MAX Challenge グランプリ決定!応募総数は335作品
Adobe MAXのロゴを「心、おどる、デジタル」をテーマに自由に制作するMAX Challengeに335作品の素敵な作品が集まりました。
今年はオンラインで開催した Adobe MAX Japan のロゴデザインコンテスト「MAX CHALLENGE (マックス チャレンジ)2021」。今年は「グラフィック部門」「モーション部門」「クリエイティブ川柳部門」の3つの部門で、「心、おどる、デジタル」をテーマに作品を募集し、総勢335作品が集まりました。ご応募いただいたクリエイターのみなさま、ありがとうございました!
審査員は3名の素晴らしいクリエイターに作品を見ていただきました。まずは、その3名の審査員をご紹介します。
グラフィック部門審査員 - 佐々木 俊さん
グラフィックデザイナー/アートディレクター
1985年仙台生まれ。2010年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
2016年AYOND(アヨンド)を設立。2020年JAGDA新人賞受賞。これまでに、詩人・最果タヒの『夜空はいつでも最高密度の青色だ』等の著書や展示環境のデザイン、東京国立近代美術館『デザインの(居)場所』宣伝美術、秋田市主催『200年をたがやす』展覧会グラフィックなどを担当。参加展示として、2018年太田市美術館・図書館『ことばをながめる、ことばとあるく―詩と歌のある風景』がある。
モーション部門審査員 - 真鍋 大度さん
アーティスト、プログラマ、DJ
2006年Rhizomatiks 設立。
身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、様々な領域で活動している。
クリエイティブ川柳部門審査員 - 阿部広太郎さん
それでは、各部門のグランプリと次点作品の発表と、作品に対する特別審査員によるコメントを紹介させていただきます。
グラフィック部門
計159作品が集まりました。気になる方は#AdobeMAX #グラフィック部門でBehance、InstagramまたはTwitterで検索してください!
グランプリ作品
みどりかわともこ さん
https://twitter.com/artomo1E/status/1447576190785519622
審査員 - 佐々木 俊さんのコメント
画面内の情報量の多さで攻める作品が多く、全体的に似た印象がありました。
しかしこの作品は顔の正面どアップ!というシンプルな構成、平面的な描画アプローチが目を引きました。ビー玉のような透き通った瞳の表現が良いです。色数の絞られた色彩設計も巧みですね。
意図しているのかはわかりませんが、MAXロゴの三角形の部分を鼻の形と重ねているのもささやかながら効果的だと思いました。
次点作品
Hinagikuさん
https://www.behance.net/gallery/128987793/New-Generation-MainBoard
審査員 - 佐々木 俊さんのコメント
たしかに電子部品や基板を見ると「心、おどる」よなぁ笑!と思いました。ドラマチックな見せ方になりがちなお題でしたが、これはそれとは正反対の静的な見せ方で、なおかつモチーフの選びが秀逸ですよね。MAXロゴも無理なく絵の一部になっています。これはいったいどんな装置なんだろう?と想像が膨らみます。
モーション部門
計43作品が集まりました。気になる方は#AdobeMAX #モーション部門でBehance、InstagramまたはTwitterで検索してください!
グランプリ作品
レンチキュラー天野 さん
https://twitter.com/lenti_amano/status/1447414473665310720
審査員 - 真鍋 大度さんのコメント
グリッチエフェクトが標準化され、プラグインとなり誰でも扱えるツールとなりましたが、本作品ではデジタル、アナログを組み合わせたグリッチの表現が新鮮でした。
次点作品
MayustaT さん
https://twitter.com/MayustaT_/status/1443875385364533250
審査員 - 真鍋 大度さんのコメント
気持ち良い色、小気味良いモーション、何度も見てしまうiPhone 13を使った遊び心のあるループ。お見事です。
クリエイティブ川柳部門
計113作品が集まりました。気になる方は#AdobeMAX #クリエイティブ川柳部門でBehance、InstagramまたはTwitterで検索してください!
最優秀作品
もいじーちゃん さん
https://twitter.com/mamachan_c/status/1446365949330747393
審査員 - 阿部広太郎さんのコメント
物理学者のニュートンが17世紀、ペストが流行した時に、大学の休校期間を「創造的休暇」と解釈したというエピソードが好きです。私たちが過ごしているコロナ禍はたくさんの創り手と、新たな創造を生んだと思います。参戦する人が増えれば増えるほど、お互いに刺激を送り合い、ものづくりは活気づいていく。渦中を前向きに捉え、その先を感じさせるこの川柳は「心、おどる、デジタル」を象徴すると感じました。グランプリ、おめでとうございます!
優秀作品
カズシフジイさん
https://twitter.com/kazushi_fujii_/status/1443736376550178832
審査員 - 阿部広太郎さんのコメント
ああ、あるなあ…と感じた後、ふと我に返りました。もしかしたらこれは、クライアント側というより、創り手に共鳴する思いなのではないかな、と。締め切りまで全力を尽くす。締め切った後にも、細かいところが気になって修正したくなる。さらに良くするために、1点でも表現の点数を上げるために、最後の最後まで、いや、最後を過ぎてもうアウトというところまでもがいて取り組んでしまうすべての人が報われると良いなと思い選ばせて頂きました。
優秀作品
おきくさん
https://twitter.com/okikusan_ver01/status/1447184097843965957
審査員 - 阿部広太郎さんのコメント
もしかしたら僕だけかもしれません。お気に入りのフォントで文章を書いているとテンションが上がるんです。企画書も気合を入れて仕上げることができます。フォントは創作の相棒。知れば知るほど、自分の表現の幅が広がっていくような気がします。「フォントあて」をしちゃう感覚、本当にわかります。「この書体は何かな?」そう思うだけで、日々の景色が変わってきます。フォントを愛する人が増えたらなと思い選ばせて頂きました。ちなみに僕は、A1明朝が好きです。
最後に
今年は335作品の素晴らしい作品が集まりました。惜しくも受賞を逃した作品の中にも、グランプリになってもおかしくない作品がとても多くありました。
来年 MAX Challenge を開催する際も、ぜひ作品を応募してください!また皆さんの素敵な作品を見ることができる日を楽しみにしています。