IBM、ビジネスの成長を加速させるためにAdobe Experience Cloudを活用

IBM power ranking on a phone screen.

IBMは110年以上にわたり、あらゆる産業でイノベーションの原動力となってきました。磁気カードストリップや製品バーコードから、人工知能や量子コンピューティングの進歩に至るまで、同社は企業が変革し、変化する消費者のニーズに応えられるよう支援してきました。デジタルエコノミーが拡大する中、インパクトのある新製品や顧客体験を提供するために、企業はIBMのハイブリッド型クラウドコンピューティングを活用しています。 この分野の拡大はソフトウェア事業の勢いを牽引し、2021年第4四半期のIBMソフトウェア部門は8.2%の成長を遂げました。

この成長を加速させるため、IBMは金融サービスから消費財、政府機関やヘルスケアに至るまで、あらゆる業界における企業と顧客との関わり方を、Adobe Experience Cloudを活用して再構築しようとしています。アドビのエンタープライズ向けアプリケーションの採用により、同社は組織全体でコンテンツとデータの統合を強化し、アカウントベースのマーケティングを通じたインサイトのアクティベーションが可能になります。加えて、コラボレーションと業務効率を促進する作業管理プラットフォームのAdobe Workfront を導入することで、IBMの従業員の潜在能力を引き出すことも目指しています。

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パートナーシップの拡大

今回の提携は、デジタルを核に組織の結びつきを強化する、アドビとのパートナーシップを拡大するものです。IBMはもともと、顧客中心主義の実現や優れたデジタル体験の提供にコンテンツとデータ基盤の確立が不可欠であると理解していました。事実、コンテンツの保存、アクセス、再利用は組織全体で合理化されており、飛躍的な進歩を遂げています。以前は3日かかっていたランディングページの開発が、今では1時間以内で可能です。

今回の新たな取り組みにより、マーケティングチームの頭脳として機能するAdobe Marketo Engageに、IBMと顧客との何億ものインタラクションがフィードされることになりました。Marketo Engageは、アカウントベースのアプローチを推進し、個々の担当者のみならずチーム全体として顧客にエンゲージすることを可能にする製品で、IBMはアドビとの協力により、データドリブンな顧客エンゲージメントの強化を目指しています。サポート、セールス、マーケティングなどの部門を横断して統合された顧客インサイトと、顧客が発するシグナルをリアルタイムで組み合わせることで、ランディングページからEメールキャンペーンまで、最もインパクトのあるインタラクションが提供できるようになります。これは顧客があらゆるデジタル接点でより適切で魅力的な体験が得られるようになり、より直感的かつダイレクトなインタラクションが可能になることを意味します。

IBMはまた、Adobe Experience Cloudに含まれる数々のエンタープライズ向けアプリケーションに加え、Adobe Workfrontも導入しました。このプラットフォームは、IBMの従業員や関係者がより効率的に共同作業を行い、急速に変化し続ける顧客や市場の需要に対応できるよう支援します。具体的には、さまざまなタスクの承認やリクエストに関するワークフローを自動化しながら、関係者全員が単一の画面を共有してマーケティングキャンペーンの実施に必要なコラボレーションや作業を行うことができます。また、組織全体の可視性を高め、各チームが一貫性のある最適なコンテンツと体験を提供できるよう支援します。

IBMのExperience Engine担当バイスプレジデントであるアリ シャンキン(Ari Sheinkin)氏は、次のように述べています。「業界を問わず、企業はデジタルエコノミーにおける自らの価値を再定義する必要に迫られており、この変革をより迅速かつ効率的に実現するクラウド技術ならびにAI技術をIBMに求めています。お客様はこれまで以上の期待を当社に寄せており、優れたオムニチャネル体験を提供することは、私たちのブランドとテクノロジーに対する信頼につながります。Adobe Experience Cloudは、深いインサイトを提供するアプリケーションと、パーソナライズされた顧客体験を大規模にオーケストレーションする能力を備えており、この取り組みにおける重要なパートナーです。」

*本記事は、アドビが2022年3月15日に投稿したブログの抄訳です。