にリモートワークを推進できたことは結果的に非常に良かったと思います。当初はお客様とのミーティングや社員とのコミュニケーション等、懸念もありましたが、今の状況を見ると生産性も上がっており、ポジティブな面が多かったと実感しています」

生産性が向上した理由としては、通勤の必要性がなくなったことで効率的に時間を使えるようになったことや、早朝業務を推進することで海外との会議がしやすくなったこと、そして「現職に就任したのが4月で、その後お客様への挨拶回りとして数十社の方々とリモートでお会いできました。リモートが浸透するに連れて、オンラインでの顔合わせが当たり前となり、効率的にお会いできる機会が増えたと捉えています」と神谷は説明します。

「とはいえ、社員が出社しない状況は、心配になりませんか」という関口氏の質問に対し、神谷は「そこは最も心配した点でした」と認めたうえで、アドビの取り組みを次のように話しました。

「まず社員の健康が第一なので、3週間ごとに金曜日を休日に設定しているほか、リモート会議は参加人数が多くなりがちなので、なるべく人数を減らして生産性を上げる工夫をしています。基本的には、なるべく少ない人数で社員とコミュニケーションを取ることが前提で、部下との1on1を大切にしていますし、ビデオをオンにしたくない』等の個別の要望がある場合はカスタマイズした形でコミュニケーションを取ることが大事だと考え、それを実践しています」

これからの働き方は、自分の創造性を発揮できる、より自由な形に

パネルディスカッションでは、一律にリモートワークを進めるのではなく、職種別や業種別、業務内容別に生産性をデータで評価し、それぞれに合った働き方をデザインすることの重要性が言及されました。その一方、そうした形で働き方が多様化すれば、脈々と続く終身雇用制・年功序列・新卒一括採用といった日本独特の採用方法や働き方と、どのように折り合いを付けていくかという課題も生じます。

関口氏から「日本企業は雇用制度や一括採用を守り通すことが美徳とされており、多様性を求めるのは難しいのでは」という問題が提示され、「日本型の雇用・働き方から、職種ポストありきで採用戦略を考えるジョブ型へのパラダイムシフトが必要になる」との意見も出されました。

神谷はこのテーマに対し、「どちらがいいというより、どちらも選択できる時代になると考えています」と意見を述べました。

世界デジタルサミットに登壇する神谷

©日本経済新聞社 6/7-8開催 世界デジタルサミット2021

「企業の立場としては、どのようなフィロソフィーで仕事をし、社員に何を期待しているのかをしっかり伝え、それを働き手が比較検討して選べるようになる、より広く自由に選択できる環境づくりこそ、いま最も必要だと感じています」と神谷は話し、そのうえで「いまの働き方から、完全に元には戻れないと思います。少なくともアドビでは、全世界の状況を見ながらリモートワークを継続していくことは間違いないと思いますし、そこでより重要になってくるのがクリエイティビティだと考えています」と述べました。

そして将来の働き方については、「アドビではクリエイティビティという言葉を重要視していて、個々が創造性をもって自分のスタイルを尊重して働く、そういうインフラ作りを社員に提供していきたいと思っています。いろいろなアイディアがあり、自分の創造性を発揮できる職場を作っていくことが、優秀な社員が集まるうえでも重要になると思っており、そこを継続・強化していきたいと感じています」と今後の方向性を示し、パネルディスカッションは終了しました。

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