アドビはFigmaを買収する意向を表明しました。共同クリエイティビティは新時代へ

本日はアドビとFigmaの両チームにとって、統合の計画を発表する重要な日となりました。この決定の背景となる「理由」、そしてこの決定がそれぞれの製品とコミュニティにとって何を意味するのか、いかにエキサイティングなことなのかお伝えしたいと思います。

アドビは、写真、画像、イラスト、ビデオ、アニメーション、3D などのデジタル体験を世界に提供することに情熱を持った企業です。アドビ社内でのイノベーションであれ、素晴らしいチームやテクノロジーの買収であれ、私たちは一貫して、あらゆるクリエイティブな分野を加速させ、すべての人にストーリーを伝え、アイデアを表現する力を与えたいと願ってきました。

私たちは長年にわたり、クリエイティビティという行為がダイナミックで、常に変化していることを常に思い起こさせてきました。今日も例外ではありません。

クリエイティビティは共同作業で行われるようになり、日常生活の多くがウェブやモバイルアプリケーションの中で行われるようになったため、プロダクトデザイナーはウェブブラウザ上で関係者と一緒に作業することを好むようになりました。

その結果、強力なデザインシステムと豊富で拡張可能なエコシステムによって支えられる、ユニークで規律のあるコラボレーションによるプロダクトデザイン手法が台頭してきました。

Figmaは、新世代の稀有なチームです。彼らは、早くからブラウザに注目し、人々がコラボレーションするための全く新しい手法を提供しました。彼らは、プロダクトデザインが単なるツール以上のものであることを最初に認識し、それが関係者全員のブレーンストーミングから始まり、本質的に複数人でウェブベースで進められ、洗練されたデザインシステムと分析能力を必要とすることに気が付きました。そしてブラウザがリッチなデザインの表示画面になりうること、真のマルチプレイヤー・ユーザー体験がプロダクトデザイナー、プロダクトデベロッパー、その他のステークホルダーに大きな利益をもたらすことを証明してきました。

私たちのチームは、中核となるクリエイティブテクノロジーにおける素晴らしい専門知識と、ウェブベースのコラボレーションアプリケーションのためのプラットフォームを共同で提供します。この組み合わせにより、以下の3つの領域でより良い製品提供する機会を得たことになります。

プロダクト・デザインの進化

アドビの画像、写真、イラスト、ビデオ、3D、フォント技術の強力な機能をFigmaプラットフォームに導入することで、デザイナーからプロダクトマネージャー、開発者に至るまで、製品デザインプロセスに関わるすべてのお客様に恩恵をもたらすことができます。Figmaのコミュニティは、最終的に、アイデア出し、画面レイアウト、インタラクションデザイン、コンテンツ編集にわたる連続的なユーザー体験を実現し、プロダクトデザイナーとその関係者が、まったく新しいレベルで活動できるようになります。

ウェブにおける共同クリエイティビティの新時代を定義する

アドビのテクノロジーとFigmaのプラットフォームは、プロダクトデザイン以外のクリエイティブ・セグメントを一新する発想も可能にします。私たちが力を合わせれば、画像、写真、イラスト、ビデオ、3Dの未来を、これまで以上にアクセスしやすく、よりコラボレーションしやすいものにすることができます。

創造性と生産性の未来を再発想する

これからの生産性ツールは、Webベースで、マルチプレイヤーであり、アドビが独自に提供する新世代のクリエイティブな表現力が注ぎ込まれたものになるでしょう。これが、Adobe Expressで私たちが取り組んでいるミッションです。Figmaは、エキサイティング(かつダイナミックな)FigJamの発表によりホワイトボードとアイディエーションの分野に参入しました。ブレーンストーミング、コンテンツ作成、コラボレーションのための機能をまとめることで、コミュニケーター、ナレッジワーカー、クリエイターに新世代の生産性ツールを提供することができるようになりました。

Figma が構築してきた素晴らしいチーム、製品、コミュニティは今後継承してゆきたいと考えます。Figma の共同設立者であり CEO であるディランと数ヶ月間、ビジョン、情熱、目的を共有し、刺激を受けながら会話を重ねてきましした。ディランは、引き続き自主性を持って事業を運営し、チームは我々と密接に協力して、顧客の問題を解決するためにアドビの最高の技術を導入し、私たちのコア技術を使用して新しい創造的能力を引き出し、市場における Figma の成功を継続させます。Figmaの価格体系を変更する予定もありません。また、教育に対する彼らのコミットメントも共有しています。彼らの製品は、学生や教育者のために今後も無料で提供される予定です。

ディランと Figmate ファミリーとコミュニティの皆さん、ようこそ! 私は、Macromedia の買収によってアドビに入社しました。その時はすぐに歓迎され、アドビの未来を形作ることに参加する力を得たと感じました。私たちは、互いに、そしてコミュニティから多くを学び、その過程で、より良いアドビを作りました。16年経った今でも、すべての人のクリエイティブな可能性を解放するというアドビの使命に刺激を受けています。大いなる未来を想像しながら、皆さんと一緒に働くのが待ち遠しいです。

アドビについて

アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。Creative Cloudは、写真、デザイン、ビデオ、web、UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。Document Cloudでは、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。Experience Cloudは、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Senseiを活用しています。

アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。

Figmaについて

Figma は、製品を共同開発するチームのためのデザイン プラットフォームです。Web 上で生まれた Figma は、チームのブレーンストーミング、デザイン、そしてより良い製品を作る過程の始まりから完成までを支援します。ツールの統合、ワークフローの簡素化、チームやタイムゾーンを越えたコラボレーションなど、Figmaは設計プロセスをより速く、より効率的に、そして楽しくし、全員が同じ考えを持つことを可能にします。

将来予想に関する記述の開示

本ニュースリリースには、過去の事実に関する情報に加え、製品計画、将来の成長、市場機会、戦略的施策、業界での地位および顧客獲得・維持に関する記述など、適用される証券法で定義される範囲内の将来の見通しに関する記述が含まれています。また、本コミュニケーションで使用される「予定」、「期待」、「可能性」、「するだろう」、「かもしれない」、「予想」、「意図」、「計画」、「確信」、「求める」、「目標」、「推定」、「見込む」、「継続」等の言葉や、将来に対する当社の注力に関する記述は、一般に、将来に関する記述であると認識されるものです。このコミュニケーションで述べられたそれぞれの将来予想に関する記述は、リスクや不確実性を含んでおり、実際の結果はこれらの将来予想に関する記述と大きく異なる可能性があります。このような差異を生じさせる要因には、以下のものが含まれますが、これらに限定されるものではありません。アドビがFigmaのコラボレーション優先の製品デザイン機能を追加することでCreative Cloudを強化する能力やFigmaのテクノロジーの有効性など、提案された取引から期待される収益、コスト削減、相乗効果、その他の利益が、期待された期間内または全く実現しない可能性があり、顧客や従業員の維持を含むがこれに限定しない統合事項に関するコストや困難が期待以上に大きくなる可能性があること。提案された取引に必要な規制当局の承認や認可が遅れるか、取得できない可能性(または合併会社や提案された取引の期待される利益に悪影響を与えるような条件が課される可能性)、Figma 株主の必要な承認が遅れるか取得できない可能性、取引のその他の完了条件が遅れるか取得できない可能性、合併契約が解消される可能性があります。提案された取引の後またはそれに関連して事業の混乱が生じる可能性。アドビまたは Figma の事業は、取引関連の不確実性または他の要因によって混乱し、従業員、顧客、他のビジネス・パートナーまたは政府機関との関係の維持が困難になる可能性があります。予期せぬ要因や事象の結果など、提案された取引の完了に予想以上の費用がかかる可能性、提案された取引の結果などによる、進行中の事業や機会に対する経営者の注意の逸脱、アドビのフォーム 10-K 年次報告書およびフォーム 10-Q 四半期報告書の「リスク要因」のセクションで説明された要因。本コミュニケーションおよびアドビが米国証券取引委員会(以下、「SEC」)に提出した書類に記載されているリスクは、慎重に検討されるべきものです。これらの将来の見通しに関する記述は、作成日時点のものであり、過度の信頼は禁物です。アドビとFigmaは、法律で義務付けられている場合を除き、将来予想に関する記述を修正したり、このコミュニケーションの日付以降の出来事や状況を反映したりすることを公に発表する義務を負いません。

提案または勧誘の禁止

本コミュニケーションは、いかなる有価証券の売買の申し出またはその勧誘を構成するものではありません。また、かかる申し出、勧誘または販売が、管轄地域の証券法に基づく登録または資格付与前に違法となる管轄地域では、いかなる有価証券の売買も行われないものとします。 1933年米国証券法に基づいて証券の登録を行うかまたは登録の免除を受ける場合を除き、証券の募集または販売を行うことはできません。

追加情報およびその入手先

Figma の買収提案に関連して、アドビは、提案された取引に関連して発行されるアドビの普通株式を登録するために、SEC にフォーム S-4 による登録届出書を提出する予定です。 この登録届出書には、Figma の株主に送付され、提案された取引への承認を求める同意勧誘文書/目論見書が含まれる予定です。

投資家および証券保有者は、フォーム S-4 による登録届出書、フォーム S-4 による登録届出書に含まれる同意勧誘文/目論見書、および本取引案に関連して証券取引委員会に提出されるその他の関連文書が入手可能になった時点で、これらの文書を読むことが推奨されます。これらの文書にはアドビ、Figma、本取引案に関する重要な情報が含まれており、また今後も含まれる予定だからです。

投資家および証券保有者は、これらの文書およびアドビがSECに提出したその他の文書の写しを、入手可能になり次第、SECのウェブサイト(www.sec.gov)、アドビのウェブサイト(http://www.adobe.com/investor-relations)、アドビのInvestor Relationsに連絡して、無料で入手することができます。電話:(408) 536-4700, 郵便:Investor Relations, Adobe Inc., 345 Park Avenue, San Jose, California 95110-2704, email to adobe@kpcorp.com.

(注)本文はアドビ米国本社の下記Webページを抄訳したものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

https://www.adobe.com/about-adobe/intent-to-acquire-20220915.html